ピエモンテ州クーネオの小さな街で教会巡り。フォッサノ大聖堂
フォッサノ大聖堂に行ってきました!
北イタリアの都市トリノから電車で1時間ほど南下した所にある街、フォッサノ(フォッサーノ)。街で最も重要な宗教施設である「フォッサノ大聖堂(フォッサノのドゥオーモ)」に行ってきました!
フォッサノ大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 街一番の宗教施設を見学できる点。
- ユニークな楕円形の祭壇画を楽しめる点。
- 街の守護聖人について、理解を深められる点。
「フォッサノ大聖堂(Duomo di Fossano/ドゥオーモ・ディ・フォッサノ)」は正式名称を「Cattedrale di Santa Maria e San Giovenale(カテドラーレ・ディ・サンタ・マリア・エ・サン・ジョヴェナーレ)」と言います。聖母マリア(サンタ・マリア)と街の守護聖人(氏神様のような存在)である聖ジョヴェナーレ(サン・ジョヴェナーレ)に捧げられた大聖堂は、フォッサノで最も有名な観光スポットの一つです。
フォッサノ大聖堂 押さえておくべき魅力とは?
レンガづくりの外観
フォッサノの目抜き通りにあたるローマ通り(Via Roma/ヴィア・ローマ)沿いに立つフォッサノ大聖堂。正面すぐ左手にはベッペ・マンフレディ広場(Piazza Beppe Manfredi)が控えており、なんとも開放的な良い雰囲気の場所です。レンガ基調の外観は、新古典主義様式で1778年から1791年にかけて整えられたもの。マリオ・ルドヴィコ・クアリーニ(Mario Ludovico Quarini)によって手掛けられました。
歴史ある鐘楼
大聖堂自体は、1778年から1791年にかけて再建されましたが、建物自体の起源は古く、長大な歴史を持っています。ファサード(正面口)左手にそびえる高さ約54.8メートルの巨大な鐘楼がその一つ。1395年から1420年にかけて、大聖堂の拡張時に合わせて整えられたもので、その後、てっぺんにあしらわれた八角形の印象的な建屋が追加されました(1666年,ジョヴェナーレ・ボエット/Giovenale Boetto作)。
聖ジョヴェナーレに捧げられた館内
ウンブリア州のナルニ(Narni)という街の最初の司教(カトリックの教会における最高職位の人物)だった聖ジョヴェナーレ (San Giovenale)。聖ジョヴェナーレはフォッサノの街の守護聖人でもあり、フォッサノ大聖堂は彼に捧げられたものとなります。というわけで、館内では聖ジョヴェナーレにまつわる芸術作品や宝物がたくさん!それらがどれに当たるのか、ゆっくり探してみるのも面白いです。
中央祭壇
中央祭壇は、ジュゼッペ・クアドローネ(Giuseppe Quadrone)によって1789年に整えられたもの。楕円形が印象的な中央祭壇の祭壇画は、ジュゼッペ・ロセッティ(Giuseppe Rossetti)によって描かれたもので、フォッサノの街の司教であり、死後、列福(聖人の次の地位にあげられること)されたオッディーノ・バロット(Oddino Barotto)と、聖母マリアが描かれています。
フォッサノの誇る聖遺物(聖なる遺物)
聖ジョヴェナーレの頭蓋骨が収められた「聖遺物箱(Reliquiario)」も、機会があれば是非ご覧いただきたい一級品です。聖ジョヴェナーレにまつわる祝日(5月第一日曜日)にのみ見学可能。聖ジョヴェナーレの頭部を模した箱で、1417年、当時フォッサノを治めていたルドヴィコ・ダカヤ(Ludovico d’Acaja)の命でセヴェリーノ・ドレリオ(Severino Dorerio)によって制作されました(※聖遺物は苦手な方もいらっしゃると思う為、写真は館内全体の写真を使用)。
フォッサノ大聖堂 是非食べてほしい逸品
Bottega Balocco
「ボッテガ・バロッコ」はフォッサノ大聖堂から200メートルほどの所にあるレストランカフェ。フォッサノ発、伊大手パンメーカーの「バロッコ社」が運営しているお店で、簡単な食事からしっかりとしたランチ、ディナーまで楽しめる使い勝手の良いお店です。営業時間も朝7時から23時頃までやっているのでお腹がすいたら気軽に立ち寄れる点も◎是非チェックしてみてください。
フォッサノ大聖堂 ワンポイントアドバイス
「Corsa all’anello」
「コルサ・アラネッロ(リング祭り)」は、聖ジョヴェナーレを守護聖人とするフォッサノ以外のもう一つの街、ウンブリア州ナルニに伝わる、聖ジョヴェナーレのためのお祭りです。お祭りの開催日は聖ジョヴェナーレのお祝いの日にあたる5月3日周辺。”馬を走らせながらコース上に設置してある小さなリングを槍にどんどん通していく”というわなげ?のような競技。興味がある方は是非動画などでチェックしてみてください。
フォッサノ大聖堂での注意点
- 毎日7時から12時、15時から19時迄開いています。
- 入場無料です。
- 鐘楼は特別開放日のみ上に上がることもできます。
鐘楼は特別な日に限り上に上がることが出来ます(但し、街の観光案内所での予約が必要。気になる方は是非、現地にて問い合わせてみてください)。大聖堂自体は毎日見学可能です。
まとめ
ちなみにフォッサノ大聖堂はフォッサノ駅から徒歩約7分。カヴール通り(ヴィア・カヴール/Via Cavour)をひたすら駅から直進するだけなので初めてフォッサノを訪れる方にも立ち寄りやすいスポットのひとつかと思います。目の前を走るローマ通りも、イタリアを代表する定番ショップが軒を連ねていてショッピングに最適。是非のんびりとした時間をお楽しみください!
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