市内のお宝がざっくざく。ナポリ司教区博物館

市内のお宝がざっくざく。ナポリ司教区博物館|イタリア観光ガイド

ナポリ司教区博物館に行ってきました!

サンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヌオーヴァ教会の上階に広がる「ナポリ司教区博物館」。教会の中に潜む名画の数々の中から心惹かれたものを中心に厳選してご紹介します。

ナポリ司教区博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 2つの教会とセットで巡ることができる点。
  2. ナポリ市内の教会に眠るお宝が一堂に会している点。
  3. 珍しい場所から教会を一望できる点。

「ナポリ司教区博物館(Museo Diocesano Napoli/ムゼオ・ディオチェザーノ・ナポリ)」は、ナポリ中心部にある複合教会(Complesso/コンプレッソ)を構成する施設の中の1つ。「サンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヌオーヴァ教会」「サンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヴェッキア教会」の2つの教会のウチ、サンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヌオーヴァ教会の2階を中心に展開されています。

ナポリ司教区博物館 押さえておくべき魅力とは?

館内から望む教会の風景

ナポリ司教区博物館の名物のひとつが、館内から見る「サンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヌオーヴァ教会」の見事な眺望です。サンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヌオーヴァ教会の1階奥と2階を利用して2007年の秋に開業したナポリ司教区博物館。イタリアの教会にはそもそも2階が存在しない、若しくは(あったとしても)関係者しかまず入ることが出来ないので、誰でも上から教会を見下ろせるこの機会を見逃すワケにはいきません。

ロッフレード家のお墓

博物館の展示は2階が中心ですが、1階、中央祭壇の後方にも少しだけ展示品があります。こちらはイタリアの貴族、チェザーレ・ロッフレード(Cesare Loffredo)のお墓。「サラ・デル・コムーニキノ(Sala del comunichino/コミュニケーションの部屋)」と名付けらたこの場所には他にもロッフレード家の一族の彫像やお墓があり、この奥のエレベーターから上階にいく仕様になっています。

貴重な聖遺物

博物館の中にはナポリ市内の教会から集められた貴重な宝物たちが多数展示されています。特に「Sala Preziosi e Reliquie(サラ・プレツィオージ・エ・レリクイエ/宝物や聖遺物の部屋)」には、ナポリの教会に伝わる貴重な宝物がいっぱい。こちらはナポリ大聖堂(ドゥオーモ)からやってきた「スタウロテカ(Stauroteca/イエスさまが架けられた十字架の欠片を収めるための箱)」で、ナポリ周辺で12世紀後半から15世紀後半にかけてつくれたものです。

宗教画の傑作たち

カトリックの教会に欠かせない宗教画の傑作も、館内には多数展示されています。こちらはナポリを代表する画家、パオロ・デ・マティス(Paolo De Matteis)の描いた聖母子と聖アントニオ・アバーテ、および聖フィリッポ・ネリ。「ヴィータ・コンサクラータ(Vita Consacrata/奉献生活)」と名付けられた部屋に飾られており、お隣の「サラ・デル・マルティーリオ(Sala del Martirio/殉教の部屋)」にも彼の傑作が所蔵されています。

ナポリの著名画家、アンドレア・ヴァッカロ

こちらも「奉献生活」の部屋に飾られているアンドレア・ヴァッカロ (Andrea Vaccaro)の描いたロザリオの聖母と、聖ドメニコ、およびアレクサンドリアの聖カタリナ。アンドレア・ヴァッカロはパオロ・デ・マティスより約60年早くナポリで生まれた画家で、貴族たちのご指名が絶えず、ナポリで最も成功した画家の一人として、知られています。

ナポリ司教区博物館 是非食べてほしい逸品

Pizzeria Di Matteo

「ピッツェリア・ディ・マッテオ」は、ナポリのピザ専門店御三家のウチの1つ。あまりに有名であるがゆえに「好き派」と「嫌い派」が常に白熱ディベート合戦になるほどのお店です。この店のウリは「クリントン元米国大統領」が来店したというコト。メニュー表や壁にも来店時の写真が飾られており、それだけでなんだかさらに美味しそうに感じます。お口に合う?それとも…是非その味を確かめに行ってみてください。

ナポリ司教区博物館ワンポイントアドバイス

「司教区博物館とは」
「司教区博物館(ディォチェザーノ博物館)」は、ナポリのみならずイタリアじゅうにたくさん存在します。司教区(ディオチェザーノ)とは、カトリックにおける最上位の聖職者にあたる「司教」さまが管理している区域のこと。区域内の教会から集められた貴重な宝物や絵画、彫刻、調度品などがひとところに集められ「司教区博物館」を構成しています。

ナポリ司教区博物館観光での注意点

ナポリ司教区博物館観光での注意点
  1. 入場料は6ユーロです。
  2. 入り口はサンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヌオーヴァ教会の中です。
  3. 営業時間にご注意ください。

元々火曜日を覗いて毎日開館していたナポリ司教区博物館。パンデミックの影響などを受け、現在開館日、開館時間が流動的になっています。観光にいらっしゃる際は公式HPや現地案内板などを頼りに最新情報を入手しましょう。

まとめ

なお、ナポリ司教区博物館の2階を順路通りに進むとサンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヌオーヴァ教会の旧館にあたる「サンタ・マリア・ドンナレジーナ・ヴェッキア教会」にアクセスすることが出来ます。全て共通チケットになっているので6ユーロでたっぷり3施設を楽しむことができますよ!地下鉄「ナポリ・ピアッツァ・カブール駅(Napoli Piazza Cavour)」から5分強で行くことができますので、是非立ち寄ってみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。