ローマでフランス旅行!?サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会に行ってきました!
ローマの人気観光地、ナヴォーナ広場からスグのところにある「サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会」。イタリアにあるのに「フランス(フランチェージ)」の名を冠する不思議な教会の魅力に迫ります。
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会とは?絶対行くべき理由
- ローマ観光にアクセントを付けられる点。
- ナヴォーナ広場等、人気の観光地からすぐ近くである点。
- 世界の巨匠たちの名画を間近で味わえる点。
「サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(Chiesa di San Luigi dei Francesi/キエーザ・デイ・サン・ルイジ・デイ・フランチェージ)」は、ナヴォーナ広場のすぐお隣の区画にある教会。1589年以来、ローマの中にあるフランス人のための教会として今日まで重要な役割を担い続けています。観光客でも見学可能。館内にはフランスのエッセンスも盛り込まれた美しい美術作品がたくさんあり、観光スポットとしても見逃せません。
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会 押さえておくべき魅力とは?
外観に刻まれた「フランスの偉人たち」
教会は、中に入らなくとも、外観からもじゅうぶんフランスのエッセンスを感じ取ることができます。例えば、彫像。外観にあしらわれた4名は、左下から時計回りにカール大帝、クロティルド・ド・フランス(サルデーニャ王カルロ・エマヌエーレ4世王妃)、ジャンヌ・ド・フランス(ルイ12世王妃)そしてルイ9世です。時間がない方は、外観の彫像だけでもチェックしてみて下さい。
「ルイ9世の礼拝堂」
フランスの王様だからといって、必ず聖人になれるとは限らないキリスト教。その中で、ルイ9世(サン・ルイジ・デイ・フランチェージ)は、死後聖人となった、極めて異例な存在です。敬虔なカトリック教徒であったルイ9世。館内には彼に捧げられた礼拝堂もあり、祭壇画を通して、在りし日の姿を、よりしっかりと確認することができます。プラウティッラ・ブリッチ(Plautilla Bricci)の描く勇ましい姿。是非こちらにも立ち寄ってみてください。
フランスの香り漂う「館内」
教会全体の設計を担当したのはイタリア人ですが、今日私たちの見ることの出来る内装は、フランス人のアントワーヌ・デリゼ(Antoine Dérizet)によって手がけられました。写真は館内正面口の扉上にあるパイプオルガン。1881年にオルガン製作者、ヨーゼフ・メルクリン(Joseph Merklin)によって設置されたもので、いずれも、どことなくフランスっぽいムードが漂います。
豪華絢爛な「天井画」
天井に目を向けるとそこにも、煌びやかな白×ゴールドの世界が広がっています。天井画を手掛けたのは、シャルル=ジョゼフ・ナトワール(Charles-Joseph Natoire)。ローマでも高い評価を受けていたフランス人宮廷画家で、本作品は、2度めにローマへ滞在した際に仕上げたもの。教会のシンボルでもあるルイ9世の栄光の物語が天井いっぱいに描かれています。
カラヴァッジオの「三部作」
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会で最も有名な絵画がこちら。イタリアが誇る偉大なる芸術家、カラヴァッジオ描いた3枚の絵画です。(写真は”聖マタイの召命(Vocazione di san Matteo)”)。絵画はいずれもカラヴァッジオのが有名になるきっかけともなった逸品。教会の向かいにあるマダーマ宮殿(現、イタリア上院議事堂)に住んでいたフランスにルーツを持つパトロンからの依頼で描いた作品が話題となり、当時、教会に人が殺到しました。
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会 是非食べてほしい逸品
Da Baffetto 2
「ダ・バフェット・ドゥエ」はサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会から10分弱歩いた所にあるレストラン。ローマ滞在中、安倍元首相も足を運んだと言われるローマピザの有名店「ダ・バフェット」の2号店です。1号店よりもパスタやデザートなどのサイドメニューが豊富なので「イタリア料理を色々食べたい!」という方にオススメ。是非足を運んでみてください。
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会ワンポイントアドバイス
「天井画を見る際は休憩も大切!」
普段上を向いて過ごす時間が多い人…はあまりいないですよね。ローマは有名な天井画が目白押し。それらを見ているウチに、ついつい上を向いている時間が長くなって眩暈を起こす…という人は少なくありません。「スタンダール症候群」「メディチ家の呪い」…なんて名前でも呼ばれている、この症状。滞在中はくれぐれもご注意ください。
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会観光での注意点
- 毎月第一水曜日は閉まっています。
- 12時45分から14時30迄、お昼休みです。
- ミサの時間は見学不可です。
毎月第一水曜日は閉まっています。その他の日はお昼休み、およびミサの時間にご留意ください。最新情報は公式HPより確認することが出来ます。(フランス語他、英、伊版有)
まとめ
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会は実際に現地に行ってみると、館内でフランス語が飛び交っていたり、青・白・赤のトリコロールのフランス国旗が飾られていたり…写真で見る以上に、フランスの雰囲気を感じることが出来ます。イタリア史、特に美術史においても大変重要な場所。是非ナヴォーナ広場やパンテオンとセットで訪ねてみてください。
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