感動必至の天井画!ヴェネツィア、サン・パンタロン教会
サン・パンタロン教会に行ってきました!
ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅から歩いて20分(1キロ)ほどのところにあるサン・パンタロン教会。ここは、イタリアでも指折りの天井画が美しい教会として有名なんです!
サン・パンタロン教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ヴェネツィアの穴場観光地である点。
- イタリア有数の美しい天井画が見られる点。
- あの!バンクシー参上スポットのすぐ近くにある点。
サン・パンタロン教会(Chiesa di San Pantalon/キエーザ・ディ・サン・パンタロン)は聖パンタロン(San pantalone/サン・パンタローネ)を祀る教会。観光中心地からややハズれたところにあるものの、イタリア有数のド迫力の天井画を所蔵することで有名です。最近ではあのバンクシーが近くに壁画を書いたことで、話題に!絵画ファンは見逃せません♪
サン・パンタロン教会 押さえておくべき魅力とは?
こざっぱりした未完の外観
倉庫のような、味気ない玄関口。サン・パンタロン教会の外観は、実は未完成のまま時が止まっています。建設が始まったのが17世紀後半。ジャンバッティスタ・ヴィナンティ(Giambattista Vinanti)の指示で、芸術家フランチェスコ・コミン(Francesco Comin)によって設計された正面口は、途中で工事中断となり、今日でも目を凝らすと、壁の色が途中で切り替わったままになっているのがわかります。
美しすぎる天井画
外観とは打って変わって、まるで舞台の目の前で、お芝居を観ているかのよう!圧倒的な華やかさを誇るのが、サン・パンタロン教会自慢の天井画です。とにかく遠近法が素晴らしく、リアリスティック!天井が上へ上へと、どこまでも続いているかのような錯覚を覚えます。描かれているのは、聖パンタロンの殉教にまつわる物語。ジャン・アントニオ・フミアーニ(Gian Antonio Fumiani)の傑作で、大きさは約443平方メートルあります。
祭壇周りに飾られた名画たち
サン・パンタロン教会の麗しの世界は、天井の先にも広がっています(これだけ中が素晴らしければ、外観が未完のままでも仕方ないかもしれませんねっ笑。)特に中央祭壇の絵画はひときわゴージャスで、三方面の壁には、それぞれ聖書の大切な教えについての絵画が飾られています。壮大な世界観は、普段キリスト教になじみのない方でも圧倒されること間違いなし。祭壇周りは少々暗いので、じっくりと目を凝らして御覧ください。
絵画をより引き立たせる、彫刻の数々
教会内部には美しい彫刻もたくさん飾られています。最も目を引くのは中央祭壇に並ぶ、ジュゼッペ・サルディ(Giuseppe Sardi)の作品群(前項の写真ご参照)。上は、クリストフォロ・ソラーリ(Cristoforo Solari
祭壇前の木製の十字架
祭壇前に浮かぶ十字架は、ちょっと不気味な雰囲気を持ちつつも、ミステリアスな魅力があります。これを手がけたのはパオロ・ヴェネツィアーノ(Paolo Veneziano)。ヴェネツィアいち有名なサン・マルコ寺院の祭壇後ろを飾る金の装飾、パラ・ドーロの制作にも携わった人物で、この十字架もパラ・ドーロと同じ、14世紀中頃に手掛けられたものと言われています。
サン・パンタロン教会 是非食べてほしい逸品
Caffè Florian
「カッフェ・フローリアン」はもはや説明不要!?イタリアで最も有名な「世界最古のカフェ」と言われる店です。サン・パンタロン教会からは少し離れていますが(サン・マルコ寺院のすぐそばにあります)、ここまで来たからには是非一度は行ってみて♪最近ではお土産グッズもどんどん充実。チョコレートやポーチ、バッグなど様々なものがラインナップされているので、カフェを利用する時間のない方でも立ち寄りやすいです。
サン・パンタロン教会 ワンポイントアドバイス
「パンツ(ズボン)と聖パンタロンとの意外な関係」
聖パンタロンを祀るサン・パンタロン教会。聖パンタロン自身は3世紀後半の人物ですが、16世紀、イタリアで大ヒットした喜劇「コンメディア・デッラルテ(Commedia dell’arte)」の中の登場人物のひとり「パンタローネ」のモチーフとなりました。劇中でパンタローネが履いていた服が、まさに現在私たちが履いているパンツ(ズボン)のようなものだった為、イタリアでは以降、彼が履いていた服(パンツ)を「パンタローネ(パンツの語源となった語)」と呼んでいます。
サン・パンタロン教会観光での注意点
- 月曜から木曜は午前のみ開館。土日は午後も開いています。
- 金曜日はお休みです。
- 教会内はかなり暗いです。
月曜から木曜は午前(10時から12時30分)のみ開館。土日は午後(15時30分から18時)も開いています。金曜日はお休み。教会内は結構暗いので、出来るだけ晴れの日の日中、日が高いウチに行くことをオススメします。
まとめ
サン・パンタロン教会はもともと天井画が有名(世界一大きなキャンバス画と言われています)な教会でした。しかし、2019年5月に、ほんの数十メートル先で、バンクシーの描いた作品と思われる壁画が発見されたことで、いちやく最旬スポットに!ヴェネツィアで、ちょっと話題の観光スポットに行ってみたい!という方は、是非足を延ばしてみてください。
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