ピエモンテ州マンタ、サンタ・マリア・アル・カステッロ教会

ピエモンテ州マンタ、サンタ・マリア・アル・カステッロ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会に行ってきました!

北イタリアピエモンテ州クーネオ(Cuneo)にある集落「マンタ(Manta)」。街で最も有名なマンタ城には、付属施設として聖母マリアに捧げられた美しい教会「サンタ・マリア・アル・カステッロ教会」があります。

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 名城とセットで見学できる点。
  2. 祭壇周辺を彩る華やかなフレスコ画を堪能できる点。
  3. マンタの持つ豊かな歴史文化を知ることができる点。

「サンタ・マリア・アル・カステッロ教会(Chiesa di Santa Maria al Castello/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・アル・カステッロ)」は、ピエモンテ州クーネオにある集落、マンタで人気の観光スポットのひとつ。「マンタ城(Castello della manta/カステッロ・デッラ・マンタ)」のすぐ横に付属施設として建てられた教会で、小さい場所ながら、多くの見どころに溢れています。

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会 押さえておくべき魅力とは?

お城の中に潜む教会

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会があるのは、マンタ城の横。マンタ城は元々要塞として建てられたお城の為、どちらかというとロールプレイングゲームに登場するようなカッコいい雰囲気なのが特徴です。12世紀~13世紀頃に起源を持つマンタ城が、現在の外観になったのは15世紀のコト。アルプスの山々を背景にそびえ建つお城は、迫力満点です。

教会周辺に広がる自然の風景

こちらはサンタ・マリア・アル・カステッロ教会(マンタ城)の周辺に広がる「カステッロ庭園(Giardini del castello/ジャルディーニ・デル・カステッロ)」からの眺望です。南アルプスの目と鼻の先にあるマンタは、大都市のように高い建物が密集していないので、少し丘の上に上がるだけで写真集のような絶景に出会えますよ!庭園のみなら無料で入れるので、時間がない方も是非近くまで足を運んでみてください。

可愛らしい教会の姿

マンタ城の一角にある「サンタ・マリア・アル・カステッロ教会」。聖母マリア(サンタ・マリア)に捧げるべく1416年から1426年にかけて建てられたもので、マンタ城の中で最も有名な広間「男爵の広間(Salone Baronale/サローネ・バロナーレ)」の装飾が行われたのと同時期に整えられました。お城に付属する教会の為「キエーザ・カステラーナ(Chiesa castellana)」と呼ばれることもあります。

祭壇後ろに広がるフレスコ画

教会の中で最も注目すべきは、中央祭壇奥に広がる華やかなフレスコ画です。テーマはイエスさまの生涯(受難)について。写真は正面奥に描かれている「磔刑(イエスさまが十字架に架けられるさま)」の様子で、それらを囲むように十字架にかけられる前のイエスさまを群衆に紹介する場面、最後の晩餐の場面などおなじみのシーンが描かれています。

Cappella del Cristo Risorto

館内奥右手には、かつてこの地を統治していた、ミケーレ・アントニオ・ディ・サルッツォ(Michele Antonio di Saluzzo)に捧げられた礼拝堂もあります。ミケーレ・アントニオ・ディ・サルッツォはサンタ・マリア・アル・カステッロ教会を整えたヴァレラーノ(Valerano di Saluzzo)の弟の孫。イエスさま絵が印象的なことから「カペッラ・デル・クリスト・リゾルト(復活したイエスさまの礼拝堂)」とも呼ばれます。

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会 是非食べてほしい逸品

Involtini

「インヴォルティーニ」は”包んだ””ロール状にした”といった意味のイタリア語に由来する料理。文字通りロールケーキやロールキャベツのように、くるくるっと巻かれた料理全般を指す言葉で、内容はその土地土地で様々です。写真は仔牛(ヴィテッロ)を使ったインヴォルティーニ。見た目も華やかな一品なので、旅の思い出に是非味わってみてください。

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会 ワンポイントアドバイス

「セットで見学!マンタ城」
サンタ・マリア・アル・カステッロ教会はマンタ城にぴたりと寄り添うように建てられているため、マンタ城とセットでの見学がオススメです。マンタ城の入場料は9ユーロ。館内では「男爵の広間」に広がるフレスコ画や「15世紀に描かれた授乳の聖母(Madonna del Latte/マドンナ・デル・ラッテ)」が有名で、一年を通じて多くの人がこの地を訪れます。

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会 での注意点

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会での注意点
  1. 教会の入り口はカステッロ通り(Via Castello)沿いにあります。
  2. 教会はマンタ城にくっついていますが、独立した建物として存在しています。
  3. 高台にあるので動きやすい服装で向かいましょう。

教会は夏季(4月29日から8月31日)は水曜から金曜の10時から18時、土日祝の11時から19時半迄、冬季(9月1日から12月19日)は水曜から金曜の10時から18時、土日祝の10時から18時迄開いています。

まとめ

サンタ・マリア・アル・カステッロ教会はとにかく祭壇後ろに広がるフレスコ画が見もの。マンタの街へは近郊の都市サルッツォ(Saluzzo)から中心部(Manta – Quarti駅)までバスが出ているので、バスでマンタの中心部まで行き、そこから徒歩で向かう(約1キロ)、若しくはタクシーやレンタカーでの移動が便利です。是非機会があれば訪ねてみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。