独特の世界観が素敵!ジェノヴァ、マッケンジー城
マッケンジー城に行ってきました!
ジェノヴァの高台に建つ「マッケンジー城」。イタリアの有名建築家、ジーノ・コッペデの出世作として知られるユニークなお屋敷は、おとぎ話の世界に迷い込んでしまったかのようなワクワクした気分にさせてくれます。
マッケンジー城とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ジーノ・コッペデらしいユニークな建築美を楽しめる点。
- 20世紀前半のジェノヴァの豪邸にお邪魔できる点。
- 高台からの絶景を一緒に満喫できる点。
「マッケンジー城(Castello Mackenzie/カステッロ・マッケンジー)」は、ジェノヴァの街の中心部から2キロほど北東方面へ進んだ所にあるお城。イタリア各地にユニークかつ可愛らしい建物を残した建築家のジーノ・コッペデの出世作であり、20世紀前半のジェノヴァの豪邸の様子を知ることが出来る、興味深いスポットでもあります。
マッケンジー城 押さえておくべき魅力とは?
一風変わった外観
建築家のジーノ・コッペデ (Gino Coppedè) の手によって1897年から1902年にかけて整えられたマッケンジー城。実業家、エヴァン・ジョージ・マッケンジー(Evan George Mackenzie)からの依頼で着手した一大プロジェクトは、ジーノ・コッペデにとって、その後の華々しいキャリア形成のきっかけとなった出世作として知られています。
道しるべとなる、40メートルの立派な塔
最寄りのバス停から数分程度上り道を進むと目に飛び込んでくる、高さ約40メートルの立派な塔は、エヴァン・ジョージ・マッケンジーや、ジーノ・コッペデらの故郷であるトスカーナ州の有名な塔たち(アルノルフォの塔,マンジャの塔など)からヒントを得て制作された肝いりです。イタリア滞在中、フィレンツェ(アルノルフォの塔)やシエナ(マンジャの塔)に行くご予定の方は、是非見比べてみて!
大階段に描かれた興味深い壁画
マッケンジー城の入口を抜けると早速登場する、ロビーフロアの大階段。壁にはちょっとした茶目っ気のある絵が描かれています。…そう、こちらはマッケンジー城の塔(前項でご紹介したもの)の建設現場を描いたもの。設計図を紹介するジーノ・コッペデと、それを真剣なまなざしで見つめるエヴァン・ジョージ・マッケンジー。2人はあえて中世の衣装を身に纏った姿で描かれています。
ところどころに潜むトスカーナ州のエッセンス
こちらは大階段の上に広がるクーポラ(ドーム屋根)。フィレンツェが生んだマヨルカ焼き芸術家の一門、ロッビア家の作品からヒントを得た天使の装飾で縁どられたクーポラの真ん中からは、ピサ(トスカーナ州の都市、ピサの斜塔で有名)にある”ピサ大聖堂”にあるシャンデリアを真似た、絢爛豪華なシャンデリアが吊り下げられています(トップ画ご参照)。
20世紀前半ならではの豪邸の様子
海洋大国ジェノヴァにあるお屋敷の中で、今日私たちが見学できるものは、栄華を極めた16世紀頃に建てられたものが中心。その中で20世紀前半に整えられたマッケンジー城は、より近代的な調度品が部屋のいたるところに備え付けられている点も興味深いです。サウナ付きの温水プールや、最大25人まで乗れる大型のエレベーター等々。館内見学の時間が取れる方はぜひじっくりと20世紀前半の豪邸ならではの調度品もお楽しみください。
マッケンジー城 是非食べてほしい逸品
Oliva taggiasca
「オリーヴァ・タジャスカ」は、ジェノヴァのあるリグーリア州の”タッジャ(Taggia)”という街に伝わったことからその名が付いたオリーブ。現在でもタッジャ周辺が一大生産地で、一般的なオリーブに比べてかなり小粒な点が特徴です。フォカッチャなどにトッピングされている様子は、まるでレーズンのよう!瓶詰などでも売られていますので、お土産にもオススメです。
マッケンジー城ワンポイントアドバイス
「ジーノ・コッペデの作品をもっと楽しみたい方へ」
30歳の時にマッケンジー城を手掛けることになった建築家のジーノ・コッペデ。お城の完成をきっかけに仕事の依頼が殺到するようになり、イタリア各地にユニークかつ美しい作品を残しました。私たち観光客が訪れやすい場所のひとつが、首都ローマの北側に広がる「ミンチョ広場(Piazza Mincio)」。ジーノ・コッペデの魅力が詰まった場所ですので、ローマ観光を予定されている方はぜひチェックしてみてください。
マッケンジー城での注意点
- 館内は自由見学不可です。
- 見学は月曜から金曜の9時、10時半、12時スタート。
- 入場料は7ユーロです。
館内はガイドツアーでのみ巡ることが出来ます(所要時間約30分)。館内を見学したい方は、HP記載の電話番号かメールを使って事前予約をしておきましょう。外からの見学はいつでも可能です。
まとめ
マッケンジー城は、ジェノヴァの街中から少し離れた所にありますが、バスでスグ目の前まで行くことができます。長距離列車が発着するブリニョーレ駅(Brignole)からも徒歩20分ほど。外観のみの見学でも十分満足できますが、もしタイミングが合えば、中の見学も是非チャレンジしてみて!見学ツアーは係の方に付いていくだけなので、(説明の内容はわからないかもしれませんが)参加するだけならそこまでハードルは高くないと思います。
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