イタリアの国会議事堂前に広がる。ローマ、モンテチトーリオ広場

イタリアの国会議事堂前に広がる。ローマ、モンテチトーリオ広場|イタリア観光ガイド

モンテチトーリオ広場に行ってきました!

ローマの中心部に位置する「モンテチトーリオ広場」は、目の前に国会議事堂があるため、観光ガイドブックだけでなくテレビ、新聞でも目にする機会の多い場所です。一体どんな所なのか…これからご紹介します。

モンテチトーリオ広場とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. イタリアの政治の中心部を観光出来る点。
  2. ローマの誇る二大巨匠が手掛けた建築物を楽しめる点。
  3. 紀元前につくられたオベリスクが見られる点。

「モンテチトーリオ広場(Piazza di Monte Citorio/ピアッツァ・ディ・モンテ・チトーリオ)」は、ローマ中心部を彩る大広場。広場のトレードマークである「モンテチトーリオ宮殿」や、紀元前にローマに運び込まれた「モンテチトーリオのオベリスク」など、イタリア人たちですら「一度は見てみたい!」と思うような貴重な名所が密集しています。

モンテチトーリオ広場 押さえておくべき魅力とは?

ローマの中心にある、広大な敷地

モンテチトーリオ広場は、ローマで最も有名な観光名所のひとつ、パンテオンから4~5分歩いた所にある広大な広場です。目の前に(平たく言うと)イタリアの国会議事堂にあたる「モンテチトーリオ宮殿」があることから、良くも悪くもイタリアのニュースや新聞でしょっちゅう目にする場所。まずは広場の真ん中で、ローマの息吹を存分に感じてみてください。

Obelisco di Montecitorio

広場の真ん中にはローマ…というよりも古代エジプト史に登場しそうなモニュメントが鎮座しています。これは「モンテチトーリオのオベリスク(モンテチトーリオ・ディ・オベリスコ)」。なんと紀元前10年に初代ローマ皇帝アウグストゥスによって古代エジプトの都市、ヘリオポリス(現在のカイロ近郊の都市)からローマに運ばれた遺跡で、高さは約34メートルもあります。

18世紀に復活した、オベリスク

オベリスクはローマに持ち込まれた後、日時計として活用されました。その後、長い歴史の中で一度崩壊。現在私たちが見ることの出来る姿は、1789年から1792年にかけてローマ教皇ピウス6世の指示で、ジョヴァンニ・アンティノリ(Giovanni Antinori)によって復元されたもので、彼の手によって再び日時計としての機能も復活しました(写真は、オベリスクのてっぺんにある、日時計の針の部分を司るモニュメントです)。

豪華二大巨匠の共演、モンテチトーリオ宮殿

お待ちかね、こちらが広場の主役「モンテチトーリオ宮殿」です。現在はイタリアの「代議員(下院)」が置かれている場所(イタリアは二院制で元老院(上院)は500メートルほど離れたマダーマ宮殿にあります)。建物は元々名門貴族、ルドヴィシ家のお屋敷として建設が進められたもので、花の都ローマで最も欠かすことの出来ない有名建築家、ベルニーニが設計にあたったことでも知られています。

40年以上の歳月をかけて、完成へ

1653年から建設がスタートしたモンテチトーリオ宮殿ですが、その後ローマ教皇とルドヴィシ家の仲違いがきっかけで、しばらく工事は中断されます。再開時、指揮を執ったのがこれまたイタリアの誇る巨匠、カルロ・フォンターナ(Carlo Fontana)。師匠であったベルニーニがこだわった設計図面(凸面のあるファサード等)を維持しつつ、1690年代にようやく完成に至りました。

モンテチトーリオ広場 是非食べてほしい逸品

Espressamente illy

日本にも進出している「エスプレッサメンテ・イリー」。イタリアでも様々な都市で見かけますが、もし日本店しか行ったことがないようでしたら、旅の思い出に入ってみてはいかがでしょうか。メニューの種類は日本より多いですが、内装などはそっくりなので、なんとなく落ち着いて注文できるハズ。日本のイリーよりカジュアルな雰囲気なので、旅行中でも服装などを気にせず、気軽に利用することが出来ます。

モンテチトーリオ広場ワンポイントアドバイス

「ジョヴァンニ・アンティノリによるオベリスク復元プロジェクト」
モンテチトーリオ広場のオベリスクの復元に当たったジョヴァンニ・アンティノリは、当時ローマの有名な3つのオベリスクの復元作業に携わりました。担当した他2つは「クイリナーレのオベリスク(クイリナーレ宮殿前にあります)」と「サルスティアーノのオベリスク(スペイン階段の上にあります)」。是非時間があれば、彼の足跡を辿ってみてください。

モンテチトーリオ広場観光での注意点

モンテチトーリオ広場観光での注意点
  1. モンテチトーリオ宮殿は通常は見学不可です。
  2. 広場はデモなどが行われている場合があります。
  3. 周辺には地下鉄の駅はありません。

モンテチトーリオ広場に立つモンテチトーリオ宮殿は、通常は一般公開されていません。しかし、国会議事堂のように不定期で見学出来るチャンスがありますので、気になる方はHPや現地で最新情報をご確認ください。

まとめ

ベルニーニが設計し、カルロ・フォンターナが完成させたことで名高いモンテチトーリオ宮殿。少し前までは、毎月第一日曜日は自由に中を見学することが出来ました。今後また一般公開される日が来るかも…。その時を楽しみにしつつ、是非、広場の持つ独特なパワーを感じ取ってみてください。すぐお隣に控えるコロンナ広場とのセットでの観光もオススメです。

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