ユニークなクーポラが見どころ。ピエモンテ州アレッサンドリア大聖堂
アレッサンドリア大聖堂に行ってきました!
ピエモンテ州で3番目に人口の多い街「アレッサンドリア」。街で最も重要な宗教施設にあたる「アレッサンドリア大聖堂(アレッサンドリアのドゥオーモ)」はアレッサンドリアを知る上で、欠かせないスポットです。
アレッサンドリア大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 美しくユニークなクーポラ(丸屋根)の装飾を鑑賞できる点。
- 街で最も重要な宗教施設である点。
- アレッサンドリアの街を知るキーワードが、たくさんある点。
アレッサンドリア大聖堂はイタリアでは「Cattedrale dei Santi Pietro e Marco(カテドラーレ・デイ・サンティ・ピエトロ・エ・マルコ)」といいます。日本語にすると”聖ペトロと聖マルコに捧げられた大聖堂”。街の中心部にあり、白亜の建物の内外には、アレッサンドリアの街を知る上でキーワードとなる重要人物や聖人たちがモチーフの芸術作品を多数見ることが出来ます。
アレッサンドリア大聖堂押さえておくべき魅力とは?
大聖堂のあるPiazza Giovanni XXIII
アレッサンドリア大聖堂があるのは「ローマ教皇ヨハネ23世広場(ピアッツァ・ジョヴァンニ・ヴェンティトレージモ)」の一角。アレッサンドリア駅から約1キロあるので”駅チカ”とはいえませんが、周辺は街の中心部になるため、楽しみながら目的地まで向かえます!道中通過することになるガリバルディ広場(Piazza Garibaldi)もお見逃しなく。ここはピエモンテ州で最も大きなアーケード(伊:ポルティコ)付きの広場として知られています。
新古典主義スタイルの外観
今日私たちが見ることの出来るアレッサンドリア大聖堂が整えられたのは、19世紀に入ってからのこと。建築家クリストフォロ・ヴァリッゾーネ(Cristoforo Valizzone)によって1807年から1810年にかけて修復されたものがベースとなっていて、このタイミングでゴシック様式から、写真のような新古典主義(ギリシャやローマの古典時代の建築を見直し、踏襲した様式)の大聖堂へと生まれ変わりました。
正面左手のモニュメント
館内に入る前に見逃してはならないのは、大聖堂の左端の柱に設置されているレリーフです。これはアレッサンドリア包囲戦(1174年~1175年)という戦いの際、アレッサンドリアの街を救ってくれた、ガリアウド・アウラリ(Gagliaudo Aulari)に捧げられたもので、大聖堂の右手には、別のモニュメントも設置されています(広場全体の写真、右手前ご参照)。
ユニークなクーポラ
館内で注目すべきものの1つがクーポラの内側の装飾。エミリオ・アルボレオ・ヴェッラ(Emilio Arboreo Vella)によって、ロンバルディア同盟(12世紀に北イタリアで結成された都市同盟)から7世紀経ったことを祝して、1875年から1879年にかけて制作されたもので、よく見ると八角形を縁取るように、ロンバルディア同盟に参加した都市の守護聖人たちが並んでいます。
クーポラの下に広がる中央祭壇
クーポラの光を受けて輝く中央祭壇。現在私たちが見ることの出来る祭壇周りはほとんどが20世紀に入ってからルイージ・モルガリ(Luigi Morgari)によって整えられたもので、祭壇やステンドグラスは1954年に制作されたものとなります。祭壇後ろに控える聖歌隊席には、18世紀につくられた木製の聖歌隊席が。ここには大聖堂のシンボル、聖ペテロの生涯の場面が描かれています。
アレッサンドリア大聖堂 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Cappone
「カッポーネ」は去勢して太らせた雄鶏のコト。日本でも”シャポン(フランス語読みとなります)”の名で時々売られているもので、北イタリアではクリスマスを中心によく食べられている逸品です。七面鳥のように丸焼きにしたものを皆で囲むこともありますし、鶏ハムにしたり、出汁を使ってスープパスタにしたりレシピはたっくさん!是非見かけたら、チョイスしてみてください。
アレッサンドリア大聖堂ワンポイントアドバイス
「アレッサンドリア大聖堂周辺にある広場たち」
アレッサンドリア大聖堂の周辺には大きな広場がたっくさん!既出のガリバルディ広場(Piazza Garibaldi)以外に有名なのが、大聖堂の北側にある「リベルタ広場(Piazza Della Libertà/ピアッツァ・デッラ・リベルタ)」です。大都市の広場と違い(残念ながら)ちょっとした駐車場のようなスペースになってしまっているのですが、それでも大都市では味わえない独特の開放感を堪能することが出来ます。
アレッサンドリア大聖堂での注意点
- 平日は10時、18時からミサが行われます。
- 土曜は18時からミサが行われます。
- 日曜祝日は8時半、19時半、12時、18時にミサが行われます。
入場料は無料。ミサの最中は節度を守って見学しましょう。ミサが始まる少し前に大聖堂は開きます。アレッサンドリア大聖堂(Duomo di Alessandria)は通称なので正式名称も覚えておくと安心です。
まとめ
アレッサンドリアはピエモンテ州トリノのベットタウン的存在。駅(Stazione di Alessandria/スタツィオーネ・ディ・アレッサンドリア)と街の中心部は少し距離がありますが、お店やレストラン自体は駅を出た所から右に左にたくさん並んでいるので、楽しみながら街歩きが出来ると思います。ミラノからも電車で簡単にアクセスできますので、是非イタリアの中都市にご興味がある方は足を運んでみてください。
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