ボローニャの学びの聖地に行ってみよう!解剖学大階段教室

ボローニャの学びの聖地に行ってみよう!解剖学大階段教室|イタリア観光ガイド

解剖学大階段教室に行ってきました!

美食の街として名高いエミリア=ロマーニャ州の州都ボローニャ。そんな街の中に、なにやら似つかわしくない不気味なネーミングの観光名所があります。名前は「解剖学大階段教室」。いったいどんなところなのか!?詳しくご紹介します。

解剖学大階段教室とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 街の中心部にあるアルキジンナジオ館に入れる点。
  2. 歴史ある大学の内部に潜入出来る点。
  3. 世界的に貴重な解剖学教室を見学できる点。

「解剖学大階段教室(Teatro Anatomico/テアトロ・アナトーミコ)」は、ボローニャの街のど真ん中にある「アルキジンナジオ(Archiginnasio)」という館の中にある観光スポットの一つです。アルキジンナジオは古代ギリシャ語で「最初の大学」。その名の通り、元々はボローニャ大学の大学棟として使われていた施設で、現在は観光客でも中を自由に見学することが出来ます。

解剖学大階段教室 押さえておくべき魅力とは?

「アルキジンナジオ」

解剖学大階段教室のあるアルキジンナジオ。16世紀中頃に建てられた館(イタリア語で”Palazzo/パラッツォ”)で、まさにボローニャの街のど真ん中に鎮座しています。館の多くのエリアは、無料で見てまわることが出来ますよ!一見イタリアでよく見る大豪邸のような風貌なのですが、じっくり見ていくと大学らしいアイテムがそこかしこに見て取れる点が興味深いです。

教室へと続く味わいのある「廊下」

アルキジンナジオがボローニャ大学の施設として建てられたのは16世紀ですが、ボローニャ大学自体はなんと創立1088年!世界で最も古い大学の1つと言われています。現在、ボローニャ大学自体はここから歩いて20分弱のところに移転してしまいましたが、現在でも解剖学大階段教室に向かうまでの廊下には、さまざまな紋章、記念碑が飾られており、当時の息吹を感じます。

スタジアムのような階段付の「解剖室」

さて、解剖学大階段教室の名前に付いている「大階段」の文字。アルキジンナジオの館自体にも美しい大階段がたくさんありますが、教室自体もまるで大階段のようなスタジアム風の仕様になっている点は見逃せません。アントニオ・レヴァンティ(Antonio Levanti)によって1638年に整えられた解剖室。真ん中にある白いテーブルで、世界初の人体解剖が行われました。

医学にまつわる「天井」

フロア全体を見た後は、天井にもぜひご注目ください!解剖室…というよりヨーロッパの宮殿を彷彿させる、優雅な格天井×彫刻が目を引きます。こちらは1649年頃に整えられたもの。中央の八角形の枠内には、医学の神アポローン(Apollo)がおり、周りには医学と結びつきが強いとされていた天文学にまつわる星座モチーフの彫刻たちが華を添えています。

医学にまつわる「彫刻」

美しい彫刻は解剖室の壁沿いにもたくさん飾られています。古代ギリシア時代の医師ヒポクラテス。その後に続く、古代ローマ時代の医師ガレノス…偉人達の彫刻が並ぶ中、ひと際インパクトがあったのが写真の「スペッラーティ(Spellati/皮を剥がれた人)」の名を持つ2つの彫刻です。一見普通の彫刻に見えたのですが、近くから見ると筋肉の筋などがくっきり!(ニガテでなければ)解剖室らしい作品を是非お見逃しなく!

解剖学大階段教室 是非食べてほしい逸品

Osteria Bartolini

「オステリア・バルトリーニ」は、解剖学大階段教室のあるアルキジンナジオから歩いて10分弱のところにあるミシュラン”ビブグルマン”獲得レストラン。店内では新鮮な魚介類を、たらふく頂くことができます。特にアドリア海の恵みたっぷりの魚介のフリット(Fritti)は店内でも多くの人が注文する人気メニュー。一皿2,000円前後ですが、量が多いので皆でシェアして楽しんでみてください♪

解剖学大階段教室ワンポイントアドバイス

「イタリア語名を控えておきましょう」
アルキジンナジオ館の中には様々な施設が入っています。代表的なものが「図書館(Biblioteca/ビブリオテカ)」そして「スターバト・マーテルの間(Sala dello Stabat Mater)」です。館内の案内表記はイタリア語が中心となりますので、迷った時の為に、念のため解剖学大階段教室も含めた3施設のイタリア語を控えておきましょう。

解剖学大階段教室での注意点

解剖学大階段教室での注意点
  1. 入場料(3ユーロ)かかります。
  2. 観光客は図書館には入れません。
  3. 日曜午後はお休みです。

アルキジンナジオの中に入るだけならば無料ですが、解剖学大階段教室へ進む場合は3ユーロ必要です。なお、同チケットでスターバト・マーテルの間には入れますが、図書館には入れないのでご注意ください。

まとめ

世界初の人体解剖が行われた歴史ある解剖学大階段教室。実は第二次世界大戦時、大きな被害に遭い、その姿を失いかけました。幸いにもすぐにがれきが拾い集められ、素早く修復された為、現在でも味わいのある空間を保ち続けています。「解剖」と言う名前は少し不気味ですが、中は中央のスペッラーティを除いて、特に怖いものは置いてありません!是非ニガテ意識がなければ、貴重な空間に立ち寄ってみてください!

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