バチカンからスグ！ローマ、サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂

サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂に行ってきました！

バチカンのほど近くにあるローマのサント・スピリト・イン・サッシァ聖堂（サント・スピリト・イン・サッシァ教会）。近年「神のいつくしみの信心」の聖地として注目が集まる祈りの聖地について、詳しくご紹介します。

サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂とは？行くべき理由ベスト３

「サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂（Chiesa di Santo Spirito in Sassia/キエーザ・ディ・サント・スピリト・イン・サッシァ）」はバチカンの目と鼻の先にある聖堂。カトリック教徒にとっての祈りの場の重要拠点とされており、歴代ローマ教皇も訪れる、重要な場所となっております。バチカンよりも観光客でごった返していない為、ゆっくり見学出来る点も◎

サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂 押さえておくべき魅力とは？

バチカンからスグの「好アクセス」

バチカン市国からわずか2-300メートル！四差路に佇む可愛らしい白の聖堂が「サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂」です。正面口（ファサード）は、グイデット・グイデッティ（Guidetto Guidetti）によって、1585年から1590年にかけて整えられたもの。ローマではよく見かけるファサードのスタイルですが、大きな丸窓や、その上に飾られたローマ教皇シクストゥス5世の紋章（獅子）が特徴的です。

絵画が並ぶ「中央祭壇」

館内に入ると、早速目を引く中央祭壇周辺のフレスコ画群。上部の半月状の部分（アプス）には、ローマで名を馳せた芸術家、ヤコポ・ズッキとフランチェスコ・ズッキによる1583年の共作が描かれています。中央に大きく描かれたイエスさまを中心とした宗教画は、見応えたっぷり。普段、宗教画を見る機会のほとんどない方でも、複雑に描かれた大作に圧倒されることと思います。

麗しい「祭壇の風景」

イエスさまにまつわるフレスコ画の下には、ローマにかつて設けられた施設”Schola Saxonum（スコラ・サクソナム/サクソン人学校）”にまつわる壮大な一場面も描かれています。手がけたのはグイド・ウバルド・アッバティーニ（Guido Ubaldo Abbatini）。1649年頃の作品と言われており、こちらも登場人物の多さに圧倒させられます。

ヨハネ・パウロ2世の「礼拝堂」

聖堂の中央左手にある礼拝堂には、記憶に新しい、第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世（1920-2005）の写真が飾られています。”空飛ぶ教皇”とも言われ、世界各地を訪問したヨハネ・パウロ2世（1981年には日本にもいらっしゃいました）。1995年にはサント・スピリト・イン・サッシァ聖堂にも訪れ、ミサを執り行いました。

いつくしみの「聖地」

聖堂の正面右手の礼拝堂もちょっとユニークな雰囲気。現代風イエスさまが飾られたこの場所は、1994年より「神のいつくしみの信心」の霊性施設として、多くのカトリック教徒にとっての大切な祈りの場所となっています。「神のいつくしみの主日(Domenica della divina misericordia)※後述」を定めたヨハネ・パウロ2世他、2020年には、第266代ローマ教皇フランシスコもこの地を訪れミサを執り行いました。

サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂 是非食べてほしい逸品

Caffè San Pietro

「カッフェ・サン・ピエトロ」はローマとバチカンを結ぶプロムナード「コンチリアツィオーネ通り（ヴィア・デッラ・コンチリアツィオーネ/Via della Conciliazione）」の一角にあります。どちらかというと観光客向けのカフェですが、テイクアウトカップなどにバチカンのシンボル、サン・ピエトロ大聖堂があしらわれており、旅の思い出作りにはもってこいです。是非覗いてみてください。

サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂ワンポイントアドバイス

「神のいつくしみの主日（Dominica divina misericordia）」
「神のいつくしみの主日」は西暦2000年にヨハネ・パウロ2世が定めた祈りの日。イースターの翌週の日曜日に設定され、毎年この日は各地で盛大に催し物が執り行われます。特にカトリックの聖地ローマでは、様々な儀式が行われますので、タイミングが合えば是非現地でお祝いの雰囲気を味わってみて下さい。

サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂での注意点

サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂は日中に長いお昼休み（12時から15時、日曜は13時から15時）があるので、見学の際はご注意ください。入場無料ですがミサの間は見学することが出来ません。

まとめ

なお、サント・スピリト・イン・サッシァ聖堂の”サッシァ”はガイドブックなどによっては「サッシア」と書かれていることも。イタリア語でも”Sassia”を「Saxia」と綴っているものもありますのでご注意ください。近年ローマ教皇が多く訪れたこともあり、メディアに登場する機会が増えた祈りの場。バチカンにお越しの際は是非セットで足を延ばしてみてください。