郊外に潜む世界遺産!秘密のお屋敷、トリノ、ラッコニージ城
ラッコニージ城に行ってきました!
ピエモンテ州トリノの誇る世界遺産のひとつラッコニージ城。郊外にあるため、意外と行ったことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか!?見れば行きたくなる、魅力の数々をご紹介します★
ラッコニージ城とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ピエモンテ州を代表する世界遺産の一つである点。
- 郊外でのんびり見学出来る点。
- サヴォイア家の栄華の香りを感じられる点。
ピエモンテ州の州都トリノ郊外、クーネオにある「ラッコニージ城(Castello Reale di Racconigi/カステッロ・レアーレ・ディ・ラッコニージ)」。ここはかつて、この地を支配していた名家、サヴォイア家の所有するお屋敷のひとつで、世界遺産にも認定されています。穴場の世界遺産に行ってみたい人、サヴォイア家ゆかりの地を巡礼したい人には特にオススメ。観光客も少ない為、人が写り込まないきれいなお城の写真を何枚もカメラに収めることができます。
ラッコニージ城 押さえておくべき魅力とは?
鎮座するシンメトリーの外観
ラッコニージ城を初めて見た時、誰もが思うのが「(想像以上に)大きい!」ということではないでしょうか。周りに大きな建物がない分、余計にお城の大きさが際立ちます。名前のイタリア語名に”宮殿(パラッツォ)”ではなく、”城,城塞(カステッロ)”の語が使われているのは、元々要塞として使われていた城を住まいとして整えた為。よく見るとエレガントな雰囲気の中に、たくましさも感じます。
Salone d’Ercole
玄関から圧倒されるのが、ヨーロッパのお屋敷あるある!ラッコニージ城のエントランスフロア「ヘラクレスの間(サローネ・ド・エルコレ)」は、名前の通りギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレス(伊:エルコレ)にまつわる豪華な飾り付けが特長です。お客様を迎える時以外に、抜群の音響を活かして、ボールルームとして使用することもあったのだとか。白のまぶしい華やかな部屋は、外とのギャップもあり、より優雅に見えます。
Appartamento cinese
「中国の間(アパルタメント・チネーゼ)」は、東洋に関する品々を集めた部屋。ゲストをもてなす為に使われていました。「中国」の名を冠していますが、東洋にまつわるものが幅広く集められているのが特長。なんと日本の「駕籠(かご)」も展示されています。壁に描かれた細かな絵も全て手描き!壁紙もお米を使った紙を使用するという、こだわりの入れようです。
Cucine
私たちの日常とかけ離れた部屋が続くので、気後れしてしまいそうなお城見学…。ですが「クッチーネ(台所)」は、なんとなく親近感が沸くのではないでしょうか。大きなフロアには流し台や、やかんなど馴染みのアイテムが飾られており、どこからともなくいい匂いがしてきそうな雰囲気です。20世紀まで使われていた為、照明やボイラーといった、電気設備があるのも見逃せません。
広大な庭園
散策しているとほどなくして、お城にいることを忘れてしまいそう!?お屋敷の外には、フランスの偉大な造園家、アンドレ・ル・ノートルも携わった、ラッコニージ城ご自慢の大庭園が広がっています。その広さ、なんと約170ヘクタール(東京ディズニーリゾート2つ分くらいあります…)。これだけ広いと「混雑」とは無縁。時間があれば是非、のんびりと自然の風景も楽しんでみてください。
ラッコニージ城 是非食べてほしい逸品
Polenta
とうもろこしの粉から作る北イタリアの定番メニュー「ポレンタ」。街によって食べ方が何十通りもあり、レストランで頼むたびに全く違う姿形をして出てくることもあります。日本のあんこづくりのように、簡単そうに見えて、意外と時間と手間がかかる一品。食べるととろりとしたポレンタが胃の中に溜まって体が温まるので、寒さを感じた時は、是非注文してみてください。
ラッコニージ城ワンポイントアドバイス
「電車でのアクセス方法」
ラッコニージ城へは州都トリノより、普通電車で簡単にアクセス可能です。切符は日本の電車のように駅の券売機で購入すればオッケー。「Torino Porta Nuova(トリノ・ポルタ・ヌォーヴァ)駅」から約30分で「Racconigi(ラッコニージ)駅」に行くことができます。駅~お城も歩いて10分ほどです。
ラッコニージ城観光での注意点
- 館内の見学は予約必須です。
- 見学には専門スタッフの同行が必須です。
- 一度に入れる人数二制限があります。
ラッコニージ城は現在専門スタッフ(orツアーガイド等)同行のもとで少人数ごとに、見学することができます。気になる方はHPをチェック、もしくは街の観光案内所で詳細をお尋ね下さい。
まとめ
ラッコニージ城は数あるトリノの観光地の中では穴場のお城ですが、さすがはピエモンテ州の誇る立派な世界遺産。年中手入れが行き届いており、一度行ったら誰かに紹介したくなること請け合いの名城です。車で向かった際、開けた土地の向こうに大きなお屋敷が見えた時の感動はひとしお。電車で簡単に行くことが出来る点も魅力です。是非機会があれば足を延ばしてみてください。
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