ローマの礎を築いた聖地「カンピドリオ広場」見逃せないポイント5選
カンピドリオ広場に行ってきました!
ローマのカンピドリオの丘の上にある「カンピドリオ広場」。現在のローマの基礎部分となっている「ローマの七つの丘」の中でも、特に人気の観光スポットについて、詳しくご紹介します。
カンピドリオ広場とは?絶対行くべき理由とは
- 現在のローマの基礎をつくった場所である点
- 市街地にあり、徒歩で観光しやすい点
- 自然、彫刻、絵画等さまざまな「美」に触れられる点
カンピドリオ広場は、現在のローマの基礎となった七つの丘の一つ、カンピドリオの丘(カピトリーノの丘)の上に広がっています。ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂、フォロ・ロマーノ等人気観光スポットのすぐ裏手にあるため、セットでの観光にも◎ダヴィデ像で有名な、ミケランジェロが手掛けた美しい広場は、彫刻、眺望、併設された美術館の中にある展示品にわたるまで、とにかく「美」で溢れています。
カンピドリオ広場 押さえておくべき魅力とは?
ミケランジェロがプロデュースした広場の全体像
「カンピドリオ広場(伊:Piazza del campidoglio/ピアッツァ・デル・カンピドリオ)」は時の教皇、パウロ三世からのご指名で、当時売れっ子だった、ミケランジェロの手によって、プロデュースされました。ローマにやってくる皇帝カルロ五世に、ローマの美を見せつけて牽制したい!その想いがたっぷり詰まった美の結晶を、まずはじっくりと御覧ください。
マルクス・アウレリウス・アントニヌスの騎馬像
広場のシンボル「マルクス・アウレリウス・アントニヌスの騎馬像(伊:Statua equestre di Marco Aurelio/スタトゥア・エクエストレ・ディ・マルコ・アウレリオ)」。外にあるものはレプリカで本物はすぐ横の「カピトリーノ美術館(下で詳しく解説)」の中にあります。オリジナルの作者は不明ですが、その美しさに教皇パウロ三世らが惚れ込み、広場創造の一大プロジェクトの花形となりました。
カピトリーノ美術館(カピトリーニ美術館)
「カピトリーノ美術館 (伊:Musei Capitolini/ムゼイ・カピトリーニ)」はカンピドリオ広場の一角にあります。宮殿を利用してつくられた美術館は、世界で初めて、一般の人たちに公開された美術館として有名。しかし、それ以上に有名なのは館内にある、ローマ建国の祖と言われる双子の兄弟ロムルスとレムスのブロンズ像「Lupa capitolina /ルーパ・カピトリーナ」です(ちなみに外にあるのはレプリカです)。時間があれば是非、騎馬像とともに、チェックしてみてください。
広場を華やかに飾る、彫刻たち
カンピドリオ広場や、広場に向かう道には、騎馬像以外にも、華やかな彫刻たちがいくつも並んでいます。写真は、広場に向かう正面階段を上りきったところにある、セナトリオ宮殿のふもとにある彫刻たち。その手前には、ギリシャ神話の双子の英雄、カストルとポルックスの大きな像も見て取れます。モチーフは違えど、全体として一体感が醸成されている点は、思わず「ミケランジェロ、あっぱれ!」とつぶやきたくなる美しさです。
広場から望む、美しい眺望
カンピドリオ広場のある場所は「丘の上」。ということで、広場からの景色も見どころの1つです。写真はカピトリーノ美術館の横の小路「モンテ・タルペオ通り(Via Monte Tarpeo)」から見たフォロ・ロマーノの風景。反対側にまわると美しい大階段の向こうに教皇のいるバチカン市国を望むことができ、ミケランジェロによる計算された匠の技を伺い知ることができます。
カンピドリオ広場 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Carciofi alla Giudea
「カルチョーフィ・アッラ・ジュディア」は、日本語にすると「ユダヤ風アーティチョーク」。アーティチョークの素揚げで、パリパリっとした食感が美味しい一品です。アーティチョークは最近日本でも見かけますが、いざ調理しようとするとなかなか難しい…。ローマ市内のユダヤ人街から生まれたこの料理は、大きなフライヤーで揚げると抜群に美味しいので、市内で売られているところを見たら是非召し上がってみてください。
カンピドリオ広場 ワンポイントアドバイス
「言い方が2種類ある”カンピドリオ”」
「カンピドリオ」はイタリア語で「Campidoglio」と綴ります。また、別の言い方で「カピトリーノ (Capitolino) 」というものもあります。例えば「カピトリーノの丘(Monte Capitolino)」や「カピトリーノ美術館(Musei Capitolini)」などがそう。いずれも同じ場所を表していますので、2つ言い方があることを覚えておきましょう。
カンピドリオ広場観光での注意点 押さえておくべき事項3選
- 見学は先手(午前中)必勝です。
- 旅慣れていない方は、明るいウチに見学を済ませましょう。
- 夏は直射日光にご注意ください。
カンピドリオ広場は人気の観光地なので、早めの来訪が吉。人があまり写り込まない写真を撮ることができます。夕景もオススメですが暗くなると少し治安が悪くなるので旅慣れていない方は明るいウチに見学を済ませましょう。また、夏の観光時は直射日光による熱中症にご注意ください。
まとめ
ローマには美しい広場がたくさんあります。しかし高台からの眺望も「込み」で美しい広場は、カンピドリオの他にはおそらくないでしょう。ローマ出身の教皇パウロ三世と、美の巨匠ミケランジェロらがつくりあげたローマが世界に誇る「美」の聖地。丘にあがるのはちょこっとだけ大変ですが、上に広がる最高の景色に、是非会いに行ってみてください。
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