ヴァッレ・ダオスタ州アオスタ、サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂に行ってきました!
イタリアとフランスの国境付近に位置する「ヴァッレ・ダオスタ州」。州都アオスタの中で最も重要な宗教施設(いわゆる”ドゥオーモ”)にあたる「サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂」に行ってまいりました!
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ヴァッレ・ダオスタ州で最も重要な宗教施設である点。
- 州都アオスタのシンボル的存在である点。
- 外観の見事な装飾を堪能できる点。
ヴァッレ・ダオスタ州の州都アオスタの中心部に立つサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂。正式名称を「Cattedrale di Santa Maria Assunta e San Giovanni Battista(カテドラーレ・ディ・サンタ・マリア・アッスンタ・エ・サン・ジョヴァンニ・バッティスタ)」と言い、聖母マリア(サンタ・マリア)と洗礼者ヨハネ(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ)に捧げられた美しい大聖堂として知られています。
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂 押さえておくべき魅力とは?
青空に映える白の外観
ヴァッレ・ダオスタ州の州都アオスタの中で最も重要な教会(いわゆる”アオスタのドゥオーモ””アオスタ大聖堂”)である「サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂」。ローマ教皇ヨハネ23世広場(Piazza Papa Giovanni XXIII)の前にある大聖堂は、1848年に整えられた手前の真っ白な外観と、装飾がびっしりと施された奥に広がる16世紀に整えられた部分との二層構造が特徴的です。
入口周辺のフレスコ画
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂のトレードマークのひとつが入口周辺を彩る装飾たち。扉の上には聖母マリアにまつわる3枚のフレスコ画。正面左手に受胎告知(聖母マリアがイエスさまを身籠ったことを告知される場面)、右手に神殿奉献(定めに従って、聖母マリアがイエスさまをエルサレムの神殿に捧げに行く場面)、真ん中の半円型の部分にイエスさまの降誕にまつわるシーンが描かれています。
テラコッタの装飾たち
こちらはフレスコ画の上部を彩る1522年から1526年にかけて手掛けられたテラコッタ(陶器)の装飾たち。半円型の部分には大聖堂のテーマである聖母被昇天(サンタ・マリア・アッスンタ,天に召された聖母マリア)をテーマとした見事な装飾が施されています(半円型の部分には、天に召される聖母を驚きながらも見守る使徒たちの姿のみ刻まれており、聖母マリアはさらに上部の、三角形の部分に刻まれています)。
13世紀の十字架が飾られた館内
入口周辺と比べると、館内は幾分すっきりとした印象を受けるかもしれません。その中で特徴的なのは、中央上部から吊るされた木製の大きな十字架。1397年に当時の司教(カトリックの教会における最高職位の人物)が、スイス・ドイツ系の彫刻家に依頼して作らせた、歴史のある一品で、その先を彩るステンドグラスや、左右に設置された礼拝堂たちもそれぞれ趣向を凝らしたものばかりで必見です。
中央祭壇後ろのモザイク画
中央祭壇の後ろには鮮やかな13世紀のモザイク画のタイルが敷き詰められており、周りを囲むように設置された木製の聖歌隊席とともに、一見の価値があります。写真はギリシャ神話に登場する怪物キメラの様子。手前にはイエスさまや、12か月を擬人化した人物画たちがあしらわれており、まるでカーペットが敷かれているかのような華やかさがあります。
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂 是非食べてほしい逸品
Tartiflette
「タルティフレット」はヴァッレ・ダオスタ州周辺の地域に伝わる郷土料理。一言でいうと”ポテトグラタンなのですが、この地方に古くから伝わるルブロション(Reblochon)というチーズをたっぷり使うのがポイントで、一年を通じてあまり気温の上がらないヴァッレ・ダオスタ州では、春夏秋冬いつ食べても身体も心もホッと落ち着く、優しい逸品です。
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂 ワンポイントアドバイス
「イタリア各地にある”サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂”」
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂という名前の大聖堂は、アオスタ以外にもイタリア各地にあります。特にフィレンツェを州都に持つトスカーナ州の街、シエーナ(シエナ)にあるドゥオーモ「シエナ大聖堂」は、正式名称がアオスタの大聖堂とそっくりな「Cattedrale metropolitana di Santa Maria Assunta(サンタ・マリア・アッスンタ・メトロポリタン大聖堂)」。ネットで調べものなどをされる場合には、ご注意ください。
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂での注意点 押さえておくべき事項
- 毎日7時から12時、15時から19時迄開いています。
- 大聖堂本体は入場無料です。
- 付属施設は開館時間や見学方法が異なるのでご注意ください。
併設されている「Museo del Tesoro/宝物館」と「Sottotetto/地下」は自由見学不可。有料かつ、係の方のアテンド付きでのみ見学することが出来ます。もしご興味があれば、公式HPや現地にて催行日等ご確認ください。
まとめ
山がちで電車の便があまりよくないヴァッレ・ダオスタ州。その中で州都アオスタは電車で簡単に行くことが出来、お隣ピエモンテ州の州都トリノからも約2時間で行くことが出来ます。サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂までは駅から徒歩約10分。車の運転が心配な方や、降雪・路面凍結などが気になる秋~春にお出かけ予定の方にも訪ねやすい観光スポットですので、是非チェックしてみてください。
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