ヴェローナの癒しの中庭、ラジョーネ宮でひとやすみ♪

ヴェローナの癒しの中庭、ラジョーネ宮でひとやすみ♪|イタリア観光ガイド

ラジョーネ宮に行ってきました!

ヴェローナの街の中心部に建つラジョーネ宮(コムーネ宮)。館内は現代美術館になっており、外にも中にも癒しの空間が広がっています。ここではラジョーネ宮について、詳しくご紹介します。

ラジョーネ宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 有名なラジョーネ宮の階段が見られる点。
  2. 特徴的な縞模様の外観を楽しめる点。
  3. 館内の美術館で最新のアートの旅に浸れる点。

「ラジョーネ宮(Palazzo della Ragione/パラッツォ・デッラ・ラジョーネ)」は12世紀に建てられたお屋敷。街の機能を集約した市庁舎(コムーネ)の役割を果たしていたことから「コムーネ宮(Palazzo del Comune/パラッツォ・デッラ・コムーネ)」とも呼ばれています。現在中は、一部が現代美術館になっているので私たち観光客でも入館可能。外観の縞模様や、美しい中庭の階段にも定評があります。

ラジョーネ宮 押さえておくべき魅力とは?

茶色×白色の縞々の外観

大小さまざまな建物がひしめくヴェローナの市街地で、ラジョーネ宮を見分ける為の目印となるのが”縞々の外観”です。これはこの地方特有のスタイル。ラジョーネ宮の近くでは、サン・フェルモ・マッジョーレ教会(Chiesa di San Fermo Maggiore)が同スタイルの代表格で、両者は歩いて10分ほどで行き来することが出来ます。是非ヴェローナならではの外観をお楽しみください。

エルベ広場からみた外観

ラジョーネ宮は実は12世紀に建てられた後、数々の災難に遭い、何度も改築されています。そのため観る場所によって雰囲気がガラリと異なるのも大きな特徴です。写真は宮殿に隣接するエルベ広場(Piazza delle Erbe)からみた様子。手前に見えるラジョーネ宮を象徴するランベルティの塔も、現在はこれのみですが、本来は他にも建っていて、最終的には4本設置する計画でした。

シニョーリ広場からみた外観

エルベ広場と双璧をなす、ヴェローナで最も賑わいのあるシニョーリ広場。ラジョーネ宮は、シニョーリ広場にも隣接しており、こちら側からラジョーネ宮を観ると、縞模様の外壁の中に、美しい彫刻が見て取れます。中央にある白の彫刻は、ヴェネツィアの象徴である、有翼のライオン。この彫刻が設置された16世紀中頃、ヴェローナはヴェネツィア共和国の支配下にあったことがわかります。

宮殿から続く、不思議な渡り廊下

ラジョーネ宮の横の細道を歩いていると、何やら渡り廊下のようなものがあることに気付きます。しかも廊下の下にはクジラの肋骨がぶら下がっている!これは「アルコ・デッラ・コスタ(Arco della costa/肋骨のアーチ)」と呼ばれるもの。通りの名前も、肋骨通り(Via della costa)と言い、かつて、ラジョーネ宮の中にある法廷に行く際、判事たちが隣にある住居から、この橋を渡って仕事場へと向かっていたそうです。(ちなみにクジラの骨は地上に落ちてきた悪魔の象徴だそうです。)

ラジョーネ階段

広場に面した正面口よりも有名なのが、ラジョーネ宮の中庭。ガイドブックなどの写真も、たいてい中庭の写真が使われます。理由はヴェローナいち美しい階段「ラジョーネ宮の階段(Scala della Ragione/スカラ・デッラ・ラジョーネ)」があるから。オリジナルのものは15世紀中ごろにつくられ、現在でも週末にはウェディングフォトを撮るカップルなどで賑わいます。

ラジョーネ宮 是非食べてほしい逸品

Bigoli

「ビゴリ」はヴェローナのあるヴェネト州周辺でよく食べられる太麺パスタ。昭和の食堂で出て来る、スパゲッティや給食のソフト麺のようなもので、ミートソースと絡めたり、アンチョビと絡めたり…肉、魚、どちらとの相性も抜群の逸品です。最近では”ファストフード”をもじった「Past Food」と銘打ったテイクアウト店なども登場しました。是非チャンスがあれば召し上がってみてください。

ラジョーネ宮ワンポイントアドバイス

「イタリア各地にある、ラジョーネ宮」
ラジョーネ”の名を冠した宮殿はイタリア各地にあります。中でもヴェローナから直線で100キロ弱離れたところにある街、パドヴァ(Padova)にあるラジョーネ宮は有名。ヴェローナ版と同じく、エルベ広場(Piazza delle Erbe)とシニョーリ広場(Piazza dei Signori)に面したところに建っていますので、調べものをする時は、混同しないようご注意ください。

ラジョーネ宮観光での注意点

ラジョーネ宮観光での注意点
  1. 外観や階段の見学は無料です。
  2. 館内(美術館)や塔(ランベルティの塔)は別施設になります。
  3. 美術館は月曜休館、時計塔は毎日営業しています。

宮殿の外観や階段の見学は無料。但し館内は別施設(美術館:Galleria d’arte moderna Achille Forti)のため、入場料がかかります。同様にランベルティの塔(時計塔)も別施設のため、上りたい方は、チケットを購入しましょう。(セット券もあります)

まとめ

ヴェローナの旧市街は小さな区画にとにかく観光スポットが密集しています!その中でラジョーネ宮は、中庭が広々としているのでいくぶんまったりできて◎観光客の多さにちょっぴり疲れてしまった時は、癒しの風景に会いに行ってみてください。館内の美術館も穴場スポットなのでオススメ。19~20世紀の作品約150点が展示されており、とても見応えがあります。

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