楽器だらけのユニークな教会!ヴェネツィア、音楽博物館

音楽博物館に行ってきました!

ヴェネツィア本島にある7つのエリアの中で心臓部にあたる「サン・マルコ地区」。この一角に立つ元教会を利用してつくられた「音楽博物館」は、無料で楽しめるとっておきのスポットなんです!

音楽博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 無料で楽しめる博物館である点。
  2. 元教会×楽器との優雅なコラボレーションを楽しめる点。
  3. 観光地の中心部にあり、他のスポットとセットで巡りやすい点。

「音楽博物館(Museo della Musica/ムゼオ・デッラ・ムジカ)」は、ヴェネツィアの心臓部にあたる「サン・マルコ地区」にある博物館。元 サン・マウリツィオ教会(Chiesa di San Maurizio)を利用して整えられた場所で、外観は教会そのもの!館内も教会時代の面影と、楽器たちが見事に融合したロマンチックな展示スペースとなっています。

音楽博物館 押さえておくべき魅力とは?

元教会を利用した、外観

サン・マウリツィオ教会(Chiesa di San Maurizio)を利用して整えられた音楽博物館。外観は教会時代の姿をそのまま残しており、白亜の外観にバルトロメオ・フェッラーリ(Bartolomeo Ferrari)とルイージ・ザンドメネギ(Luigi Zandomeneghi,ヴェネツィアの有名観光スポット、フェニーチェ劇場の装飾なども手掛けた芸術家)による見事な装飾の共演が楽しめます。

館内に広がる、教会時代の風景

館内にも教会時代の面影がたくさん残されています。こちらは中央祭壇の様子。祭壇画として飾られている、教会のシンボル”聖マウリツィオ(サン・マウリツィオ)”の殉教にまつわる16世紀後半のフレスコ画や、祭壇に置かれたジョヴァンニ・トレッティ(Giovanni Torretti)による天使の彫刻らが名物で、その手前に展示されている弦楽器たちと美しいコラボレーションを見せてくれています。

中央祭壇の弦楽器たち

館内には弦楽器、鍵盤楽器、管楽器が中心に展示されています。最も多くの人を集めているのはやはり中央祭壇前に並べられている3つの弦楽器。特に中央を飾るコントラバスは、ストラディヴァリらと並ぶ弦楽器制作の巨匠、 ニコロ・アマティ(Niccolò Amati)が1670年に制作したもので、ファンにとっては「なんでこんなところにこんな名器が⁉」と目を思うほど、貴重な逸品です。

現地ならではのユニークな弦楽器たち①

こちらは1896年にナポリで製作されたカラーチェ家が手掛けた「マンドリン(17世紀にナポリで生まれた弦楽器)」。”カラーチェ”といえば、ニコラ・カラーチェ(Nicola Calace)が創ったカラーチェ社が今でも世界中のマンドリン愛好家たちの間で親しまれていますが、その中でもこちらのマンドリンは、通常のマンドリン(写真右手ご参照)と形が大きく異なる点が大変興味深いです。

現地ならではのユニークな弦楽器たち②

展示品は弦楽器が中心ですが、管楽器のラインナップも充実しています。こちらは18世紀末に製作されたクラリネットたち。クラリネットは18世紀に入ってから登場した、長い楽器の歴史の中においては比較的新しい楽器のため、その中で18世紀末のものは、かなり歴史ある貴重な逸品となります。他にも管楽器コーナーにはフラジオレット(16世紀に開発された管楽器)、ファゴット、オーボエなどが展示されています。

音楽博物館 現地で是非食べてほしい逸品

Panna cotta

日本人にも大人気の「パンナ・コッタ」。生まれはイタリア、ピエモンテ州のランゲ地方と言われていますが、いまや日本同様イタリアでも全土的に親しまれているデザートのひとつです。”生クリーム(Panna)”を”煮た(Cotta)”という名前の由来の通り、家でも簡単にできるお料理の一つなので、お店で食べる場合は付け合わせのソースやイチジクとのハーモニーをお楽しみください。

音楽博物館ワンポイントアドバイス

「楽器にまつわるイタリア語」
今日世界中で普及している楽器の多くは、イタリアで生まれたもの。ゆえにイタリアでの呼び方がそのまま日本でも普及していることが多いです。ここでは代表的なもののイタリアでの呼び方と綴りについてご紹介します。見学時にお役立てください。

「ヴァイオリン(Violino/ヴィオリーノ)」「コントラバス(Contrabbasso/コントラバッソ)」「クラリネット(Clarinetto/クラリネット)」「マンドリン(Mandolino/マンドリーノ)」

音楽博物館観光での注意点

音楽博物館での注意点
  1. 毎日10時から13時、15時から18時迄見学可能です。
  2. 入場無料です。
  3. オーディオガイドは5ユーロで利用可能です。

音楽博物館の建物自体は元教会の姿(博物館らしからぬ姿)をしているので、ご来館の際はご注意ください(入口の赤い旗に”Museo della Musica”と書いてあるので、そちらが目印となります)。

まとめ

なお、ヴェネツィアには有名観光スポットのひとつ”リアルト橋”の近くに「サン・ジャコモ・ディ・リアルト教会(Chiesa di San Giacomo di Rialto/キエーザ・ディ・サン・ジャコモ・ディ・リアルト)」という教会があり、こちらも館内に楽器類がいくつか展示されています。数は少ないですが、リアルト橋からスグのところにあるため、機会があればぜひそちらも覗いてみてください。

 

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