街中で一息!ローマ、サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会

街中で一息!ローマ、サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会|イタリア観光ガイド

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会に行ってきました!

大通りが何本も交差するローマの交通の要所としても知られる「ヴェネツィア広場」。目と鼻の先にある「サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア・アル・フォロ・トライアノ教会」の魅力をご紹介します!

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 宮殿に遺跡!ローマの観光名所密集地帯にある点。
  2. 「聖母マリアの御名」についての理解を深められる点。
  3. ローマ有数の美しいクーポラ(ドーム屋根)を愛でられる点。

「サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア・アル・フォロ・トライアノ教会(Chiesa del Santissimo Nome di Maria al Foro Traiano/キエーザ・デル・サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア・アル・フォロ・トライアノ)」は、大通りが何本も走るローマの中心、ヴェネツィア広場からスグの所にある教会。東西南北とにかく見どころがたくさんの観光スポット密集地帯で、一息つくのに最適なスポットでもあります。

※以後”サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会”に省略。

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会 魅力とは?

教会の前に広がる古代ローマ遺跡

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会があるのは「トラヤヌスのフォルム」の目の前。トラヤヌスのフォルムとは、ローマ皇帝トラヤヌスが整えた公共広場(フォルム)のことで、西暦2世紀頃につくられた、大変長い歴史を持つ古代遺跡です。周辺にはトラヤヌス以外の皇帝たちが整えたフォルムもたくさん。全部まとめて「フォリ・インペリアーリ(Fori Imperiali/皇帝たちのフォルム)」とも呼ばれています。

遺跡×教会のローマらしい風景

写真左に写っているのは、トラヤヌスの記念柱(Colonna Traiana/コロンナ・トライアーナ)。高さ約29.76メートル(いわゆる100ローマフィート)の巨大な円柱で高さ約30メートルのサンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会とほぼ同じ高さを誇ります。目の前まで来た方は2ショット写真を撮るのもオススメ!記念柱のてっぺんにいるローマの守護聖人、聖ペトロとクーポラとの美しいコラボショットは、ローマならではの1枚となること間違いありません!

フランスのエッセンス漂う?!美しい外観

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会の現在の姿は、フランス人建築家のアントワーヌ・デリゼ(Antoine Dérizet)によって1736年から1751年にかけてバロック様式で整えられました。1728年から亡くなる1764年までの36年間をローマで過ごしたアントワーヌ・デリゼ。言わずもがな、サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会は、彼のローマにおける代表作の1つとして知られています。

クーポラの根元を飾る彫像たち

教会の外観で最も印象的なものの1つが美しいクーポラ。少し離れた場所から見ると、土台との境目に当たる部分に、福音書記者(イエスさまの教えを記した人物たち)や預言者といった、聖書に登場する重要人物たちの彫像があしらわれています。館内に入って、中から見上げるクーポラの姿も感動必至!メダリオン(円形の芸術作品)の中に、教会のシンボルである聖母マリアの生涯が丁寧に刻まれています。

どの部屋も豪華!館内に漂う優雅なムード

こちらが内部から見上げたクーポラの姿。サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会は、このクーポラの下に沿って礼拝堂が並んでおり、正面突き当たりに中央祭壇があります。祭壇画として飾られているものは、「聖母マリアの御名(みな)」のイコン(画)。教会の名前の中にある”サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア”は「聖母マリアの御名(みな)」という意味で、 16世紀前半から信仰が始まった聖母マリアの名前が信仰対象となっております。

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会 是非食べてほしい逸品

Lenticchie

「レンティッキエ」は日本で”レンズ豆”と呼ばれている食べ物。凸レンズに似ていることからその名が付いたもので、イタリアでは週に何度も登場する定番食材の1つです。ローマのあるラツィオ州では「オナーノ」という街で採れるレンズ豆が有名。教皇にも献上される一級品として知られており、金運アップの象徴として、イタリアでは新年のお祝いの際に食べることもあります。

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会 ワンポイントアドバイス

「セットでチェック!サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会」
サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会を整えたアントワーヌ・デリゼ。彼のもう一つとして知られるのが「サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(Chiesa di San Luigi dei Francesi)」です。立っている場所はローマのナヴォーナ広場のすぐ東側。ローマにありながら、館内ではフランス語が飛び交うユニークな教会ですので、お近くにいらっしゃる機会があれば、ぜひ中に入ってみてください。

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会での注意点

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会での注意点
  1. 火曜から日曜の、10時から12時半、17時から19時半迄開いています。
  2. 月曜は閉まっています。
  3. 入場無料です。

教会の出入口はトラヤヌスのフォルムの前にあります(ちなみに、トラヤヌスのフォルムに入るには別途入場料が必要なのでご注意。サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会は無料で見学可能です)。

まとめ

サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会は古代ローマの遺跡群とのコラボレーションも素敵ですが、100メートルほど西側に立つ「ロレート聖母教会」とのコラボレーションも見逃せません。サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会より約50年前に整えられたロレート聖母教会は、外観の一部がレンガづくりになっていて、サンティッシモ・ノーメ・ディ・マリア教会とクーポラの競演が最高!ぜひ2つの雰囲気の違いも楽しんでみてください。

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