洞窟なのにヨーロピアン!フィレンツェ、ブオンタレンティの洞窟
ブオンタレンティの洞窟に行ってきました!
フィレンツェの人気観光スポット「ボーボリ庭園」の一角にある「ブオンタレンティの洞窟」。ずっと気になっていた、ユニークかつ神秘的な人口の洞窟の中に行ってまいりました!
ブオンタレンティの洞窟とは?絶対行くべき理由
- ヨーロッパ風の不思議な洞窟を見学できる点。
- イタリアを代表する芸術家の作品に触れられる点。
- 立ち寄りやすい場所にある観光スポットである点。
「ブオンタレンティの洞窟(Grotta del Buontalenti/グロッタ・デル・ブオンタレンティ)」は、ボーボリ庭園の一角にある人口の洞窟。近年、中を自由に見学できるようになり、さらに人気が高まっています。主に16世紀に整えられたモニュメントは、当時イタリアを席巻していた芸術家たちの共演が見られる贅沢な場所。アクセスの良さも大きな魅力です。
ブオンタレンティの洞窟 押さえておくべき魅力とは?
華やかなファサード
ピッティ家、メディチ家らの邸宅だったことで知られる「ピッティ宮殿」。ブオンタレンティの洞窟は、この譽れ高き宮殿のすぐ東側にあるモニュメントです。名前の由来は制作をメインで担当したベルナルド・ブオンタレンティ(Bernardo Buontalenti)から。ピッティ宮殿の有する広大な庭園(ボーボリ庭園)の中でもかなり出入口に近い好アクセスの場所にある為、少しでもお時間がある方は要チェックです!
ファサードにあしらわれた彫刻たちの魅力
鍾乳洞に見立てた、とろけるチーズのような(笑)外観。上部中央にある(前項写真ご参照)てんとう虫のような紋章は、洞窟の建設を指示したメディチ家の紋章。左右には平和と正義を偶像化した女性のモザイク画があしらわれています。開口部の左右にある彫像は、バッチョ・バンディネッリ(Baccio Bandinelli)によるもの。ギリシャ神話の神様、ケレース(右)とアポローン(左)を表しています。
女性らしく優美な、第三の部屋
正面からはわかりにくいですが、実は結構奥行きがあるブオンタレンティの洞窟。大きく3つの部屋に分かれていて、こちらは一番奥の部屋になります。外観とはガラリと異なる、優美な雰囲気。まるで庭園の中にいるかのよう!壁には植物の絵がびっしりと描かれ、中央には有名彫刻家、ジャンボローニャ(Giambologna)が手掛けたウェヌス(ヴィーナス)の噴水が設置されています。
彫刻が見逃せない、第二の部屋
こちらはちょうど真ん中にあたる二番目の部屋。手前と奥の部屋に比べるとこじんまりとした空間ですが、なんといってもここにはヴィンチェンツォ・デ・ロッシ(Vincenzo de’ Rossi)が手掛けた「Paride ed Elena(パリスとヘレネー,ギリシャ神話のエピソードのひとつで、パリスがヘレネーを誘拐するシーンをモチーフとした像)」が設置されているため、最も見逃せない部屋となっております。
外からでも見学可能な、第一の部屋
最後は外からでも垣間見ることの出来る一番手前の部屋。中央には”水が湧き出る”と言われる古代の石が乗った噴水が置かれ、その周りにはよく見ると様々な装飾が施されています。最も有名なもののひとつがミケランジェロが手掛けた奴隷像たち。保存の観点から1908年以降アカデミア美術館(ダビデ像がある所です!)に本物は移設されていますが、レプリカからも十分に迫力が伝わります。
ブオンタレンティの洞窟 是非食べてほしい逸品
Schiacciata
「スキアッチャータ」はフィレンツェのご当地スイーツ。単に「スキアッチャータ」だけだと、別の食べ物を指す場合があるので写真のように「Schiacciata fiorentina(スキアッチャータ・フィオレンティーナ/フィレンツェのスキアッチャータ)」と呼ばれることもあります。フィレンツェの紋章入りの、シンプルなスポンジケーキ。特にカーニバルの時期にレストランなどに行くと、店のガラスケースにどーん!と飾られているので、是非注文してみてください。
ブオンタレンティの洞窟 ワンポイントアドバイス
「ボーボリ庭園にある3つの洞窟」
約45,000平方メートル(東京ドーム1個分)ある広大なボーボリ庭園の中には、ブオンタレンティの洞窟の他にも2つの美しい洞窟があります。具体的には、ピッティ宮殿を挟んでブオンタレンティの洞窟の反対側にある「アダムとイブの洞窟(Grotta di Adamo ed Eva,アンナレーナの洞窟,Grotta di Annalenaとも言います)」と、少しだけ南に行った所にある「マダマの洞窟(Grotta di Madama)」。是非チェックしてみてください!
ブオンタレンティの洞窟 での注意点
- 見学にはボーボリ庭園への入場チケットが必要です。
- 8時15分に開園します。
- チケットは6ユーロです。
ボーボリ庭園は、閉館時刻が月によって異なり、冬季は17時半迄、夏季は18時半迄となっております(但し6月~8月は19時迄、1月2月と、11月12月は16時半迄)。
まとめ
なお、ボーボリ庭園(ブオンタレンティの洞窟)へのチケットで、すぐ東側にあるバルディーニ庭園(Giardino Bardini)へも入ることが出来ます(11月~5月迄は月初と最終週の月曜日はお休み。その他、元旦とクリスマスもお休みですのでご注意ください)。美しくてユニーク。神秘的な洞窟の世界に少しでもご興味を持っていただけた方、是非足を伸ばしてみてください。
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