わくわくが止まらない!ローマ、プリシラのカタコンベ
プリシラのカタコンベに行ってきました!
「カタコンベ」というものをご存じでしょうか?「プリシラのカタコンベ」は、ローマ市内にある観光スポットのひとつ。予約さえすれば誰でも「カタコンベ」なるものを見学することが出来ちゃうんです!
プリシラのカタコンベとは?絶対行くべき理由ベスト3
- 「カタコンベ」についての理解を深められる点。
- ローマの地下深くを探検出来る点。
- 初期カトリックの歴史の一端に触れられる点。
「プリシラのカタコンベ(Catacombe di Priscilla/カタコンベ・ディ・プリシラ)」は、ローマ市内にある巨大なカタコンベ。”カタコンベ”とは、古代ローマ時代、ローマ皇帝らから迫害を受けていたカトリック教徒たちが築き上げた地下墓地で(ちなみに”プリシラ”はカタコンベの創設に携わった人物の名前だと言われています)、信者たちはこのカタコンベに集い、熱心に神への祈りを捧げていました。
プリシラのカタコンベ 押さえておくべき魅力とは?
地上からは見ることの出来ない神秘的な空間
ローマで4番目に大きな庭園”ヴィラ・アダ・サヴォイア(Villa Ada Savoia)”の東側に寄り添うように走るサラリア通り(Via Salaria)。この通り添いにプリシラのカタコンベの入口があります。”カタコンベ”は地下深くに創られた隠れ家の為、言わずもがな地上からはその姿を見ることが出来ません。現地に行く際は、看板などを頼りに向かいましょう。
道しるべとなるCasa delle Catacombe di Priscilla
こちらは今日、プリシラのカタコンベの上に建っている「プリシラのカタコンベの家(カーザ・デッレ・カタコンベ・ディ・プリシラ)」。1929年に整えられた比較的新しい建物で、カタコンベの管理もこちらが行っています。ちなみに、現在は荒廃し、その姿を見ることは叶いませんが、4世紀頃にはこの場所にローマ教皇シルウェステル1世の指示で建てられた聖堂がありました。
外観にあしらわれた鍵のマーク
こちらはプリシラのカタコンベの家の外壁にあしらわれた鍵のマークのレリーフ。鍵のマークはバチカンの国章で、カタコンベが昔、シルウェステル1世ら7名のローマ教皇を含む約40,000人もの殉教者たちの遺体を受け入れてきたことを物語っています(ちなみに、その規模の大きさ故、プリシラのカタコンベは”カタコンベの女王(Regina delle catacombe)”の異名を持つことでも知られています)。
Cubicolo della Velata
カタコンベの中では、クビコロ(Cubicolo/遺体安置室)を見逃すわけにはいきません。とりわけ有名なのが「ヴェールを被った女性のクビコロ(クビコロ・デッラ・ヴェラータ)」。3世紀に描かれたフレスコ画がとても良い保存状態で残っている点が見どころで、天井付近にあしらわれたヴェールを被った女性の絵からその名が付けられています。 ※カタコンベの中は写真撮影不可のため、中庭の写真を掲載しています。
Cappella Greca
ヴェールを被った女性のクビコロと同じくらい有名なのが「ギリシャの礼拝堂(カペッラ・グレカ)」。こちらも壁にびっしりと描かれた2世紀後半のフレスコ画が見どころで「東方三博士の礼拝」や、「ノアの箱舟」といった聖書でおなじみのシーンが描かれています。古代ローマの人々が現代を生きる私たちと全く同じ教えを大切にしていたことに、ただただ驚くばかり! ※カタコンベの中は写真撮影不可のため、サラリア通り沿いにある施設内に入る為の入口の写真を掲載しています。
プリシラのカタコンベ 近くまで来たら是非食べてほしい逸品
Pasticceria Grué
「パスティッチェリア・グリュエ」は、プリシラのカタコンベから2キロ弱のところにあるコッペデ地区(Quartiere Coppedè)にあるお菓子屋さん。周辺は海外の大使館が多く立ち並ぶエリアで、食のバリエーションも豊富。”カカオニブ”を意味するフランス語「グリュエ」の名を冠した店では、チョコレートを使ったケーキやジェラートが一押し!お土産に最適なボンボンショコラ等も豊富にラインナップされています。
プリシラのカタコンベ ワンポイントアドバイス
「中へ入るには予約が必要です」
プリシラのカタコンベは見学に際し、事前予約が必要です。公式HP(伊・英・西・仏・独語対応)より事前予約可能。当日のガイド案内は、伊・英・西・仏・独語のみ設定されています(日本語ツアーなし)。説明はよくわからなくとも、基本的には係の人に付いていけば問題なし!感覚的に楽しめる場所なので、少しでもご興味があればぜひ前向きに参加を検討してみてください!
プリシラのカタコンベでの注意点
- 金土日の9時から12時、14時から17時迄開いています。
- 最終入場時刻は閉館時刻の45分前です。
- 入場料は8.5ユーロです。
月曜、クリスマス、元旦、イースターはお休みです。その他夏と冬(年明け)に2週間ほどお休みの期間がありますので、夏休みや冬休み明けに現地に行く予定の方はご注意ください。
まとめ
プリシラのカタコンベは、誰でもローマの地下約35メートルの場所を探検することの出来る、とても神秘的な観光スポットです。カトリック文化やイタリア語に明るくなくとも大丈夫!絵の内容ひとつひとつはわからなくとも、2世紀から3世紀にかけて描かれたフレスコ画を間近で見れば、思わず得も言われぬ感動がこみあげてくることと思います。是非チェックしてみてください。
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