まるでおとぎ話の世界!トリノ世界遺産「ヴィラ・デラ・レジーナ」
ヴィラ・デラ・レジーナに行ってきました!
誰もが知っている有名な観光地を巡るのも良いですが、たまには心のあるがままに、雑誌やネットで見つけた気になる場所へ、思い切って足を運んでみるのも良いものです。ここではトリノの隠れた名宮「ヴィラ・デラ・レジーナ」について、たっぷりご紹介します。
ヴィラ・デラ・レジーナとは?絶対行くべき理由ベスト3
- 丘の上にひっそりとたたずむ凛とした姿
- 宮殿の中に広がる可愛らしい世界
- 手入れの行き届いた広い庭園と、そこからの眺望
「ヴィラ・デラ・レジーナ(Villa della Regina)」は日本語にすると「女王様の宮殿」。その名の通り、昔、この地を治めていた、サルディーニャ家の女王様たちのために建てられたお屋敷です。小高い丘の上にあるため、決して好アクセス…とは言えないのですが、頑張って丘を登ったその先に広がる絶景を見た時の感動は、まるで宝物を見つけた時のよう!観光客も少なくのんびりと見学できる点も魅力です。
ヴィラ・デラ・レジーナ観光 押さえておくべき魅力とは?
丘の上にひっそりとたたずむ魅惑の宮殿
ヴィラ・デラ・レジーナがあるのはイタリア第4の都市、トリノの街から歩いて15分ほどのところにある丘の上、Borgo po(ボルゴ・ポー)地区です。です。街の中心部から1キロほどしか離れていないものの、ふもとから見えない場所にある為、ちょっとした穴場スポット。丘の上にひっそりとたたずむ世界遺産を、まずは外からじっくり鑑賞しましょう。
荘厳なエントランス
たっぷりと光が差し込む大きな窓が印象的なエントランスフロア。入口に入った瞬間から出迎えてくれる艶姿は、感動必至です!こちらのエントランスはもともと、トリノの世界遺産を数多く手掛けた売れっ子建築家、フィリッポ・ユヴァラ(Filippo Juvarra)が1733年に設計したもの。残念ながら一第二次世界大戦で一度焼失してしまったのですが、その後見事に復活を遂げました。
屋内を彩る名画たち
屋内は、いたるところに美しい絵画が飾られています。美術館での絵画鑑賞も良いですが、郊外の宮殿の中でのんびりと眺める絵画もオツですよ!ヴィラ・デラ・レジーナは広い空間の中に贅沢に絵画が飾られているので、空間込みで絵画の良さを感じることが出来るでしょう。写真はエントランスに飾られているCorrado Giaquinto(コッラード・ジャクイント)の「アポロとダフネ(Apollo e Dafne)」。ちょうど反対側にも同じサイズの彼の絵が飾られています。
ヴィットリオの肖像画
館内入って左手に進むとある「Trucco(トゥルッコ)」というお部屋。ビリヤードに似たゲーム、トゥルッコを楽しむ為のお部屋だったそうで、中央にはビリヤード台そっくりのトゥルッコ台も置かれていました。こちらの部屋にある絵画も必見!昔のヴィラ・デラ・レジーナを描いたものや、イタリア史を語る上で最も欠かせない偉人の一人、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(Vittorio Emanuele II)の肖像画等があります。
美しい見晴らし台
ヨーロッパの宮殿の庭でよく見かける、見晴らし台(伊:ベルベデーレ)。ここ、ヴィラ・デラ・レジーナの見晴らし台も、一瞬お屋敷と見紛うほど豪華で艶やかなので、必見です。場所は宮殿のすぐ裏手。2016年に「イタリアで最も美しい庭園トップ10」にも選ばれた大作は、宮殿内よりも時間をかけて見学してもイイくらい!いくら見ても見飽きないほどの魅力があります。
ヴィラ・デラ・レジーナ 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Leone
「レオーネ」はヴィラ・デラ・レジーナのある街、トリノで1857年に誕生したお菓子。ガリガリ噛んで食べられる飴…のようなお菓子なのですが、とにかくパッケージがどれも可愛いので必見です!味で選ぶのも良いですが、パッケージで選ぶのもアリですよ!ミニ缶から大缶まで種類豊富。スーパーやデパートなどでも売っていますし、カフェのレジ前などでも気軽に買うことが出来ます。
ヴィラ・デラ・レジーナ ワンポイントアドバイス
「宮殿の裏に広がる広大な公園」
ヴィラ・デラ・レジーナは、宮殿自体の敷地も広大ですが、さらにその奥(上)には広大な公園「パルコ・プッブリコ・ディ・ヴィラ・ジェネロ(Parco pubblico di Villa Genero)」が広がっています。ここから宮殿越しに見渡すトリノ中心部の街並みは最高ですよ!時間がある方は、是非、もうひと踏ん張り公園まで丘を上ってみてください。
ヴィラ・デラ・レジーナ観光での注意点 押さえておくべき事項3選
- 徒歩で行く場合は明るいウチに帰りましょう。
- 歩くとちょっと遠いかも…バス利用もオススメです。
- チケットは基本的には当日購入でOK。
ヴィラ・デラ・レジーナは徒歩だとトリノ王宮から約30分。歩けない距離ではないですが、すぐ目の前にバス停「Fermata 1422 – VILLA DELLA REGINA」があるので、利用するのも良いでしょう。チケットは5ユーロ。館内に入るとすぐチケット売り場があり、基本的には当日購入で十分です。
まとめ
インスタグラムで見て以来、気になっていたヴィラ・デラ・レジーナ。日本ではあまり紹介される機会がありませんが、イタリアでは人気の宮殿のひとつだそうで、年間約6万人がこの地を訪れるそうです。春&秋は特に周りの自然も美しい季節なので、心の底からリフレッシュできると思います。是非機会があれば、街中から足を延ばしてみてください。
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