川のほとりは見どころいっぱい!ローマ、トリルッサ広場
トリルッサ広場に行ってきました!
ローマにある「トリルッサ広場」。広場の名前自体はそこまで有名ではありませんが、見どころがいっぱいのスポットなんです!いったいどのような場所なのか!?詳しくご紹介します。
トリルッサ広場とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ローマの下町、トラステヴェレ地区を探訪出来る点。
- 名橋、シスト橋をセットで楽しめる点。
- ユニークな2つのモニュメントを観賞出来る点。
「トリルッサ広場(Piazza Trilussa/ピアッツァ・トリルッサ)」は、ローマのトラステヴェレ地区(Trastevere)という下町にある広場。ちょうどテヴェレ川にかかる、シスト橋のたもとに広がっているので、四季を通じて移り変わる、川や橋の美しい景色を一緒に楽しむことも出来ます。ユニークな2つのモニュメントも必見。
トリルッサ広場 押さえておくべき魅力とは?
橋を渡って広場へGO
トリルッサ広場があるのは、ローマ中心部を流れるテヴェレ川のたもと。ローマ中心部からここへ行くためには、どこかで橋を渡る必要があります。最も好アクセスなのが、広場の目の前にある「シスト橋(Ponte Sisto/ポンテ・シスト)」。ローマ教皇シクストゥス4世の名前にちなんで1473年から1479年頃に整えられた名橋で、橋自体も美しく、橋から見るテヴェレ川沿いの風景もまた、息をのむものがあります。
広場の象徴、ポンテ・シストの泉
シスト橋を渡り終わった所にあるトリルッサ広場。橋を渡っている最中から目に入る、謎の巨大モニュメントが「ポンテ・シストの泉(シスト橋の泉,Fontana di Ponte Sisto/フォンターナ・ディ・ポンテ・シスト)」です。もともとは対岸の川沿いの走るジュリア通り(Via Giulia)にあった噴水。ローマ教皇シクストゥス5世の時代からスタートした、ローマ市内の大掛かりな水道整備の際、設置が検討されることになりました。
泉に刻まれた碑文
こちらはポンテ・シストの泉の上部に掲げられたレリーフを拡大したもの。ローマ教皇パウルス5世(PAVLVS V)の時代(MDCXIII/1613年)に泉が完成したことが刻まれています。噴水がジュリア通りからトリルッサ広場に移設されたのは1898年。元々設置されていた建物がテヴェレ川周辺の工事に伴って解体されたことを受けて、トリルッサ広場で復元されました(中段の碑文にはそのことが記されています。※前項写真ご参照)。
Monumento a Trilussa
さて、ここまで全く登場していない「トリルッサ」というワード!この名がどこから来たのかと言うと…こちら!広場の東側の植え込みにちょこんと置かれている「トリルッサのモニュメント(モヌメント・ア・トリルッサ)」から来ています。トリルッサは1871年生まれのローマの詩人。モニュメントからも伝わる通り、チャーミングでユーモラスな人物でこの広場の近くで生まれました。
モニュメントに掲げられた詩
トリルッサの胸像の横には「All’ombra(影の中に)」という詩が刻まれています。イタリア(ローマ)語で刻まれたものですが、内容がわからなくとも詩の中に出て来る感嘆符(!マーク)などから、愉快痛快な雰囲気は十分伝わります。洒落と風刺をきかせながらローマの下町人情を詠ったトリルッサは、日本でいう、戯作者の十返舎一九のような存在でしょうか…。写真もたくさん残っているので興味がある方は検索してみてください。
トリルッサ広場 是非食べてほしい逸品
Trapizzino
ホットサンドのようなB級グルメ「トラピッツィーノ」。サンドイッチ(伊:Tramezzino)とピザ(伊:Pizza)を組み合わせた造語で、2008年にローマの下町で誕生し、瞬く間に話題の商品となりました。今ではブームもだいぶ落ち着き、行列が出来るほどではありませんが、その味は健在。ちょうど、トリルッサ広場のすぐ裏手に店を構えているので覗いてみてください。
トリルッサ広場ワンポイントアドバイス
「Fontanone Acqua Paola」
ポンテ・シストの泉は地図などで「フォンタノーネ・アクア・パオラ(アクア・パオラの大きな噴水)」と書かれていることがあります。ローマ教皇パウルス5世の時代に出来た、大きな噴水であることに間違いないのですが、一般にこの言葉は、ポンテ・シストの泉から800メートルほど先にある「アクア・パオラの噴水(Fontana dell’Acqua Paola)」にあてられることが多いです。
トリルッサ広場観光での注意点
- 明るいウチに観光を済ませるようにしましょう。
- 開けた場所ですので、夏は水分補給をお忘れなく。
- 逆に冬は、足元の冷えにご用心ください。
トリルッサ広場周辺は川沿いの開けたエリア、街中ほど、気軽に温かい飲み物やミネラルウォーターなどを買ったり飲んだりできる場所がないので、季節に合わせて十分な装備をしていきましょう。
まとめ
トリルッサ広場は、小さな広場ですが、周辺には「トラステヴェレ地区」というローマの下町風景が広がっています。歴史地区とはまた違った一面を知ることが出来る点が◎オフシーズンの平日は、学校終わりの若者などもたくさん遊びに来ているので、ぜひローマの日常風景を感じてみてください。周辺に地下鉄の駅がないので、足を運ぶ際は、是非近くにある有名観光スポットもセットで巡りましょう。
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