フィレンツェ、サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会

フィレンツェ、サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会| トラベルダイアリー

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会に行ってきました!

フィレンツェ中心部にある「サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会(サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ修道院)」ちょっと穴場な観光スポットにご案内します。

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会とは?

おすすめのポイント
  1. フィレンツェの街の中心部にある教会である点。
  2. 出入口がわかりにくく、穴場スポットのひとつである点。
  3. 広々とした敷地内で穏やかなひとときを過ごすことが出来る点。

「サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会(Chiesa di Santa Maria Maddalena dei Pazzi/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ)」はフィレンツェ中心部にある教会。一般に私たちが想像する教会の姿形をしていないため、観光客も少なく、のんびりと貴重な美術品に向き合うことが出来ます。

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会 魅力とは?

穏やかな色彩の回廊

ボルゴ・ピンティ(Borgo Pinti)通りにある小さな出入口を抜けると、眼前に広がる中庭(回廊)。サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会は、1256年から1257年にかけて整えられた後、長らく修道院(修道士たちが共同生活を送る施設)として使われてきた為、広く一般向けに開放された「ザ・正面口」というものがありません。まずは出入口から回廊に入って、のんびりと心を落ち着かせましょう。

美しい柱の織りなす、回廊の風景

外観(回廊)は、建築家ジュリアーノ・ダ・サンガッロ(Giuliano da Sangallo)によって15世紀後半から16世紀前半にかけて整えられたもの。イオニア式の柱(てっぺんに双眼鏡のような装飾が付いた柱)でぐるりと囲まれた四角い回廊は、当時としてはかなりセンセーショナルな存在だったそうです。均整の取れた美しい風景をお見逃しなく。

壮大な天井画

中に入ると大きな天井画に心奪われます。こちらは、フィレンツェ出身の画家、ヤコポ・キアヴィステッリ(Jacopo Chiavistelli)の代表作のひとつで、17世紀中頃に整えられたものです。中心に描かれている人物が教会のシンボル、マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ(Maria Maddalena de’ Pazzi)。少し色褪せてはいるものの、かなりの見ごたえアリ。

中央祭壇上の、フレスコ画

中央祭壇の上のクーポラ(ドーム屋根)にもマリア・マッダレーナ・デ・パッツィが天に召される様子が描かれています。こちらは、ピエール・ダンティーニ(Pier Dandini)の代表作のひとつで、1701年に描かれたもの。空の青さと人物たちの色合いが絶妙に描き分けられており、本当に天国にのぼっていけるのではないかという錯覚に陥るほど、うっとりとさせられる一枚です。

柔らかな表現が見事な彫像

中央祭壇の右手に飾られた彫刻家インノチェンツォ・スピナッツィ (Innocenzo Spinazzi)の彫像も見逃せません。1781年の作品で、「信仰と贖罪」を擬人化したものとなっております。ちなみに祭壇画はチーロ・フェッリ(Ciro Ferri)が手掛けたもの。こちらも マリア・マッダレーナ・デ・パッツィが飾られています。(トップ画ご参照)

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会 今日の逸品

Francesina

「フランチェジーナ」は牛肉と玉ねぎ等のお野菜を、ぐつぐつトマトソースで煮込んだもの。家でも作るコトは出来ますが、お店で食べると大鍋でぐつぐつ煮込んだものが出て来るので、やっぱり格別!使われるお野菜の種類も家より断然豊富で、店によって少しずつ味が異なるので、是非見かけたらチェックしてみてください。テーブルに置かれたパンなどを浸して一緒に食べても美味しいです。

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会ワンポイント

「サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィにまつわるエトセトラ」
サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィは本教会から2キロほど離れた「サン・フレディアーノ・イン・チェステッロ教会」の中で暮らしていた修道女。模範的な修道女であった上、神のお言葉を聞くことが出来る存在であったがゆえに、1607年に亡くなった後聖人となり、この教会で祀られるようになりました。

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会での注意点

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会での注意点
  1. 8時から12時半、16時から19時迄開いています。(日曜日は午前のみ)
  2. 入場無料です。
  3. 入り口の場所が分かりにくい為、ご注意ください。

サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会には、正面玄関らしい場所がありません。出入口の住所は「Borgo Pinti 58」なので、どこかに控えておくと安心かもしれません。

まとめ

フィレンツェの観光の中心地、ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂)からも歩いて10分ほどで行くことの出来るサンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会。朝早くから開館しているので、ショッピングや美術館巡りなどの前に立ち寄るのも良いでしょう。特に、回廊は建物が密集するフィレンツェの中で、ほっと心が安らぐ素敵なスポットなのでオススメ。是非立ち寄ってみてください。

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