丘の上に小舟!?ローマ、サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会に行ってきました!
「サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会(サンタ・マリア・イン・ドムニカ聖堂)」はローマを構成する七つの丘のひとつ、チェリオの丘の上にある教会。さっそく探検に行きましょう!
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- チェリオの丘とセットで観光出来る点。
- ”舟”にまつわる貴重な作品が鑑賞できる点。
- まわりが緑豊かでのんびり出来る点。
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会は正式名称を「サンタ・マリア・イン・ドムニカ・アッラ・ナヴィチェッラ教会(Basilica di Santa Maria in Domnica alla Navicella)」といいます。”ナヴィチェッラ”は小さな舟を意味するイタリア語。その名の通り丘の上にある教会でありながら、教会の外にも中にも”舟”にまつわるアイテムがたくさん!それらを探しつつ、楽しく見学することが出来ます。
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会 押さえておくべき魅力とは?
教会前の「Fontana della Navicella」
ナヴィチェッラ通り(Via della Navicella)沿いにある、サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会。目の前まで来ると、可愛らしい「舟の噴水(フォンターナ・デッラ・ナヴィチェッラ)」に目を奪われます。”ガレー船”と言う、たくさんのオールが付いた、古代ローマ時代の軍用船がモチーフの噴水。ローマにある舟の形をした噴水と言えば、スペイン広場前の”バルカッチャの噴水”が有名ですが、こちらも舟の形がはっきりわかり、見ごたえ抜群です。
舟があしらわれた「格天井」
教会の中に入ると格天井のレリーフの中からも”舟”を発見することが出来ます。1566年に、フェルディナンド1世・デ・メディチ(Ferdinando I de’ Medici)の指示で整えられた格天井。メディチ家というと、フィレンツェで栄えたイメージが強いですが、ローマにも彼らゆかりの観光スポットはたくさん!サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会の天井画も、2つの舟のレリーフの間にメディチ家の紋章が大きくあしらわれています。
孔雀の羽根のような「中央祭壇」
中央祭壇の方へ目をやると、まるで孔雀の羽根のように鮮やかな、青緑色の風景が目に留まります。全体を見ただけでも、十分感動出来ますが、じっくり見ていくと感動倍増!普段カトリック文化に触れる機会のほとんどない方にも馴染みのある人物がたくさん並んでおり、楽しみやすい作品だと思います。(例えばアーチの上に並ぶ人物。中央はイエスさまで、両サイドに天使さま。その横には左右に6人ずつ、最後の晩餐の絵画でもおなじみの十二使徒があしらわれています。)
アーチの中に描かれた「モザイク」
こちらはモザイクの半月型の部分をより近くから撮ったもの。こちらにも聖母マリアに抱かれたイエスさまがいます。傍らでひざまずく証明写真をはめ込まれたかのような(ごめんなさい!)人物は、第98代ローマ教皇パスカリス1世(在位817年 - 824年)。このモザイクが制作された時期、まだ生きていた為(スゴイ!)差別化のために、一人だけ四角い光の輪が描かれています。
周辺に広がる「公園」
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会はチェリオの丘の上に建っています。教会左手にはチェリモンターナ公園(ヴィッラ・チェリモンターナの庭園)という緑地が広がっているので、セットで巡ると歴史と自然の両方を満喫出来て、感動も倍増ですよ!写真は「川の噴水(Fontana del Fiume)」。イタリアを流れるネーラ川(Fiume Nera)を擬人化した作品と言われています。
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会 是非食べてほしい逸品
Patate alla romana
「ローマ風ポテト(パターテ・アッラ・ロマーナ)」は、いわゆるジャーマンポテトのイタリア版。材料にローマ名物のペコリーノチーズ(Pecorino romano)や、グアンチャーレ(Guanciale・豚のほほ肉を塩漬けして乾燥させたもの)を使う為、とても風味豊かな一品です。年齢問わず食べやすい料理。旅行中、シンプルなお料理が恋しくなった時には是非、チョイスしてみてください。
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会ワンポイントアドバイス
「駅から教会までの道にも見どころがいっぱい!」
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会へ行く方の多くが利用されるであろうチルコ・マッシモ駅(Circo Massimo)。道中には以下のような有名な観光スポットもありますので、時間があれば立ち寄ってみてください。
★チルコ・マッシモ★サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂★サント・ステファノ・ロトンド教会
サンタ・マリア・イン・ドムニカ教会観光での注意点
- 土日祝の9時から12時、16時半から19時半を中心に開館します。
- ミサの間は見学不可となります。
- 入場無料です。
オフィスは平日(月曜から金曜の8時半から12時半迄)も開いています。最新の開館情報等が気になる方は、お電話やメールにてご確認ください。舟の噴水やチェリモンターナ公園はいつでも見学可能です。
まとめ
ちなみにサンタ・マリア・イン・ドムニカ教会の”ドムニカ”は(諸説ありますが)”神様”を表すラテン語から来ています。館内で、1000年以上前に描かれた聖母マリアやイエスさまのモザイク画を見ていると、異教徒でも、なんだか背筋が伸びる思いがし、神様の存在を感じてしまいます。是非、チェリオ地区方面へお出かけの方は立ち寄ってみてください。
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