ローマで最も歴史のある、ミルヴィオ橋に会いに行ってみよう!
ミルヴィオ橋に行ってきました!
ローマの北のはずれ、テヴェレ川にかかる「ミルヴィオ橋」に行ってきました。団体ツアーはもちろん、個人旅行でもなかなか足を延ばすことのないローマ郊外。そこにはのんびりとした穏やかな時間が流れています。
ミルヴィオ橋とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ローマで最も歴史のある橋に出会える点。
- 普段とは違った、カジュアルなローマの風景を楽しめる点。
- 橋の周辺にも美しい景色がたくさん広がっている点。
「ミルヴィオ橋(Ponte Milvio/ポンテ・ミルヴィオ)」はローマの北側にある大きな橋。その雄大な姿は、写真に何枚も収めたくなるほどカッコよく、イタリアらしさも満点です。長い歴史を持つ橋は、周辺にも見どころがいっぱい。2キロほど先には有名なのサッカースタジアム、スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマもあるので、サッカー観戦の折に立ち寄るのもおすすめ。
ミルヴィオ橋 押さえておくべき魅力とは?
橋から望む、のんびりとした風景
ミルヴィオ橋の名前の由来は、はっきりとはわかっていないものの、古代の文献には、既にその名前が刻まれているのだそう。文献曰く、ミルヴィオ橋の原型となるものは、紀元前207年には既にあったというのだから驚き。当時は木製の橋だったと推測されますが、その頃ミルヴィオ橋を渡ってローマを行き来した人たちに思いを馳せながら、まずはテヴェレ川のせせらぎをのんびりお楽しみください。
橋を構成する、3つのアーチ
ミルヴィオ橋は、紀元前110年から109年にかけてレンガづくりの橋へと造り替えられました。もちろんその後も何度か修繕されましたが、真ん中にある3つのアーチは、古代ローマ時代のデザインが踏襲され続けているのだそう。お隣に架かるフラミニオ橋(前項写真ご参照)、もしくは橋のたもとまで行くとミルヴィオ橋のアーチがよくみえるので、是非少し離れた場所からも、悠久の歴史を感じてみてください。
橋の横に建つ塔
橋の北側にそびえる印象的なアーチ付の塔。これはローマ教皇ピウス7世の指示で修復作業が行われた際、ジュゼッペ・ヴァラディエ(Giuseppe Valadier)によって新しく追加されたものです。橋の南側から北側にあるこの塔に向かって歩き進めると、途中で、橋から300メートル程離れた所にある、巨大な教会(Chiesa Parrocchiale Gran Madre di Dio)がアーチの中にすっぽりと収まる瞬間があります。その景色こそが、最高のシャッターチャンス!どうぞお見逃しなく。
橋の四隅に立つ彫像
ミルヴィオ橋のたもとには四隅それぞれに美しい彫像が立っています。塔のすぐ裏手にあるのが、イエスさまの洗礼のシーンを描いた二体一対の彫像。一方に洗礼を施すヨハネ、もう一方に洗礼を受けるイエスさま(写真)が設置されていて、いずれもフランチェスコ・モーキ (Francesco Mochi)による1633年の作品です。オリジナルはローマ博物館(ブラスキ宮)の中!機会があればそちらも是非ご覧になってみてください。
愛の南京錠
近年は一斉撤去されてしまった為、ほとんどその姿を見ることはありませんが、ミルヴィオ橋といえば、少し前まで愛の南京錠のメッカとして知られていました。2007年に上映されたラブストーリー(映画)がきっかけ。一時は橋に等間隔で設置されている街灯の周りは、南京錠だらけだったそうなのですが、現在では橋にあったものは無くなり、代わりに写真のような形で、指定されたポールにのみ付けられております。
ミルヴィオ橋 是非食べてほしい逸品
Strozzapreti
「ストロッツァプレーティ」は日本ではなかなか見かけないショートパスタ。ボローニャなどのあるエミリア=ロマーニャ州がお膝元なのですが、ローマでも時々カルボナーラやアマトリチャーナを頼むと登場することがあります。乾麺はお土産にも◎ショートパスタなので、フォークだけでも食べやすく、ソースも跳ねにくいのでイタリア旅行中のごはんにもオススメです。
ミルヴィオ橋ワンポイントアドバイス
「Ponte Fabricio」
ミルヴィオ橋は、ローマで最も歴史ある橋と言われていますが、残念ながら何度か再建されています。と言うワケで「現存する」ローマで最も古い橋といえば…「ファブリキウス橋(ポンテ・ファブリチオ)」というのが一般的。テヴェレ川の中に浮かぶティベリーナ島(Isola Tiberina)に架かる橋で、紀元前21年に再建されて以来、今日まで同じものが使われています。
ミルヴィオ橋観光での注意点
- ローマ中心部から5キロほど離れた場所にあります。
- 目的に行くためにはバス等を利用する必要があります。
- なるべく日が出ているウチに観光を済ませるようにしましょう。
ミルヴィオ橋周辺には地下鉄が走っていません。バスが走っているものの、初めての方には少々難しい可能性がある為、必要に応じてタクシー等を利用して行くようにしましょう。
まとめ
私はサッカーセリエAの試合を観に行く折、オリンピコスタジアム周辺に駐車スペースがなかった為、ミルヴィオ橋の近くに駐車し、観光がてら足を延ばしました。団体ツアーなどで目の前を通ったりする方も、いらっしゃるかも…。パッと見は新しい雰囲気があるミルヴィオ橋ですが、紐解くと驚くような長い歴史を持っています。是非機会があったら立ち寄ってみてください。
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