美しい外観にうっとり、ミラノ、サン・アレッサンドロ教会
サン・アレッサンドロ教会に行ってきました!
ミラノ市街地にあるサン・アレッサンドロ教会(サン・アレッサンドロ・イン・ゼベディア教会)はおすすめ★豪華な見た目に反して、意外に観光客が少なく、じっくり教会の美しさに触れることができます!
サン・アレッサンドロ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 市街地にあり他の観光地とセットで巡りやすい点。
- バロック様式、ロココ様式が一度に味わえる点。
- 館内の静寂が、外の喧騒を忘れさせてくれる点。
「サン・アレッサンドロ教会(Chiesa di Sant’Alessandro in Zebedia/キエーザ・ディ・サン・アレッサンドロ・イン・ゼベディア)」は、聖人”サン・アレッサンドロ(ベルガモの聖アレッサンドロ)”を祀った教会。17世紀から増改築されており、異なる時代ごとに生み出される、イタリアの美しい建築美を楽しむことが出来ます。豪華な外観とともに中も見所満載で見逃せませんよ!
サン・アレッサンドロ教会 押さえておくべき魅力とは?
Zebediaという、ちょっと変わった名前
サン・アレッサンドロ教会は正式名称を「サン・アレッサンドロ・イン・ゼベディア教会」といいます。この”ゼベディア”とは昔、この場所に建ってた刑務所の名前。サン・アレッサンドロが生きていた4世紀初期、まだキリスト教はローマ帝国により迫害を受けていたため、サン・アレッサンドロは投獄され、死後、教会自体の名前の一部となりました。
よく見ると微妙に異なる、正面姿
サン・アレッサンドロ教会の豪華絢爛なファサード(正面姿)。目の前で見ると、上部と下部とで微妙に色や雰囲気が違う点に気付きます。下部のが古く、1623年に完成したバロック様式。真っ白に近く、直線的な姿をしています。一方上部は1700年代に完成し、翌世紀に改築されたロココ様式。やや黄味がかった白色をしており、全体的に丸みを帯びた柔らかい雰囲気をしています。2つの様式の持つ異なる魅力が一度に味わえる点も、お見逃しなく!
正面にあしらわれた彫刻たち
ファサードを飾る、豪華絢爛な彫刻たち。よく見ると、私たち日本人にも親しみやすいモチーフがあちらこちらに見られます。最も親しみを感じるのは頂上にあしらわれた7人の天使でしょうか。その他、ドア横にはカトリックにおける二大聖人と言われる、聖ペトロと聖パウロの像。真ん中のドア上には、聖アレッサンドロの考える、未来の教会像が描き出されています。
館内を飾る宗教画たち
教会の中は豪華さが魅力のバロック様式でつくられていて、とても華やか。特に壁や天井に描かれた絵画の一つ一つが美しく印象的です。いずれも宗教画ではありますが、テーマがわからなくても、その美しさは十分に感じられるハズ。特に画家一族として有名なプロカッチーニ家の”カミッロ・プロカッチーニ (Camillo Procaccini)”による作品が多く(上の写真は「聖母被昇天(Assunzione di Maria)」です)多くの人を集めていました。
古くて新しい、パイプオルガン
絵画にあまり関心がない方も、思わず足を止めてしまうであろうものがあります。それがパイプオルガン。サン・アレッサンドロ教会には2つのパイプオルガンがあり、どちらも異なる魅力がありました。特に珍しくて驚いたのが、中央通路にある新しいパイプオルガン(もう一つは入口上にあります)。電子ピアノのような仕組みになっていて、下の扉をあけるとキーボードが登場し、素敵な音色を奏でることができます。
サン・アレッサンドロ教会 是非食べてほしい逸品
Cotoletta alla milanese
「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」は日本で”ミラノ風カツレツ”と呼ばれているもの。イタリア人たちもミラノの郷土料理として真っ先に思い浮かべるほどの定番メニューで、店ごとに姿かたちがまるで異なる点も面白いです。市内の多くのレストランで食べることが出来ますので、味わい重視、サイズ重視…目的に合わせて狙いを定めていきましょう!意外に軽い食感なので、胃もたれリスクは低めです★
サン・アレッサンドロ教会ワンポイントアドバイス
「館内はちょっと暗めです」
イタリアには大小さまざまな教会があります。ガイドブックに載るような超有名なものは別として、多くは館内の照明が暗めなのが常。特に窓が少ない教会は、曇天の日や日の入り頃に行くとかなり暗く、写真がうまく撮れないこともしばしばです。もし館内の絵画をじっくり見たい!記念写真を撮りたい!という場合は、晴れの日の日中を狙って行きましょう。
サン・アレッサンドロ教会観光での注意点
- 館内は無料で見学出来ます。
- 月~土曜は12時から16時迄(休日は16時15分迄)昼休みです。
- 日曜は9時30分開館(平日は7時)です。
館内は無料で見学出来ますが、ミサや街の音楽イベント等で使われている場合もあります。加え、日中、長いお昼休みがあるので見学ルートを検討する際はご留意を。月~土曜は7時から開いているので、朝食前の散歩コースとしてもオススメです。
まとめ
サン・アレッサンドロ教会はガイドブックなどでは紹介されることは少ないものの、ミラノの街中にあり、他の観光地とセットで巡りやすいです。地元の人たちが普段から利用している教会なので、ミラノっ子たちの日常を垣間見ることが出来る点も魅力。イベント時などは美しいパイプオルガンの音を聴くことが出来るかもしれません。是非、足を延ばしてみてください。
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