古代ローマのその先へ。ローマ、パラティーノ博物館

古代ローマのその先へ。ローマ、パラティーノ博物館|イタリア観光ガイド

パラティーノ博物館に行ってきました!

ローマのパラティーノの丘の一角にある「パラティーノ博物館」。コロッセオやフォロ・ロマーノへの入場券があれば、無料で見学出来ちゃう魅惑的な博物館のチェックポイントを5つ厳選してご紹介します。

パラティーノ博物館 とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 古代ローマの遺跡群の中にあるユニークな博物館である点。
  2. フォロ・ロマーノやパラティーノの丘、コロッセオとセットで観光出来る点。
  3. 幅広い期間にわたるローマの貴重な美術品を気軽に楽しめる点。

「パラティーノ博物館(Museo Platino/ムゼオ・パラティーノ)」は、ローマの7つの丘の一つ、パラティーノの丘の上に立つ博物館です。周辺は古代ローマ遺跡がごろごろしており、セットで観光出来る点が魅力。特にパラティーノの丘、コロッセオ、フォロ・ロマーノの3か所は共通チケットになっている為、ほとんどの人がセットで足を運びます。

パラティーノ博物館  押さえておくべき魅力とは?

Apollo citaredo

こちらは古代ギリシャの弦楽器、キタラ(Citaredo)を奏でるアポローン(Apollo)のフレスコ画。写真だけ見ると普通の?絵画の断片のように見えますが、初代ローマ皇帝アウグストゥスの時代に描かれた2000年以上もの歴史を持つ貴重な絵画です。1950年にScalae Caci(スカーラエ・カチ)という場所で発見され、館内の目玉のひとつとして多くの人を集めています。

Ali di marmo

「アリ・ディ・マルモ(大理石の羽根)」も館内で人気の展示品のひとつ。こちらもアウグストゥスの時代のもので、2008年に博物館の北東側に広がるドムス・ティヴェリアナ(Domus Tiberiana)で発掘されました。全長約2メートルの大きな大理石。近くで見るとまるで本物の羽根のように細かな彫刻が施されており、その保存状態の良さにも舌を巻いてしまいます。

Ritratti

「リトラッティ」は「胸像(肖像画)」を意味するイタリア語。(写真は特定の人物を描いたものではありませんが)ローマ皇帝の胸像も多く見つかっており、中でも1869年に博物館のすぐ横にあるアポロ神殿で見つかったネロの胸像(Ritratto dell’imperatore Nerone)は、鼻は欠けてしまっているものの、髪のウェーブ、眉毛のアーチ、口元のしわまで見事に表現されており、特に見ごたえのある作品と言われています。

踊り子たちの像

胸像の隣には、美しいドレープ(ひだ)が目を引く女性らしき人物の彫像も複数飾られています。写真は博物館のすぐお隣にあるドムス・アウグスターナで発見された彫像。1世紀から2世紀頃につくられたとされており、1935年に発見されました。残念ながら顔の部分などは見つかっていないのですが、服装を見るだけでも、当時の女性たちの様子が垣間見られて、なんだかわくわくしてしまいます。

アポローンのレリーフ

最後はアポロ神殿にて発見されたアポローンのレリーフです。紀元前28年に建てられたアポロ神殿の装飾として使われていたもの。アポローン(写真左)とヘラクレス(右)が描かれており、館内では同じようなレリーフが壁にずらりと並べられています。ちなみにアポローンはギリシャ神話に登場する男性の神様。アウグストゥスが崇拝していたことから、館内にはアポローンモチーフの装飾がたくさん展示されています。

パラティーノ博物館  今日の逸品

Ruote

「ルオーテ」は「車輪」という意味のイタリア語。レストランのメニューなどに書かれている場合は、たいてい車輪の形をしたパスタを指します。日本では、スープパスタなどにすることが多いかもしれませんが、イタリアでは茹でたルオーテにミートソースをかけてそのまま頂いたり、冷やしてオリーブの実やミニトマトなどとあえてサラダにして食べることが多いです。是非現地では、イタリア流レシピもチェックしてみてください。

パラティーノ博物館 ワンポイントアドバイス

「館内の展示室エリアについて」
パラティーノ博物館は2階建て。1階(地上階)には1~4の部屋、2階には5~9までの部屋があります。1階は共和政ローマ時代(ローマ市民らによって政治が運営されていた時代,紀元前508年~紀元前27年)までの展示。2階は帝政後(ローマ皇帝によって統治されていた時代,紀元前27年~西暦476年))についての展示品が中心にまとめられています。

パラティーノ博物館での注意点

パラティーノ博物館での注意点
  1. パラティーノ博物館のみの入場チケットは販売されていません。
  2. 敷地内はとにかく広いので夏は熱中症対策をしっかりとしましょう。
  3. 敷地内(道中)はアップダウンが多いので、履きなれた靴で向かいましょう。

博物館は毎日10時から19時迄開いています。場所はドムス・アウグスターナ(Domus Augustana)、ドムス・フラウィア(Domus Flavia)という遺跡群の横になります。

まとめ

フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘、コロッセオの入場券(3施設同時に入場できるもののみ、売られています)があれば、誰でも無料で立ち寄ることの出来るパラティーノ博物館。こじんまりした場所ですが、清潔感があり、小休憩がてら立ち寄るにもぴったりの場所です。30分もあればひととおり見てまわることが出来ますので、是非近くまで来た際は、行ってみてください。

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