ピエモンテ州トリノの応接間、サン・カルロ広場をご案内します♪

2020.08.27ピエモンテ州

サン・カルロ広場に行ってきました！

フランス出身の貴族、サヴォイア家が長きにわたり、統治していたトリノ。街の中には思わずフランスと見紛うばかりの、エレガンスな場所がたくさんあります。その中から、本日は「サン・カルロ広場」についてご紹介します。

サン・カルロ広場とは？絶対行くべき理由ベスト３

おすすめのポイント

電車と徒歩で簡単にアクセスできる点。
天候や時間帯に左右されない美しさがある点。
周辺にはトリノきっての老舗店が数多く店を構えている点。

「サン・カルロ広場（Piazza San Carlo/ピアッツァ・サン・カルロ）」はトリノの陸の玄関口、ポルタ・ヌオーヴァ駅（Porta Nuova）からまっすぐ歩いて10分足らずのところにある広場です。晴れの日はもちろん、雨の日、夕時、いつ広場に行っても違った美しさに溢れている点が魅力。広場を囲む、老舗店でのショッピングも見逃せません。

サン・カルロ広場押さえておくべき魅力とは？

高さの揃った建物の魅力

サン・カルロ広場が極めて美しい理由の一つが「統一感」です。広場をぐるりと囲む建物は、いずれも違う用途、所有者のものなのに、高さも色も形もそっくり！特に王宮を背にして右側にある銀行家トゥリネッティ氏の宮殿（Palazzo Turinetti）と、左側にあるソラーロ・デル・ボルゴ宮殿（Palazzo Solaro del Borgo）との調和は見事です。

中央から広場を見守る騎馬像

サン・カルロ広場のアクセントになっているのが中央に置かれた立派な騎馬像です。これはサヴォイア家のエマヌエーレ・フィリベルト（Emanuele Filiberto）の像。1838年の設置にあたって、フランスで鋳造した後、約2か月間、パリのルーブル美術館に展示されたのち、サン・カルロ広場にやってきたのだそう！こんなエピソードからも、フランスとの繋がりを感じます。

牡牛のレリーフ

サン・カルロ広場に来たら必ずやらなければいけないことがあります！それは、広場の中にある牡牛のレリーフのくぼみにかかとを置いて、ぐるりとまわるコト！このおまじないを通じて、もう一度トリノに来られる、幸せなことが起こる…といった言い伝えがあります。ミラノのガレリアにも大変よく似たものがありますが、本家本元はこっち！是非チャレンジしてみてください。

広場をクラスアップさせる二つの教会

サン・カルロ広場を囲む建物群は一見どれも同じように見えますが、よくみるとポルタ・ヌォーヴァ駅方面に建つ2つは、教会になっています。1つはサンタ・クリスティーナ教会(Chiesa di Santa Cristina)、もう一つはサン・カルロ教会（Chiesa di San Carlo）。「双子の教会」だなんて言われていますが、よく見ると結構違う点も…。是非現地で見比べてみてください♪

時間や季節によって変わる美しき風景

サン・カルロ広場は、昼間に見る”真っ青な空×白亜の建物”とのコントラストも魅力的ですが、夕刻から夜にかけての美しさも群を抜いています。アンティークの街灯に灯りがともり、低い位置からほんのりと建物たちが照らされる様は、まさにエレガントの極み！トリノに宿泊予定の方は是非時間や季節によって変化する広場の魅力もお楽しみください。

サン・カルロ広場近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Caffè torino

サン・カルロ広場の建物群の1階には、老舗の菓子店やカフェがたくさんあります。お店選びに困ってしまうのが悩ましいところですが…もし、1か所だけ！ということであれば、トリノの名前を冠した「カッフェ・トリノ」がおすすめです。何を隠そうここは、あの牡牛のレリーフの目の前のカフェ！テラス席に座れば、サン・カルロ広場の美しい景色をいつだって独り占めすることができます。

サン・カルロ広場ワンポイントアドバイス

「クリスマスイルミネーション」
サン・カルロ広場はホリデーシーズンのイルミネーションイベント「Luci d’Artista（ルーチ・ダルティスタ）」の美しさにも定評があります、ここ数年は大きなクリスマスツリーが飾られ、巨大アドベントカレンダーが私たちの目を楽しませてくれました。毎年ちょっとずつ変化するので「今年はどんな飾りつけなんだろう」なんてワクワクしながら待つ日々もまた、オツなものです。

サン・カルロ広場観光での注意点押さえておくべき事項3選

サン・カルロ広場での注意点

カフェは立ち飲みor着席でお会計の額が異なります。
水飲み場（トレット）は硬水のため注意。
治安は比較的良いですが、軽犯罪には注意しましょう。

イタリアではカフェは立ち飲みか、着席かでお会計金額が変わります。また、広場の傍らに可愛らしい水飲み場（トレット/Toret）がありますが、イタリアは硬水のため、観光客の私たちは基本的には飲まない方が安心です。1日を通じてそこまで治安が悪いことはありませんが、念のためスリ、ひったくり等にはお気を付けください。

まとめ

サン・カルロ広場は「トリノの応接間（Salotto di Torino/サロット・ディ・トリノ）」の異名も持つ、地元っ子たち自慢のイタリア指折りの美しい広場。約76メートル×約168メートル（約13,000平方メートル）の広大な敷地は、週末にはイベント会場として使われることも多いです。是非、トリノに来た際は、応接間に立ち寄ってみてください。