まるで美術館!うっとりが止まらない、フィレンツェ・ヴェッキオ宮殿

行かなきゃモッタイナイ!フィレンツェ「ピッティ宮殿」の魅力 | イタリア観光ガイド

ヴェッキオ宮殿に行ってきました!

イタリア語で「古い宮殿」という意味を持つフィレンツェのヴェッキオ宮殿。面白いのは名前だけではありません!一体どんなところなのか!?ここではその魅力を、パートごとに皆さまにたっぷりとご紹介します。

ヴェッキオ宮殿とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 街の中心部でアクセス抜群な点。
  2. フィレンツェきっての世界遺産である点。
  3. フィレンツェの栄華を感じることが出来る点。

「ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio/パラッツォ・ヴェッキオ)」は、フィレンツェの街の中心部にある世界遺産です。すぐお隣にある人気観光スポット「ウフィツィ美術館」に時間を取られ、なかなかヴェッキオ宮殿の方まで、じっくり観光する時間がない方が多いようなのですが…モッタイナイ!外観こそシンプルですが、ヴェッキオ宮殿の内部は絵画館顔負けの芸術作品がいっぱい!フィレンツェ文化の神髄を感じることが出来ます。

ヴェッキオ宮殿観光 押さえておくべき魅力とは?

中庭

ヴェッキオ宮殿は入り口を抜けると美しい中庭が広がっています。中庭は大きく分けて3つあるのですが、オススメは最初に登場する「ミケロッツォの中庭(Cortile di Michelozzo/コルティーレ・ディ・ミケロッツォ)」。その名の通りミケロッツォ(Michelozzo)氏が1453年につくったもので、中央を飾る噴水のてっぺんの天使の像(Putto con delfino/プット・コン・デルフィーノ)がこの場所のシンボルです。

天井画

ヴェッキオ宮殿のハイライトのひとつが天井画です。中でも、ガイドブックなどでもおなじみの「五百人広間(サローネ・デイ・チンクエチェント/Salone dei Cinquecento」)の天井画は圧巻。長さ54メートル×幅23メートルの超巨大な広間の天井に、42枚の絵がずらり敷き詰められていて神々しい輝きを放っています。内容は、この宮殿の家主、メディチ家をたたえるものが中心なのですが、日本ではまず御目にかかれない、イタリアならではの芸術作品は必見です。

建物の外観

さて、ヴェッキオ宮殿は完成した瞬間から「ヴェッキオ(古い)」宮殿だったわけではありません。完成当初(12世紀の終わりから13世紀)は役所業務を行う場として使われており、その後メディチ家のお屋敷へ。メディチ家がお住まいを別の場所に移したタイミングで「昔住んでいた家=ヴェッキオ」と呼ばれるようになりました。宮殿を形作る地味な外壁や高い塔は建設当初の名残。是非、来館前後は一風変わった宮殿の「外観」にも目を向けてみてください。

壁画

ヴェッキオ宮殿の内部は天井だけでなく壁にも色鮮やかな絵がたくさん描かれています。特に目を引くのは「Sala dei Gigli(サーラ・デイ・ジーリ)」というお部屋。日本で「百合の間」と呼ばれている所で、壁一面にあしらわれた青×金の壁紙、その中に描かれている壁画のまばゆさには、思わず眩暈がしそうでした。写真は東側の壁の様子。ドメニコ・ギルランダイオ(Domenico Ghirlandaio)のフレスコ画が見て取れます。

彫刻

先ほどご紹介した中庭を彩る天使の像(Putto con delfino)や、館内の彫刻作品も有名なものばかりですが、ヴェッキオ宮殿といえば、やはり入口付近にあるダヴィデ像です。実はこれ…レプリカ!なのですが、フィレンツェらしいものの一つとだけあって、一日中多くの観光客が記念写真を撮っています。館内に入る時間がない方も、是非チェックしてみてください。

ヴェッキオ宮殿 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Bistecca alla fiorentina

「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」は一見アメリカ料理のTボーンステーキのような見た目なのですが、れっきとしたイタリア料理。主にフィレンツェのあるトスカーナ州で食べられています。現地の人たちも家で食べるというよりは、ハレの日にレストランに行って皆で食べる一品。意外に脂身が少なく、あっさりしているので、胃もたれしにくいですよ!機会があったら是非食べてみてください。

ヴェッキオ宮殿 ワンポイントアドバイス

「ヴェッキオ宮殿=市役所でもあります」
ヴェッキオ宮殿はなんと、今も現役の市役所として使われています。(仕事をするために宮殿に行くなんて…なんだかロマンチックですよね!)ということで、館内全体がいつでも自由に見学できるわけではなく、また、市の行事がある際はそちらが優先されます。見学希望日の開館状況が気になる方は事前にホームページをチェックしてみてもよいかもしれません。

ヴェッキオ宮殿観光での注意点 押さえておくべき事項3選

ヴェッキオ宮殿観光での注意点
  1. 0階が日本の1階(地上階)になります。
  2. 現役の市役所でもある点をお忘れなく。
  3. チケットは種類が複数あります。

ヴェッキオ宮殿は、市役所のスケジュール如何で開館状況が変わることがあります。また、チケットもいくつか種類があるので、見学可能時間やご予算に合わせて選び分けましょう。館内は地上階を「0階(ピアノ・ゼロ)」と呼びますので、見学の際は注意しましょう。

まとめ

この建物が「ヴェッキオ(古い)」宮殿と呼ばれるようになったきっかけにあたる、ピッティ宮殿(新しい方の宮殿)とのセットでの観光もオススメ!2つは、1キロほど離れた場所にありますが、道中もメディチ家ゆかりの地(ヴェッキオ橋等)がたくさん眼前に現れるので、観光しながら楽しく向かうことが出来ますよ!是非機械があったら足を延ばしてみてください。

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