音が舞う。ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会
サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会に行ってきました!
ヴェネツィア出身の作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ。ヴェネツィア本島の中でも、とりわけヴィヴァルディにゆかりのあるサンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会(ピエタ教会)を見学してまいりました!
サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 作曲家ヴィヴァルディゆかりの地である点。
- サン・マルコ広場から徒歩10分ほどでアクセスできる好立地。
- 無料コンサートを楽しむチャンスがある点。
「サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会(Chiesa della Pietà/キエーザ・デッラ・ピエタ)」は、ヴェネツィア本島にある可愛らしい教会。”四季”などの楽曲で知られるイタリア出身の作曲家、ヴィヴァルディが若かりし日にヴァイオリンや合唱の指導を行った場所として知られており、今日でもコンサート会場として使われる際は、美しい音色が教会の中に響き渡ります。
サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会 押さえておくべき魅力とは?
運河沿いに建つ美しい「姿」
ヴェネツィア情緒満点の運河沿いの遊歩道、リヴァ・デッリ・スキアヴォーニ通り(Riva degli Schiavoni)。ここに、真っ白なサンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会は建てられました。教会が整えられたのは1745年から1760年にかけてのこと。しかし正面口だけはなかなか完成に至らず、長い工事中断の末、1906年にようやく完成を迎えました。
ホテル「METROPOLE」
教会の隣にあるホテル「メトロポール」。かつてこの場所にヴィヴァルディが音楽指導を行っていた施設、ピエタ院(Ospedale della Pietà/オスペダーレ・デッラ・ピエタ)があったことから、今日でも教会とセットで多くの観光客が写真撮影に訪れます。正面左手にはヴィヴァルディが働いていたことを表すレリーフも飾られています。是非教会の中に入る前に、合わせてチェックしてみてください!
ヴィヴァルディの「胸像」
中に入ると右手にアントニオ・ヴィヴァルディの胸像が飾られており、多くの人が2ショット写真を撮りに立ち寄ります。1741年にこの世を去ったヴィヴァルディ。現教会の建設開始は、彼の亡くなった後になりますが、彼の功績を後世に伝えるべく、サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会では、今日でもイタリア国内外のアーティストによるコンサートが行われています。
ブローチのような「天井画」
メインフロアの上を見上げると、真っ白な天井に、楕円形の美しい天井画(「聖母の戴冠」ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作)が飾られています。まるで、白いブラウスにあしらわれたブローチのよう!メインフロア自体も音響効果を狙って楕円形につくられており、コンサートが行われると、最高にゴージャスな音と空間を演出してくれます。
荘厳な「中央祭壇」
中央祭壇にも大きなフレスコ画。これを見ると「あぁ、教会に来たんだなぁ」という気持ちが高まります。イエスさまの訪問をテーマにしたフレスコ画(ジョヴァン二・バッティスタ・ピアッツェッタが描きはじめ、死後、弟子のジュゼッペ・アンジェリの手により完成に至りました)の前には、白の美しい天蓋。天井にもジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロの別の宗教画が、楕円形の中に刻まれています。
サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会 是非食べてほしい逸品
Gò
「ゴー」という不思議な名前のヴェネツィア名物。その正体は…魚です。ゴーはイタリアの他の地域では「Ghiozzi(ギオッツィ)」と呼ばれる、日本の”ハゼ”にあたる小魚で、ヴェネツィアでは、リゾットやフリットにして頂きます。特にリゾット(Risotto di gò/リゾット・ディ・ゴー)は寒い冬にはぴったり。優しい味わいで体を温めるのにも最適です。
サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会ワンポイントアドバイス
「無料コンサートもあります!」
サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会は元々慈善院(ピエタ院)付属の教会として、現在のホテルメトロポールのある場所に建っていました。当時、そこでヴィヴァルディが音楽指導を行っていたことを受けて、教会が移設された現在でも館内ではしばしばコンサートが開催されます。HPに詳細あり(伊・英語)。無料で行われるものもありますので、ご興味があれば、チェックしてみてください!
サンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会での注意点
- 月曜から水曜はお休みです。
- 木曜から日曜は10時15分から13時、14時から17時迄開いています。
- 入場無料です。
教会は週の前半はお休みのため、ご注意ください。コンサートが行われる場合は閉館後(18時以降)に行われることが多いので、イベント終了時刻や、ホテル(駅)までの道のりをしっかり確認しておきましょう。
まとめ
テレビや音楽の授業で誰でも一回は聴いたことのある、ヴィヴァルディの作品。ヴェネツィア生まれのヴィヴァルディは、いまでも地元の人たちの誇りです。一緒にコンサートを聴けば、さらにイタリア人たちとの距離が近づくこと間違いなし。生まれた場所も時代もまるで異なる人々が、1700年代に生まれた名曲を一緒に口ずさめば、忘れられない旅の思い出がまた一つ増えてゆきます。
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