美しい彫刻。フィレンツェ、サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会に行ってきました!
フィレンツェの陸の玄関口、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から歩いて10分弱のところにある「サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会(サン・ガエターノ教会)の見どころを厳選してご紹介します。
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会とは?絶対行くべき理由
- バロック様式の美しい建物を見学出来る点。
- 駅から徒歩10分圏内で、観光しやすい点。
- 建物の外にも中にも美しい彫像がたくさん設置されている点。
「サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会(Chiesa dei Santi Michele e Gaetano/キエーザ・ディ・サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ)」は、フィレンツェの街の中心部にある教会。徒歩で巡りやすく、開館時間も長め。周辺がショッピングストリートになっているので、観光とお買い物を一緒に楽しむことが出来ます。
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会 押さえておくべき魅力とは?
外観にあしらわれた、彫像たち
均整の取れたベージュの外観に、センスよくあしらわれた真っ白な彫像たち。フィレンツェにいながらにして、どこかローマの教会を彷彿とさせるバロック様式のサンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会は、大天使ミカエル(ミケーレ)と聖ガエターノの2人を祀っています。外観の中には聖ガエターノの姿も!正面扉の左側に彫像が飾られているので、時間がない方も是非、ご覧になってみてください。
外観にあしらわれた、2つの紋章
彫像とあわせて存在感を放っているのが、中央上下に並ぶ2つの紋章です。バラ窓(丸窓)の上にあるのは、フィレンツェ観光中、何十回と目にするであろう、おなじみ「メディチ家」の紋章。そして、扉の上にある十字架の紋章は「テアティーノ修道会」の紋章です。テアティーノ修道会は当時、多くの貴族たちから支持を集めていた巨大組織。豊富な資金でサンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会を整えるのに多大なる貢献をしました。
館内上部を彩る彫像たち
館内に入ると想像以上に奥行きがあり、中央祭壇に向かって左右にたくさんの礼拝堂が並んでいます。礼拝堂の間に、美しい彫像たちが並んでいるのもポイント。全部で14体あり、全て17世紀後半に、当時名を馳せていたフィレンツェの彫刻家たちによって制作されました。彫像はいずれもカトリックの聖人をモチーフにしたもので、彫像の下には、その人物にまつわるエピソードを表したレリ―フも飾られています。
祭壇上の、大天使ミカエル
先ほど、表で聖ガエターノの姿をご覧いただきましたが、中央祭壇上では大天使ミカエルの姿も見ることができます。フィリッポ・マリア・ガレッティ(Filippo Maria Galletti)によって1678年から1684年にかけて描かれた美しいフレスコ画。ミカエルの栄光の物語にまつわる作品で、柔らかな色彩が、凛とした教会全体をゆったりと癒してくれています。
赤ちゃん天使の、聖水盤
こちらも天使がモチーフの作品。彫刻家、ドメニコ・ピエラッティ(Domenico Pieratti)よる、お清めのための水を入れる器(聖水盤)で、入口を抜けてすぐのところに設置されています。日本では一般に「天使」の名前で、一括りにされてしまう彼ら。実はしっかりとした階級があります。赤ちゃんの姿をしたこの子は「プット(Putto)」。中央祭壇にいる大天使ミカエルとのお役目の違いなども調べてみると、より教会全体を楽しめることと思います。
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会 是非食べてほしい逸品
Pancia di maiale
「パンチャ・ディ・マイアーレ」は「豚のお腹」という意味のイタリア語。つまり「豚バラ」のことです。イタリアでは豚バラは全土的に食べられますが(たいていブロック肉)、日本とはまたちょっと違う味付けな点が興味深いです。カリカリっとしたお焦げも良いですし、豚から摂取できるビタミンB1の力で、旅行中は、疲れた身体がだいぶ癒されますよ!是非ご賞味ください。
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会ワンポイントアドバイス
「目の前を走るVia dè Tornabuoni」
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会があるのは「トルナブオーニ通り(ヴィア・デ・トルナブォーニ)」。ここは高級ブランド通りのひとつとしても知られており、周辺には日本でも有名な高級ブティックがたくさん並んでいます。買う予定は無くても、センス良く整えられたウインドウを見ているだけで、心がワクワクしますよ!是非、教会の行き帰りは通りの様子もお楽しみください。
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会での注意点
- 毎日7時半から18時半まで開いています。
- 入場無料です。
- 入り口に数段の階段があります。
サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会の前には数段の階段があります。車いすや杖などでお越しの方は十分ご注意ください。開館時間が長いので、ショッピングの前の見学も◎
まとめ
もともと大天使ミカエルを祀っていたものの、テアティーノ修道会の管轄になったことを受けて、修道会の創始者、聖ガエターノも祀ることになったサンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会。瀟洒な教会の外観や、内部の宝物たちを見れば見るほど、当時のテアティーノ会の大きな力を感じざるを得ません。フィレンツェの新たな側面を知ることの出来る場所。是非足を運んでみてください。
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