ナポリのリバティ建築がたっくさん。パルコ・マルゲリータ通り

ナポリのリバティ建築がたっくさん。パルコ・マルゲリータ通り|イタリア観光ガイド

パルコ・マルゲリータ通りに行ってきました!

「パルコ・マルゲリータ通り」は、ナポリ中央駅から西へ5-6キロ離れた所にあるヴォメロの丘に向かう坂道。くねくねと曲がった道の両側には、なんともユニークな建物が密集しています。

パルコ・マルゲリータ通りとは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. ナポリのリバティ建築を楽しめる点。
  2. ヴォメロの丘の中腹からの絶景が楽しめる点。
  3. 地下鉄で楽々アクセスできる点。

「パルコ・マルゲリータ通り(Via del Parco Margherita/ヴィア・デル・パルコ・マルゲリータ)」は、ナポリにあるヴォメロの丘の中腹に広がる坂道。道沿いに華やかなリバティ建築の建物が密集していることで知られており、丘の中腹から見るナポリ湾の景色もまた、定評があります。現地までは地下鉄で楽々アクセスできる点も魅力。

パルコ・マルゲリータ通り 押さえておくべき魅力とは?

駅横に立つユニークな建物

パルコ・マルゲリータ通りの起点となるのが、地下鉄ピアッツァ・アメデオ駅(Piazza Amedeo)。ここから約800メートル、ヴォメロの丘のてっぺんに向かって緩やかな登り道が続いています。スタートすると早速眼前に現れるのが「パルコ・レジーナ・マリゲリータ」と書かれたレリーフがトレードマークのユニークなビル。中は現在オフィスやホテルになっており、目の前にもオリエンタルな広場が広がっています。

Villa Maria

「ヴィラ・マリア」はピアッツァ・アメデオ駅の裏手にそびえる邸宅。これぞリバティ建築(19世紀から20世紀初め頃流行った、イタリア版アール・ヌーヴォー様式の建築物)といった、ユニークな建物で、元々はグランド・エデン・ホテル(Grand Eden Hotel)として海外からの要人を受け入れる為に建てられ、その後個人の邸宅として使われるようになりました。

Palazzo Acquaviva Coppola

「パラッツォ・アクアヴィーヴァ・コッポラ」はピアッツァ・アメデオ駅から2-3分ほど歩いた所にある邸宅。1912年にアウグスト・アクアヴィーヴァ・コッポラ(Augusto Acquaviva Coppola)が建設したことからその名が付いており、裏手に控えるサンカルッチョ劇場(Nuovo Teatro Sancarluccio)との色合いのコントラストも素敵です。

Palazzina Paradisiello

「パラッツィーナ・パラディシエッロ」は駅から6分ほど道なりに進んだ所にあるお屋敷です。この時代を代表する建築家、ジュリオ・ウリッセ・アラタ(Giulio Ulisse Arata)の手によってつくられたもので、1909年に完成。ジュリオ・ウリッセ・アラタはこれ以外にも市内に10近いリバティ建築を設計しています。

道すがら楽しめる眺望

パルコ・マルゲリータ通りの終着点付近、その先に続くヴィットーリオ・エマヌエーレ通り(Corso Vittorio Emanuele)との境界線辺りまで来ると見事なナポリ湾の眺望を楽しむことが出来ます。イタリアらしいクーポラ(丸天井)はサンタ・マリア・イン・ポルティコ教会(Chiesa di Santa Maria in Portico)のもの。体力に自信のない方はケーブルカーですぐ近くまでアクセスすることも出来ます。

パルコ・マルゲリータ通り今日の逸品

Fichi caramellati

「フィーキ・カラメッラーティ」はいちじく(フィーキ)をキャラメリゼ(カラメッラーティ)したもの。一見スイーツのように見えるのですが、意外にも食事の席でも登場回数が多く、チーズに添えられて出てきたり、リゾットの中に入っていたりすることもあります。トラットリア(街の大衆レストラン,居酒屋のようなところ)ではレジや厨房前のカウンターに瓶詰めにされたフィーキ・カラメッラーティがどん!と置いてあることも(梅酒のようなもの⁉)。見かけたら是非ご賞味ください。

パルコ・マルゲリータ通り ワンポイントアドバイス

「パルコ・マルゲリータ通り以外にもある!リバティ建築」
ナポリのリバティ建築はパルコ・マルゲリータ通り以外にも数か所に点在しています。例えばすぐ近くを走るジョアッキーノ・トーマ通り (Via Gioacchino Toma) 、ガエタノ・フィランジエーリ通り(Via Gaetano Filangieri)ミッレ通り(Via dei Mille)などもそのひとつ。時間があればセットで立ち寄ってみて下さい。

パルコ・マルゲリータ通りでの注意点 3選

パルコ・マルゲリータ通りでの注意点
  1. 最寄り駅はピアッツァ・アメデオ駅(Piazza Amedeo)です。
  2. 明るいウチに訪問を済ませるようにしましょう。
  3. 車の往来があるので、交通事故にお気をつけください。

パルコ・マルゲリータ通りは観光客向けに整備された場所ではありません。色とりどりの建物たちも基本的には個人の住居やオフィスですのでマナーを守って見学するようにしましょう。

まとめ

パルコ・マルゲリータ通りはピアッツァ・アメデオ駅のすぐ先にあるケーブルカーの駅(Parco Margherita/パルコ・マルゲリータ)から上へあがっていくことも出来ます。途中駅は2つ。終点のチマローザ駅(Cimarosa)の周辺から眼下に望むリバティ建築たちもまた格別の美しさですので、是非ご体感ください。駅周辺に広がるヴォメロの丘の上の街並みも素敵です。

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