恋愛運上昇!?フィレンツェ、アダムとイブの洞窟

アダムとイブの洞窟に行ってきました!

フィレンツェ市内にある広大なボーボリ庭園。この一角にある「アダムとイブの洞窟」は、時間がない方でも立ち寄りやすい観光スポットのひとつなんです。見どころを厳選してご紹介します!

アダムとイブの洞窟とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. フィレンツェ市内にある緑地で心の底からデトックス出来る点。
  2. 庭園の入口近くにあり、巡りやすい観光スポットである点。
  3. ヨーロッパらしい庭園と彫刻の織りなす風景に出会える点。

「アダムとイブの洞窟(Grotta di Adamo ed Eva/グロッタ・ディ・アダモ・エデヴァ)」は、フィレンツェの誇る広大な庭園「ボーボリ庭園」の一角につくられた美しい人口の洞窟。私たち日本人にも馴染み深いアダム(伊:アダモ)とイブ(伊:エヴァ)がテーマのロマンチックな洞窟で、庭園の入口付近にあるため、立ち寄りやすい点も大きな魅力の1つです。

アダムとイブの洞窟押さえておくべき魅力とは?

洞窟へと続く、ロマーナ通り

アダムとイブの洞窟があるのは「ボーボリ庭園」の北側。ピッティ宮殿(上写真ご参照)前からのびる「ロマーナ通り(Via Romana/ヴィア・ロマーナ)」に面した出入口から中に入ると、まもなく真正面に見えてきます。時間がない方でも気軽に立ち寄ることが出来る点が◎ロマーナ通りに面した出入口の柵の合間からでもちらりと覗くことが出来るので、時間外に立ち寄った方もお見逃しなく。

緑豊かなボーボリ庭園

ボーボリ庭園はもともとピッティ家、メディチ家のお屋敷だった「ピッティ宮殿(Palazzo Pitti/パラッツォ・ピッティ)」を囲む広大なお庭。諸説ありますがその昔、この地を治めていた貴族、ボルゴロ家(Borgolo)の名前に由来し「ボーボリ」という名が付いた等のいわれがあります。広さは約45,000平方メートル!入口を抜けた瞬間からフィレンツェの街中とはガラリと異なる緑地がどこまでも続いているので、心の底からデトックス出来ちゃいます!

”アンナレーナ”という別名

こちらは入口付近からアダムとイブの洞窟を撮ったもの。洞窟は1817年、周辺一帯の再整備に伴ってピッティ宮殿へと続く新しい道を飾るモニュメントの一つとして制作されました。ほぼ時を同じくして制作された「アンナレーナ庭園(Giardino di Annalena)」や「アンナレーナの家(Casa di Annalena)」にちなんで「アンナレーナの洞窟(Grotta di Annalena/グロッタ・ディ・アンナレーナ)」と呼ばれることもあります(ちなみに、アンナレーナはフィレンツェ出身の著名なご婦人の名前です)。

洞窟を彩るアダムとイブ

目の前までくるとようやくアダムとイブの2人が私たちを出迎えてくれます。ミケランジェロ・ナッケリーノ(Michelangelo Naccherino)が手掛けた彫像。フィレンツェ生まれのミケランジェロ・ナッケリーノですが、若くしてナポリへ移住。1616年から1617年にかけて制作された本作は、当時この地を治めていたコジモ2世・デ・メディチに捧げるべく遠路はるばるフィレンツェへ赴き、制作されました。

洞窟内の装飾たち

17世紀前半に制作されたアダムとイブの彫像は、もともとこの場所にあったわけではなく、洞窟が制作された1817年に移設され、設置されました。その際、洞窟全体の制作を手掛けたのは、ジュゼッペ・カチャッリ(Giuseppe Cacialli)。2つの大きな円柱の柱が印象的な外観は、隙間から上を覗くと、貝殻を使った美しい幾何学模様の装飾が目を引きます。

アダムとイブの洞窟 是非食べてほしい逸品

La Mangiatoia Trattoria Pizzeria

「ラ・マンジャトイア・トラットリア・ピッツェリア」は”飼い葉桶(イエスさまが生まれた時に寝かされていた場所)”という意味を持つレストラン。ピッティ宮殿前の広場を横目に、ロマーナ通り方面に歩みを進めると間もなく見えてくるお店です。ローカル感満載で人によっては少々入りにくい!?外観なのですが、一歩中に足を踏み入れると、街の中心部よりお手頃価格でピザもお肉、リゾット類もたっぷり楽しめるので、オススメ!

アダムとイブの洞窟 ワンポイントアドバイス

「出入口の装飾にもご注目」
アダムとイブの洞窟に最も近い、ロマーナ通り添いの出入口の装飾もジュゼッペ・カチャッリが手掛けたもの。トスカーナ大公国(トスカーナ州の前身となった国家)の大公、フェルディナンド3世の指示で整えられたもので、2つの大きな円柱の柱の横にちょこんと座っている大理石のライオン像(作:オッタヴィアーノ・ジョヴァノッツィ,Ottaviano Giovannozzi)がチャームポイントです。

アダムとイブの洞窟での注意点

アダムとイブの洞窟での注意点
  1. 見学には、ボーボリ庭園への入場チケットが必要となります。
  2. 見学可能時間はボーボリ庭園の開園時間に準じます。
  3. 最寄りの出入口はロマーナ通りに面しています。

チケットは6ユーロ。1枚で、ボーボリ庭園のすべてのエリア、および東側にあるバルディーニ庭園(Giardino Bardini/ジャルディーノ・バルディーニ)へ入ることが出来ます。

まとめ

なお、ピッティ宮殿に入りたい場合は、ボーボリ庭園とは別の入場チケットを購入する必要があります。入場料は10ユーロ(ちなみに、開館時間も異なりますので、ご注意ください)。5日間有効のピッティ宮殿、ボーボリ庭園、ウフィツィ美術館 に入れるチケット(Passepartout 5 Days)もあるので、3カ所見学するご予定の方にはそちらもオススメです。

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