真実の口からスグ!ローマ、サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会

真実の口からスグ!ローマ、サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会|イタリア観光ガイド

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会に行ってきました!

ローマの「サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会」は、真実の口の目と鼻の先(徒歩約5分)のところにある教会。セットで訪れるのにぴったりの素敵な空間をご紹介します♪

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 真実の口からスグのところにある点。
  2. 古代ローマ時代の門をセットで楽しめる点。
  3. 観光客でごった返すことが少ないため、ゆっくり見学出来る点。

「サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会(Chiesa di San Giorgio in Velabro/キエーザ・ディ・サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ)」は、イタリアで最も有名な観光名所のひとつ「真実の口」から歩いて5分ほどのところにある教会です。教会のすぐ傍に2つ、古代ローマ時代の門の遺跡があるので、それらを見るだけでも既に感動必至。観光客でごった返すことも少ない為、教会本来の持つ神聖な雰囲気や静寂さを楽しむことが出来ます。

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会 押さえておくべき魅力とは?

「Arco di Giano」

教会の第一の道しるべとなるのが、手前にある「ヤヌス門(アルコ・ディ・ジャーノ)」です。”ヤヌス”とは古代ローマにおける守り神(ちなみに、1月を表す英語”January”の語源となった人物です)のひとり。門は4世紀頃つくられたと言われており、幅約16メートル、高さは約12メートルの超ビックサイズ。夕方~夜に訪れるチャンスのある方は、ライトアップする遺跡の姿も必見!

「Arco degli Argentari」

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会にはもうひとつ「門」があります。それが「両替商の門(アルコ・デッリ・アルジェンタリ)」。こちらは教会の正面左手にぴったりとくっついており、一見ひさし(庇)のようにも見えます。204年につくられた門は、両替商たちからローマ皇帝セプティミウス・セウェルス(在位:193年から211年)とその家族らに捧げられたもの。門に施された彫刻の中に、皇帝らの姿を見ることが出来ます。

美しい「外観と鐘楼」

両替商の門の後ろには大きな鐘楼もあります。これは1259年に建設されたもの。同時期にファサード(正面口)も整えられ、ポルティコ(軒下)やバラ窓(丸窓)も追加されて、今日の教会の原型が出来上がりました。なお、教会は不幸にも1993年、自動車を使ったテロの被害に…。約3年かけて、1996年に以前の形へ修復されたため、パッと見は最近出来たかのような、とても綺麗な状態になっています。

静寂な「館内の様子」

教会は主に地元の方が利用する為に開放されている為、中に入ると教会本来の持つ、凛とした空気に包まれています。天井は木製で、正方形のひとつひとつをよく見ると、ベビーブルーの背景の中に白色で星が表現されています。左右や奥に設置された窓はいずれも小さいですが、江戸切子のような独特な模様があしらわれていて、聖書のストーリーを切り取ったステンドグラスとはまた違った味わいがあります。

中央祭壇上の「フレスコ画」

祭壇の後ろのくぼみの部分には、大きなフレスコ画があります。イエスさまを中央にして、聖母マリア、聖ペトロ、聖セバスティアヌス。そして、左手にいる、白馬に乗った人物が教会のシンボル、聖ゲオルギオス(サン・ジョルジョ)となります。13世紀の終わり(1296年頃)に描かれた作品。館内には絵画自体がほとんどない為、中央祭壇上のフレスコ画が一段と際立って、華やかに見えます。

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会 是非食べてほしい逸品

Cavolini di bruxelles

「芽キャベツ(カヴォリーニ・ディ・ブリュッセル)」はイタリア語名からお察しの通り、ブリュッセル(ベルギー)が原産の野菜なのですが、ローマでもよく食べられています。イタリアの野菜は見ためは日本のものとそっくりでも、やはり食べると少々味が異なることもしばしば…。独特の香りがするもの(ルッコラ・アーティチョーク等)も多い中、芽キャベツは日本の一般的なキャベツと味わいが近いので、旅行中馴染みのものが食べたくなった時にオススメです。

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会ワンポイントアドバイス

「”ヴェラブロ”とは」
ヴェラブロは、(Velabrum)ローマを構成する七つの丘のうちの「カピトリーノの丘」と「パラティーノの丘」の間にあった、谷の名前。確かに現在でもこの辺りにいると、周辺の建物や木々が一段高い位置に見えることが多く、なんとなく「谷にいるなぁ」という気持ちになります。ヴェラブロ地区はテヴェレ川も近いことから、たびたび洪水被害にも見舞われており、周辺の教会には、洪水時の水位を刻んだプレートが飾られていることもあります。

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会観光での注意点

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会観光での注意点
  1. 火曜、金曜、土曜の10時から12時、16時から18時半迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 開館日以外も開いていることがありますが「見学不可」の場合が多いです。

サン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会は結婚式やイベントなどで使われる場合も多く、開館日以外でも、扉が開いていることがあります。その場合、見学可否は掲示物等で、ご確認ください。

まとめ

「真実の口」を観光予定の方は、是非セットで訪れて欲しいサン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会。残念ながら、周辺は地下鉄の駅の開発が進んでおらず、交通の便がやや悪いです。アップダウンも激しい場所なので、体力と相談をしながら、場合によってはタクシーなどをうまく活用して無理なく観光をお楽しみください。徒歩で訪問予定の方は特に夏場は水分補給をお忘れなく!

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