現代建築の中に潜む古代文明、ローマのアラ・パキスが素敵!

現代建築の中に潜む古代文明、ローマのアラ・パキスが素敵!|イタリア観光ガイド

アラ・パキスに行ってきました!

ローマの中心部を流れるテヴェレ川沿いに建つ不思議な建造物。名前を「アラ・パキス」と言います。アラ…パキス!?ここではその正体や、誰でも楽しめる見どころをご紹介します。

アラ・パキスとは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 古代ローマ時代に想いを馳せられる点。
  2. ローマの悠久の歴史を目の前で体感できる点。
  3. 荒天時もゆっくり古代遺跡に触れあえる点。

「アラ・パキス(Ara Pacis)」は現代のイタリア語で「平和の祭壇」の意。正式名称は「アラ・パキス・アウグスタエ(Ara Pacis Augustae/アウグストゥスの平和の祭壇)」と言います。初代ローマ皇帝アウグストゥスの戦勝記念として造られた祭壇は、古代ローマの美や英知の結晶。遺跡自体は博物館の中にあるので、天候に左右されずにその姿を楽しむことができます。

アラ・パキス 押さえておくべき魅力とは?

復元された「壮大な姿」

1568年(若しくは1536年)に初めて欠片が発掘されて以来、出土した欠片を集めては復元が進められているアラ・パキス。現在私たちが見ることの出来る姿は、集めた欠片を元に復元したものです。オリジナルのアラ・パキスがつくられたのは、なんと紀元前9年1月30日のこと(アウグストゥスの奥様の誕生日)!まずは、当時の景色に想いを馳せながら、壮大な姿をお楽しみください。

美しき「アラ・パキス博物館」

復元が進められるアラ・パキスは、他の出土品や関連の品とあわせ、アラ・パキス博物館(Museo dell’Ara Pacis/ムゼオ・デル・アラ・パーチス)の中に展示されています。米建築家のリチャード・マイヤー(Richard Meier)によって、2006年につくられた建物は、パッと見、現代博物館のよう!目の前には美しい噴水。横(テヴェレ川沿い)からは、まるでガラスショーケースに収められたかのような、アラ・パキスを望むことができます。

美しき「大地の女神」

祭壇を囲む11.65メートル×10.62メートル×3.68 メートルの大きな囲い。ここにはとても紀元前につくられたとは思えない程、見事な装飾が施されています。かつてはこれに色が付いており、さらに華やかなものだったそう。特に保存状態が良い後方(階段と反対側)の左の壁には、大地の女神(写真中央)とともに動物や、子供たちが描かれており、紀元前の作品ながら、現代を生きる私たちにもかなり親しみやすい作品となっております。

行列をなす「皇族たち」

大地の女神のレリーフ(Saturnia tellus)の先の角を曲がると、なが~い人々の行列が見て取れます。よく見ると女性や子供らしき人物もちらほら。これらは当時の皇族たちの姿で、アウグストゥスを先頭に、そのご家族や要人たちの姿が刻み込まれています。人の姿は全て細かく描き分けられており、一部は誰の姿か特定出来るのだというのですから、驚きを隠せません。

ローマのシンボル「雌オオカミ・ロームルスとレムス」

正面上部にある2つのレリーフは、残念ながら一部しか残っていないのですが、それでも見逃すわけには行きません。向かって左側のレリーフに刻まれた、ローマ建国神話に登場する、雌オオカミと双子の赤ちゃん(ロームルスとレムス)は必見。ローマ建国神話は、紀元前3世紀には既に出来ていたとされるため、紀元前9年に完成したアラ・パキスにも、ちゃーんと刻み込まれているのです。

アラ・パキス 是非食べてほしい逸品

PizzaRé

アラ・パキスから歩いて5分ほどの所にある「ピッツァ・レ」は、イタリアのグルメランキング本などでもひっぱりだこのピザ専門店。ふわふわ生地のナポリ風ピザなのですが、東京に美味しいお好み焼き店や味噌ラーメン店があるのと同じで、首都ローマにはやっぱり美味しいものがある!イタリア人たちもこの味を求めて、わざわざ街の中心部から足を運びます。

アラ・パキス ワンポイントアドバイス

「アラ・パキス博物館周辺にもご注目」
アラ・パキスは周辺にも見逃せない観光スポットがたくさんあります。特に通りを挟んで向かい側にある「アウグストゥス廟(Mausoleo di Augusto)」は、アラ・パキスと同じくアウグストゥスゆかりの場所なので見逃せませんよ!現在大修復中ですが、近い将来、内部まで見学出来る日が来るかも…その時を楽しみに待ちましょう♪

アラ・パキス観光での注意点

アラ・パキス観光での注意点
  1. 入場料は10.5ユーロです。
  2. オーディオガイドは6ユーロです(伊・英・仏・独・西のみ)
  3. 9時半から19時半迄開いています。

12月24日、31日は14時迄の営業。また元旦、メーデー、クリスマスは休館日となります。オーディオガイドをご入用の方はアプリのダウンロードが必須となります。詳細はHPや館内の案内板をご確認ください。

まとめ

アラ・パキスは博物館の入場料が少々お高いのがネック…なのですが(ちなみにROMA Passなどをお持ちの方は無料で入れます)それでもいざ目の前にしてしまうと、吸い込まれるような魅力の虜になってしまうこと請け合いです。館内の説明がやや難解なので、もし見学予定の方は、事前に下調べをしておくとGoo。当時の様子をCGで再現した動画など動画サイトなどに掲載されているので是非ご覧になってみてください★

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