建築美にうっとり!ローマ、サンティ・アポストリ教会
サンティ・アポストリ教会に行ってきました!
まるで宮殿のような横に長い外観と、美しい地下へと続く階段が珍しいサンティ・アポストリ教会。ローマ旅行に華を添える、めくるめくカトリックの世界へご案内します。
サンティ・アポストリ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- アントニオ・カノーヴァの傑作が見られる点。
- 地下聖堂へと続く美しい階段が見られる点。
- 華やかな天井画を楽しめる点。
「サンティ・アポストリ教会(Basilica dei Santi XII Apostoli/バジリカ・デイ・サンティ・ドーディチェージモ・アポストリ)」はローマの中心部、ヴェネツィア広場から歩いて2-3分のところにある教会です。建物の美しさと共に、アントニオ・カノーヴァの傑作が見られる点もポイント。時間があれば是非立ち寄って欲しい教会のひとつです。
サンティ・アポストリ教会 押さえておくべき魅力とは?
外観に並ぶ「彫像たち」
現在私たちが目にすることの出来る外観は、ジュゼッペ ヴァラディエ(Giuseppe Valadier)によって19世紀に整えられたもの。ポイントは、外観上部に並ぶ神々しい彫像たちです。全部で13体ある彫像は、イエスさまと教会のシンボルである十二人の弟子(サンティ・アポストリ)たち。有名芸術家のカルロ・ライナルディ(Carlo Rainaldi)によって17世紀の終わりに制作されました。
入り口横の「レリ―フ」
館内に入る前に…ストーップ!入口に続く屋根付きのアーケード(ナルテックス)にも、見逃せないものがあります。その一つが左手に飾られているレリーフ。イタリアの誇る巨匠、アントニオ・カノーヴァが、親友のジョバンニ・ボルパト (Giovanni Volpato)の為に制作した墓碑で、右手にある胸像の下には2人の名前が刻まれています。
館内を彩る「天井画」
外から見ると、どこか宮殿のような雰囲気を持つサンティ・アポストリ教会ですが、館内に入ると「ザ・教会!」といった神聖な雰囲気。まず目を引くのは、空いっぱいに描かれたフレスコ画です。バチッチョ(Baciccio)による「フランシスコ会の勝利(Trionfo Ordine Francescano)」という作品。約18メートル×約10メートルもある大変大きな絵画で、鮮やかな色が織りなす奥行きがどこまでも美しい1枚です。
「アントニオ・カノーヴァの傑作」
館内で最も多くの人を集めているのが、こちら。アントニオ・カノーヴァが手掛けたクレメンス14世の墓碑(Monumento funerario di Clemente XIV)です。なんと高さが7.5メートル近くある大作。右手を高く掲げるクレメンス14世は、まるで生きているかのような躍動感に溢れています。1787年に完成した、墓碑。完成時はその美しい姿を一目見ようと多くの人が殺到したそうです。
地下へと続く「階段」
教会には地下もあります。アレッサンドロ・リアリオ(Alessandro Riario)やラファエーレ・デッラ・ロヴェレ(Raffaele Della Rovere)といった偉人たちの墓碑や告解室があるのですが、その地下へと続く階段がとても美しいので必見!ルカ・カリミニ(Luca Carimini)によって19世紀後半に整えられた見事な曲線美は、他ではなかなか見ることができません。
サンティ・アポストリ教会 是非食べてほしい逸品
Gelateria Della Palma
「ジェラテリア・デッラ・パルマ」は教会から10分ほど歩いた所にあるジェラートやさん。ここの特徴はとにかく「種類が多い!」ことです。店先の看板にはびっくりするほどたくさんのジェラートの名前が掲げられており、中に入ると100を超えるジェラートがお出迎えしてくれます。前会計なので指差し注文でオッケー!皆で互いのジェラートを買いっこして、味を当て合うのも面白くてオススメです☆
サンティ・アポストリ教会ワンポイントアドバイス
「クレメンス13世の墓碑(Monumento funebre di Clemente XIII)」
クレメンス14世の墓碑を手掛けたアントニオ・カノーヴァ。本作の完成後、さらに名声を上げた彼は、先代のクレメンス13世の墓碑も手掛けることとなりました。こちらが完成したのは1792年。クレメンス13世の墓碑はバチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂にて見学することが出来ますので、時間がある方は是非立ち寄ってみてください。
サンティ・アポストリ教会観光での注意点
- 入場無料です。
- 12時から16時はお昼休みです。
- 入り口はサンティ・アポストリ広場に面しています。
教会の入口は「サンティ・アポストリ広場(Piazza Dei Santi Apostoli)」という広場に面しています。…が!この広場、ほぼ駐車場のような状態になっていて、一見広場に見えません。ご来館時はご注意ください。
まとめ
左右の建物に混ざり合うように佇むサンティ・アポストリ教会。目の前の広場にはたくさんの車が停まっており、うっかりすると素通りしてしまいそうになりますが、中には驚くほど華やかな教会らしい世界が広がっています。黄色みがかった外観と、上部に並ぶ彫像たちが目印。中は驚くほど奥行があり、のんびりと教会の良さを味わうことができますので、是非足を運んでみてください。
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