わざわざ行って損なし!フィレンツェ、サン・サルヴィ美術館
サン・サルヴィ美術館に行ってきました!
フィレンツェ中心部から少し東に逸れた所にある「サン・サルヴィ美術館」。ここはフィレンツェであの「最後の晩餐」が観られるスポットのひとつとして知られています。わざわざ足を運ぶべきスポットの魅力をご紹介します。
サン・サルヴィ美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3
- フィレンツェで最後の晩餐を鑑賞できる点。
- 入場無料の美術館である点。
- 隣接する教会とセットで巡ることが出来る点。
サン・サルヴィ美術館はイタリアでは「アンドレア・デル・サルトの最後の晩餐の美術館(Museo del Cenacolo di Andrea del Sarto/ムゼオ・デル・チェナーコロ・ディ・アンドレア・デル・サルト)」の名前で親しまれている観光スポット。その名の通り”最後の晩餐”が名物の美術館で、主に隣接する教会の宝物たちが展示されています。
サン・サルヴィ美術館 押さえておくべき魅力とは?
本丸、サン・ミケーレ・ア・サン・サルヴィ教会
サン・サルヴィ美術館は、隣接する「サン・ミケーレ・ア・サン・サルヴィ教会(Chiesa San Michele a San Salvi)」にある宝物たちが一堂に会す美術館。ということで、まずは教会の方にもご挨拶しておきましょう!ここは聖人、サン・ジョバンニ・グアルベルト(San Giovanni Gualberto)に捧げるべく1048年につくられた教会。8時頃から18時半頃まで(日曜はお昼頃まで)無料で見学可能です。
アンドレア・デル・サルトの最後の晩餐
サン・サルヴィ美術館へ行くためには、一度教会の外に出て、専用の入口から中へと進む必要があります(詳しいアクセス方法は後述)。館内には様々な美術作品が飾られていますが、なんといってもほとんどの人のお目当ては、16世紀に活躍した画家、アンドレア・デル・サルト(Andrea del Sarto)が描いた最後の晩餐。1526年から1527年にかけて、サン・ミケーレ・ア・サン・サルヴィ教会の食堂に描かれました。
ユニークな構図たち
アンドレア・デル・サルトの最後の晩餐が描かれたのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐が世に放たれた約30年後。聖ヨハネ(イエスさまの右隣の人物)がイエスさまと手を重ねていたり、それらを上階のバルコニーから見物する2人の人物(お盆を持った人物と、赤い服の男性)がいたり、よく見ると両者にはたくさんの違いがあるので、それらを味わうのもオツです。
アーチ部分にあしらわれたメダリオン
最後の晩餐の縁取りの部分にはメダリオン(円形の芸術作品)があしらわれています。これらはアンドレア・ディ・コジモ・フェルトリーニ(Andrea di Cosimo Feltrini)らが手掛けたもの。中央(写真左)には三位一体(聖書の教えのひとつ)を表すイエスさま、その周りにはサン・ジョバンニ・グアルベルトら5名のゆかりのある聖人たちが描かれています。
Noli me tangere
最後は館内にある他の作品群の中から、フランチャビージオ(Franciabigio,先述のメダリオンの制作にも携わった画家です)の「私に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)」という作品をご紹介します。イエスさまが復活した後、マグダラのマリア(左の女性)に対して放った言葉とされるものをモチーフとした宗教画。館内の目立つ場所に飾られており、最後の晩餐に負けず劣らず強烈なインパクトがある一枚です。
サン・サルヴィ美術館是非食べてほしい逸品
Testaroli
「テスタロリ」はフィレンツェのあるトスカーナ州やジェノヴァのあるリグーリア州などで親しまれているご当地パスタ。一度クレープみたいなものを焼いて、それを三角形に切り、ソースと絡めて食べる…というちょっと変わったレシピが魅力です。写真のようにジェノヴェーゼソースと絡めたり、クリーム系のソースと絡めて食べることが多いです。レストランで見つけたらぜひチェックしてみてください。
サン・サルヴィ美術館 ワンポイントアドバイス
「フィレンツェにある”最後の晩餐”」
私たち日本人にとって”最後の晩餐”といえば、やはりミラノにあるレオナルド・ダ・ヴィンチのものが思い浮かびます。しかし、最後の晩餐をモチーフとした絵画自体は、イタリアじゅうにたくさんあり、中でもフィレンツェには有名なものが多数あります。サンタ・クローチェ教会、サン・マルコ美術館のものなどが有名。機会があれば市内にある最後の晩餐を巡る旅を計画してみるのも面白いかもしれません。
サン・サルヴィ美術館での注意点 押さえておくべき事項3選
- 毎週火曜から日曜の8時15分から13時50分迄開いています。
- 入場無料です。
- 教会と違う場所に入口があるのでご注意ください。
サン・サルヴィ美術館への入口は、住所「39 Via di S. Salvi(トレンタ・ノーヴェ・ヴィア・ディ・サン・サルヴィ)」にあります。写真付き看板があるので、それをたよりに向かってみてください。
まとめ
サン・サルヴィ美術館はフィレンツェの中心部からは少し距離がありますが(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から約3.6キロ)、やや近く(徒歩15分圏内)にカンポ・ディ・マルテ駅(Firenze Campo di Marte)というローカル線が停まる駅があるので、そちらを利用するのもよいかもしれません。フィレンツェのローカルな魅力もセットで味わる場所ですので、機会があればぜひ訪ねてみてください。
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