カラフルを纏った宮殿。ジェノヴァ、サン・ジョルジョ宮

カラフルを纏った宮殿。ジェノヴァ、サン・ジョルジョ宮|イタリア観光ガイド

サン・ジョルジョ宮に行ってきました!

ジェノヴァの港湾付近にあるド派手な建物「サン・ジョルジョ宮(サン・ジョルジョ銀行)」。誰もが目の前を通ったら「何ココ⁉」と拍子抜けしてしまうこと間違いなしの、ユニークなスポットの見どころをご紹介します。

サン・ジョルジョ宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ユニークかつカラフルな外観を楽しめる点。
  2. 街の中心部にあり初めてのジェノヴァ観光でも気軽にアクセスできる点。
  3. ジェノヴァの旧港の景色を一緒に堪能できる点。

「サン・ジョルジョ宮(Palazzo San Giorgio/パラッツォ・サン・ジョルジョ)」は、同名の地下鉄の駅(San Giorgio)を上がってスグの所にあるド派手な建物。ジェノヴァ観光をする方のほとんどが目の前を通るであろう抜群の立地に建っており、目の前の港の風景と一緒にジェノヴァならではの美しい景色を楽しむことが出来ます。

サン・ジョルジョ宮押さえておくべき魅力とは?

とにかくカラフルな外観

13世紀に「海の宮殿(Palazzo del mare)」の名で建てられた「サン・ジョルジョ宮」。”サン・ジョルジョ”の名を冠するようになったのは15世紀に入ってからのことで、当時、この建物のオーナーとなったサン・ジョルジョ銀行からその名が付けられました。正面入り口上に大きく描かれたサン・ジョルジョ(聖ゲオルギオス)がトレードマークですので、お見逃しなく!

正面中央に並ぶ偉人たち

現在は銀行の閉鎖(1805年)に伴い、ジェノヴァ港の港湾局のオフィスになっているサン・ジョルジョ宮(ゆえに基本的には見学は”外観のみ”となります)。聖ゲオルギオスに次ぐ、正面口の見どころその2は、中段に並ぶ6体の金色の像です。これらはジェノヴァにゆかりのある偉人達をあしらったもの。右から2番目には、あのクリストファー・コロンブス(ジェノヴァ出身の探検家)の姿も見られます。

カリカメント広場から見た風景

こちらは宮殿の正面左手に広がるカリカメント広場(Piazza Caricamento)から見た宮殿の様子。手前と奥とで雰囲気がガラリと色味が異なっていることがわかります(奥のレンガ造りの方が、当初の宮殿のスタイル)。金色の像のふもとにあるナザリオ・サウロ (Nazario Sauro,第一次世界大戦時活躍したイタリアの潜水艦艦長)のレリーフも必見。

背面にある絢爛豪華な祠

サン・ジョルジョ宮の背中側、フラテ・オリヴェリオ通り(Via Frate Oliverio)沿いに面した外観には、18世紀の祠(ほこら,イタリアで”エディコラ”と呼ばれるもの)のようなものが備え付けられています。柵の中には、聖母被昇天(天にあげられるマリアさま)の彫像。その左右に2人の天使があしらわれ、上部には、金属の天蓋が付いた大変絢爛豪華なものです。

目の前に広がる旧港

最後はサン・ジョルジョ宮の前に広がる絶景をご紹介。こちらは旧港(ポルト・アンティーコ/Porto Antico)と呼ばれるエリアで、宮殿の目と鼻の先に広がる観光スポットです。北イタリアでありながら、どこか南のムードが漂う旧港。写真はビゴ(Bigo)という観覧車とゴンドラが合体したような乗り物で、これに乗るとサン・ジョルジョ宮を高い位置から味わうことが出来ます。

サン・ジョルジョ宮是非食べてほしい逸品

Frisceu

「フリシュー」は、ジェノヴァ周辺でよく食べられている小さな天ぷらのような食べ物。作り方も天ぷらそっくりで、一番シンプルなレシピは天ぷらのタネをつくったらそのままスプーンで油の中にぽんぽん投入していけば完成!というものです。タネにハーブなどを混ぜ込んでみたり、出来上がったものに具を入れたりするアレンジレシピもたくさん!是非召し上がってみてください。

サン・ジョルジョ宮ワンポイントアドバイス

「月1回、特定の土曜日に限り、館内を見学することができます!」
サン・ジョルジョ宮は現在館内がオフィスとして使用されているため、基本的には、中を見学することは出来ません。しかし月1回だけチャンス到来!指定された土曜日(少し前までは第一土曜日でしたが、現在は月によって変動アリ)の午前中(10時の回と11時の回があります)のみ見学することが出来ます。1回最大20名。約1時間で館内を見学出来ますので、ご興味のある方は公式HPより申し込んでみてください。

サン・ジョルジョ宮での注意点

サン・ジョルジョ宮での注意点
  1. 通常は外観のみの見学となります。
  2. 夏は日差しが強いので直射日光にご注意ください。
  3. 伊語名も覚えておくと安心です。

サン・ジョルジョ宮はイタリアでは「パラッツォ・サン・ジョルジョ」と呼ばれています。日本では「サン・ジョルジョ銀行」という名前で紹介されることもありませんが、現在は銀行ではない点も、でご注意ください。

まとめ

生まれて初めてサン・ジョルジョ宮を見た時、同じような建物をイタリアでも他の国でも見たことがなかったので、かなりびっくりしたことを今でも思い出します。特定日以外中に入れないのが残念…ですが、外から眺めるだけでもかなりインパクト有の観光スポットですよ!場所も旧港の目の前なのでショッピングや食事と一緒に楽しめる点も魅力。目の前まで来た際は是非、ぐるりと建物を一周して、角度によるサン・ジョルジョ宮の味わいの違いを楽しんでみてください。

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