欧州有数の巨大な教会。ボローニャ「サン・ペトローニオ聖堂」
サン・ペトローニオ聖堂 に行ってきました!
エミリア=ロマーニャ州の州都ボローニャの街の中心に鎮座する「サン・ペトローニオ聖堂(Basilica di san petronio)」。ここではサン・ペトローニオ聖堂の魅力についてご紹介します。
サン・ペトローニオ聖堂 とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 白×黒の奇抜な外観
- ヨーロッパ有数の巨大建造物
- 屋内に広がる煌びやかな世界
サン・ペトローニオ聖堂は、上半分が建設途中のような…とにかく不思議な外観が興味をそそります。(ちなみに本当に17世紀から、建設途中の状態が続いています。)さらに、近付くにつれてびっくりするのが、その大きさ。なんとヨーロッパで7番目の大きさを誇るそうです。中に入ると、奥行きや華やかな彫刻、絵画にもうっとり。外と中のギャップにも、あっけにとられること間違いありません。
サン・ペトローニオ聖堂 観光 押さえておくべき魅力とは?
世にも奇妙な「二色の外観」
サン・ペトローニオ聖堂を初めて見た時は、思わず「ナニコレ!?」と声を上げてしまいました。とにかく見た目のインパクトが強烈なんです。下半分を形作るデコラティブなまっしろい大理石の壁と、上半分を形作る超質素な赤レンガの壁とのハーフ&ハーフ。「欠けている方が美しい…」とはよく言ったもので、じっくり見ていると、その未完の姿に思わず離れがたくなってしまいました。
「マッジョーレ広場」とのコラボレーション
サン・ペトローニオ聖堂は、建設された場所の美しさが、さらに、聖堂自体の美しさを際立たせているように思います。設置されている場所は「マッジョーレ広場」。1200年代からボローニャ市民の憩いの場としての役割を担っており、115メートル×60メートルの広場の周りには、聖堂以外にも、地元の人たちにとって欠かせない建物がズラリ!絶妙な調和を生み出しています。
奥行きも…ド迫力!
サン・ペトローニオ聖堂は、正面(ファサード)の独特の姿や大きさにもあっけにとられますが、奥行きのサイズにも驚かされます。その長さ、なんと132メートル。しかも、もともとは183メートルを予定していたそうです。(諸説ありますが)ローマ教皇から「サン・ピエトロ大聖堂(バチカン)より大きなものをつくってはいけない!」と許可が下りず、現在のサイズになったとか…。それにしても、高さ51メートル×幅60メートル×奥行132メートルあるのですから、開いた口がふさがりません。
ミケランジェロも絶賛した「中央扉」
大きさばかりに気を取られてはいられません。聖堂に近づくにつれて徐々に見えてくるのが、下半分の白亜の外壁を彩る、細かな彫刻たちです。大理石部分には3か所の扉があり、それぞれ華やかな彫刻が施されています。特に中央扉の「Porta Magna(ポルタマーニャ)」は有名で、あの、ミケランジェロがこの扉を見て、自分自身の学びとしたとも言われています。
華やかな聖堂の内部
サン・ペトローニオ聖堂内には、無料で入ることが出来ます。外の賑やかな雰囲気とは打って変わって、中はひっそりとした静寂の世界。長い通路を進むと、中央祭壇には見事な彫刻作品たちが揃っています。外のシンプルな未完の外観からは想像できないほど、色に溢れた屋内の中央祭壇。聖母子像のほか、教会の名前にもなっている聖人「サン・ペトローニオ」の姿を見ることもできます。
サン・ペトローニオ聖堂 で見つけたグルメ 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Tortellini
トルテリーニは一言でいうと「ラビオリパスタ」。ですが、形がとても変わっていて、裁縫の時に使う指ぬきのような、テーブルナプキンのような…とにかく、独特の形をしています!不思議だけれどもなんとも可愛らしい形は、マグネットやキーホルダーになるほど人気(笑)。お土産やさんで形をチェックした後は、是非レストランで本物を食べてみてください。写真のような一般的なパスタメニューの他に、スープパスタにしていただくメニューも定番です。
サン・ペトローニオ聖堂 ワンポイントアドバイス
「写真は遠景で撮るとキレイに全体が収まります」
旅行中、広場の先に聖堂が見えてくると、ついつい興奮して先を急いでしまいますが、聖堂に近づく前に是非、1枚写真を撮っておきましょう。というのも、縦51メートル×横60メートルのサン・ペトローニオ聖堂の正面姿は、ちょっと離れたくらいじゃ全然カメラに収まらない!為です(笑)。はやる気持ちを抑えて、まずは遠景で1枚写真を撮ったのち、聖堂に向かってください。
サン・ペトローニオ聖堂 観光での注意点 押さえておくべき事項3選
- 館内の写真撮影は有料です。
- マギ礼拝堂(Cappella dei Magi)は有料です。
- 屋上(Terrazza)も有料です。(いずれも3ユーロ)
聖堂内は基本的には見学無料ですが、写真撮影をする場合は、別途2ユーロ必要です。また、一部(礼拝堂や屋上エリア等)有料ゾーンがありますので、見学時間等を鑑みつつ、必要に応じて入口で代金をお支払いください。
まとめ
「大聖堂」と聞くとどうしても真っ白な大理石にびっしりと彫刻が施されたものを想像してしまいます。しかし半分正解で半分不正解?のサン・ペトローニオ聖堂。日本の枯山水のような、静けさや穏やかさがあり、新しいイタリアの一面を見ることが出来た気がしました。是非、皆さまもボローニャに行ったらサン・ペトローニオ聖堂まで足を延ばしてみてください。
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