イタリア語名付き!ローマ、真実の口広場を詳しくご紹介します!
真実の口広場に行ってきました!
「真実の口広場」は、その名の通り、ローマの「真実の口」のすぐうしろにある広場。「見たことはあるけど、行ったことはない!」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか!?広場の魅力を、イタリア語名付きで詳しくご紹介します。
真実の口広場とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 真実の口とセットで立ち寄りやすい点。
- 紀元前の遺跡を2つも間近で鑑賞できる点。
- 美しい噴水や木々からヨーロッパの情緒をたっぷり味わえる点。
「真実の口広場(Piazza della Bocca della Verità/ピアッツァ・デッラ・ボッカ・デッラ・ヴェリタ)」は、真実の口とテヴェレ川とのちょうど間あたりに広がる広場。一見、ただの道路沿いの緑地に見えるのですが、歴史を知れば、絶対立ち寄りたくなること間違いなし!そこには、驚くほど長大かつ重厚な歴史や文化が濃縮されています。
真実の口広場 押さえておくべき魅力とは?
古代ローマ時代のにぎわいの「名残」
真実の口広場は、超有名観光スポットの「真実の口」からその名を踏襲していますが、もともとは「フォロ・ボアーリオ(Foro Boario)*ラテン語ではForum Boarium/フォロ・ボアリウム」という、古代ローマ時代に栄えた市場(広場)の一角でした。すぐ隣を流れるテヴェレ川を使ってローマへ船でやってきた荷物が降ろされていた場所。そのことに想いを馳せるだけで、ただの緑地も一気に違った風に見えてきます。
「Tempio di Portuno」
港(ポルト)の神ポルトゥヌスを祀る「ポルトゥヌス神殿(テンピオ・ディ・ポルトゥーノ)」は、テヴェレ川の河川港として賑わいを見せた真実の口広場(フォロ・ボアーリオ)ならではの神殿。神殿を構成する材料から分析するに、紀元前3世紀…4世紀…?頃建てられたものと言われています。古い歴史を持つポルトゥヌス神殿ですが、9世紀から20世紀初めまでリフォームされて”サンタ・マリア・エジツィアカ教会”として使われていたため、思ったよりも綺麗!現在でも、四角い形がそのまま残っています。
「Tempio di Ercole Vincitore」
真実の口広場には丸と四角、2つの神殿があります。丸の方が「エルコレ・ヴィンチトーレ神殿(テンピオ・ディ・エルコレ・ヴィンチトーレ)」。日本では「征服者ヘラクレスの神殿」「ヘラクレス・ウィクトール神殿」などとも呼ばれているもので、遺跡に刻まれた碑文から、紀元前120年頃作られたものだとされています。こちらも、かつて円形教会として使われていた時期もあったため、保存状態良好。
「Fontana dei Tritoni」
真実の口広場の3大モニュメント。トリを飾るのは「トリトンの噴水(フォンターナ・デイ・トリトーニ)」です。カルロ・フランチェスコ・
遺跡を構成する「柱」
日頃、古代ローマ遺跡を見る機会なんてない私たちにとって、いきなり目の前の岩の塊にロマンを感じるのはなかなか難しいモノ。歴史的背景を知った上で、かつて神殿・教会だった部分の名残などを探して見るのも楽しいですが、柱の違いを楽しむのもオツです。こちらはポルトゥヌス神殿のイオニア式の柱のアップ。エルコレ・ヴィンチトーレ神殿の方はコリント式の柱が採用されており、さらに模様が複雑!数百年の時を経て発展した、技術の進歩を感じることが出来ます。
真実の口広場 是非食べてほしい逸品
Pinzimonio
「ピンツィモニオ」はいわば「野菜スティック」。別添えのオリーブオイル×バルサミコ酢×塩コショウ等で味付けされたシンプルなソースにディップして食べることが多いですが、店によってはチーズやアボカドがベースのクリーミーなソース、フムスのようなペースト状ソース等が添えられて出て来る場合もあります。コース料理の一皿として登場することもあり。是非チェックしてみてください。
真実の口広場ワンポイントアドバイス
2つの神殿は、発掘調査の過程で名前が訂正されたため、旧名(誤名)のまま呼ばれたり書かれたりしていることもあります。以下ご注意ください。
◇ポルトゥヌス神殿◇ 伊「Tempio della Fortuna Virile(テンピオ・デッラ・フォルトゥーナ・ヴィリーレ)」 和「フォルトゥナの神殿」「フォルトゥナ・ウィリリス神殿」「フォルトゥーナ・ヴィリーレ神殿」
◇エルコレ・ヴィンチトーレ神殿◇ 伊「Tempio di Vesta(テンピオ・ディ・ヴェスタ)」 和「ヴェスタの神殿」「ウェスタの神殿」
真実の口広場観光での注意点
- 軽犯罪(スリ・ひったくり)にご注意を。
- 写真は出来るだけ自分たちで撮影するようにしましょう。
- 真実の口へも行く場合は、先に真実の口へ行ってから広場へ向かいましょう。
真実の口広場周辺は世界的観光地であるがゆえに、スリやひったくりがうじゃうじゃいます。観光中は景色や遺跡群を楽しみながらも、常に気を引き締めて行動するようにしましょう。
まとめ
広場は人々が充実した暮らしを送るために必要なものが一堂に会す、とても大切な場所。そして人が集う場は、大切な信仰の場でもありました。神殿で祈りを捧げ、船に乗ってやってきた物たちを売買していた古代ローマ時代。綺麗な水を求め噴水をつくり、教会に祈りを捧げていた時代。(ちなみにこの時代は処刑場としての役割も担っていました)。様々な風景に想いを馳せながら、真実の口広場を散策してみてください。
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