美しすぎる外観。ジェノヴァ、サンタ・マリア・インマコラータ聖堂

美しすぎる外観。ジェノヴァ、サンタ・マリア・インマコラータ聖堂|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂に行ってきました!

ジェノヴァ市内にある「サンタ・マリア・インマコラータ聖堂」。ジェノヴァに数多く存在する教会群の中では比較的新しい建物ですが、特に細かな彫刻が施された外観に定評があります。

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 美しい外観のデコレーションを楽しめる点。
  2. 広い館内で様々な聖母の姿を見学出来る点。
  3. 市街地にあり徒歩で観光しやすい点。

「サンタ・マリア・インマコラータ聖堂(Basilica di Santa Maria Immacolata/バジリカ・ディ・サンタ・マリア・インマコラータ)」は、ジェノヴァの中心部を走る大通り沿いのある聖堂。観光の中心部からはちょこっとだけ離れた場所にありますが、わざわざ足を運んで損はない程、外観も内装もジェノヴァ有数の美しさを誇ります。

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

旅の起点、コルヴェット広場

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂があるのはジェノヴァの街中を走る「アッサロッティ通り(Via Assarotti)」という大通り沿い。街の中心部から向かう際に起点となるのが「コルヴェット広場(Piazza Corvetto)」という場所です。ここは、ジェノヴァで最もエレガントな広場とも称される素敵な場所。コルヴェット広場からは徒歩3~4分で聖堂に到着します。

2人の建築家が手掛けた世界

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂の建設がスタートしたのは1856年。意外にもジェノヴァの中では新しい聖堂で、19世紀後半にかけての都市部の人口増に合わせて建設が決まりました。最初に設計を担当したのはドメニコ・チェルヴェット(Domenico Cervetto)。その後彼の死によって作業は中断されることとなりますが、後を継いだマウリツィオ・デュフール(Maurizio Dufour)のおかげで1873年、ようやく完成を迎えました。

聖堂のシンボル聖母マリア

聖母マリア(サンタ・マリア)に捧げられたサンタ・マリア・インマコラータ聖堂。外観をよく見ると、聖母マリアの姿をたくさん見つけることが出来ます。最も目を引くのは扉上の半月状の部分(ルネッタ)に描かれた聖母マリアの受胎告知(聖母マリアがイエスさまを身籠ったことを告知される場面を描いた宗教画)のシーン。受胎告知のモチーフは、正面左側のレリーフでも確認することが出来ます。

無原罪の聖マリア像

中央祭壇を飾るサンタ・マリア・インマコラータ(無原罪の聖マリア)像。「インマコラータ(無原罪の御宿り)」とは、カトリックでは私たち人間は元来、罪を背負って生まれて来る生き物。しかし、聖母マリアだけは、神の特別なお恵みによって、原罪を免れて(無原罪)母マリアの胎内に宿った(御宿り)とする考え方で、ちょうど聖堂建設の2年前、ローマ教皇ピウス9世の元で確立しました。

8つの礼拝堂

館内はかなりの奥行きがあり、中央祭壇の左右には8つの礼拝堂があります。いずれも絢爛豪華。写真はロザリオの聖母にまつわる祭壇画が飾られた祭壇で、他にも「ルルドの聖母」「カルメル山の聖母」「聖家族」といった、聖母マリアにまつわる様々な宗教画があります。それぞれ持ち物や服装、装飾品、ポーズなどが違うので、是非それらを感じ取ってみてください。

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂 是非食べてほしい逸品

Mangini

あの、オーストリア皇后エリザベートも立ち寄ったことがあるほどの超老舗有名店「マンジーニ」。コルヴェット広場の一角にあり、その存在を知らなくとも近くまで来たら圧倒的オーラに思わず興味をそそること間違いなしのお菓子屋さんです。お土産を買うもよし。時間があれば、マンジーニオリジナルのケーキが有名ですので、小休憩するのもオススメです。

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂ワンポイント

「無原罪の御宿りの日」
毎年12月8日は、無原罪の御宿りの日(Festa dell’Immacolata Concezione)。イタリアの祝日にあたります。だいたいこの日の夕方18時頃からクリスマスイルミネーションの点灯が始まったり、クリスマスマーケットがスタートするのが定番。8日を過ぎるとイタリアは早くも一気にお休みモードに突入し、年明けまでの冬休みを取る人もたくさんいます。

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂観光での注意点

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂観光での注意点
  1. 月曜から土曜は7時半から11時45分、16時半から19時迄開いています。
  2. 日曜は8時半から13時、17時から20時迄開いています。
  3. 入場無料です。

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂は近くに地下鉄が走っていません。長距離列車が発着する「Brignole(ブリニョーレ)駅」から歩いて15分弱の所にありますので、移動手段を検討の際参考にしてみてください。

まとめ

サンタ・マリア・インマコラータ聖堂の建設がスタートした1856年は「無原罪の聖マリア」という考え方がローマ教皇の元で定義された、わずか2年後。それだけに当時は、この考え方にまだまだ異議を唱える人も多く、設計を担当したマウリツィオ・デュフールはかなりの苦労を強いられたようです。難産の末誕生した美しい教会。是非外も中もじっくりと味わってみてください。

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