ナポリ、サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂

ナポリ、サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂|イタリア観光ガイド

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂へ!

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂はナポリの陸の玄関口、ナポリ中央駅から歩いて10分弱のところにある大きな聖堂です。旅のはじめ、終わりに華を添える素敵な場所を詳しくご紹介します。

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂とは?

おすすめのポイント
  1. ルイジ・ヴァンヴィッテリの傑作を観賞出来る点。
  2. ナポリの福祉施設の歴史文化に触れられる点。
  3. 南イタリアらしいカラフルな外観を楽しめる点。

「サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂(Basilica della Santissima Annunziata Maggiore/バジリカ・ディ・サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ)」は南イタリアの空が良く似合う黄色の聖堂。14世紀から19世紀まで孤児養育院としても大きな役割を果たしてきた場所で、館内では、美しい美術作品とともに、関連の施設を見学することも出来ます。

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂 魅力

黄色の鮮やかな外観

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂はナポリの街の中心部に建つ大きな聖堂。元々の建物は13世紀に建設されましたが、その後火災や戦争の被害を受け、何度も修復されて今に至ります。現在私たちが見ることの出来る黄色×グレーの外観は、1774年から始まった再建時の時のデザインがベース。左手にある鐘楼はさらに古く、16世紀に建設されました。

Ruota Degli Esposti

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂は「ルオータ・デッリ・エスポスティ(いわゆる”赤ちゃんポスト”)」の設置場所、そして孤児養育院としても長い歴史を有しています。写真は外観前に掲げられた聖堂の歴史を説明するバナー。1318年から1875年迄、孤児の受け入れは継続され、現在でも当時の関連の場所(赤ちゃんポスト等)を見学することが出来ます。

白基調の開放感あふれる館内

外から見ると黄色の外観がかなり特徴的なサンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂ですが、一歩中に入ると、ほぼ真っ白な空間が眼前に広がります。手がけたのは、ルイジ・ヴァンヴィッテリ(Luigi Vanvitelli)。イタリア各地の有名スポット(カゼルタ宮etc…)の建築に携わった彼の傑作のひとつと言われている為、聖地巡礼に訪れるファンも少なくありません。

Sacrestia

「聖具室(サクレスティア/ミサに必要な道具などを置いておく部屋)」の美しい風景もサンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂の見どころ。空一杯に描かれているのは、ナポリで活躍した画家、ベリサリオ・コレンツィオ(Belisario Corenzio)の旧約聖書にまつわる物語です。実は部屋は天井だけでなく壁じゅうにも美しいフレスコ画がずらり!その下に設置されている木製の座椅子の見事な彫刻たちも定評があります。

地下に設けられた祈りの場

聖堂の中には、地下室も設けられています。これは1757年に発生した火事の後、再建を任されたルイジ・ヴァンヴィッテリが、工事中も祈りに集中できるようにと整えたもの。外観やメインフロアとまた違った、グレー貴重の内装も興味深く、形もユニークなので必見です。写真は壁に飾られた聖母子の彫像。有名彫刻家、ドメニコ・ガジーニ(Domenico Gagini)の作品です。

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂 今日の逸品

Scaturchio

「スカトゥルキオ」はナポリの市内中心部にある老舗のお菓子屋さん。市内に5店舗以上店を構えており、ナポリ中央駅で買うコトもできます。1905年創業の店は、お土産類も豊富で贈答用の箱は目上の方へ渡すのにもぴったりな上品な雰囲気。お店によっては、座ってゆっくりお食事を取ることも出来ますので、是非目的に合わせて選び分けてみてください。

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂ワンポイント

「実は広い!サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂」
サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂はもともと孤児養育院としての大きな役割も担ってきた所。ゆえに、聖堂以外に、修道院、ホスピス等さまざまな付帯設備があります。現在でも病院(Ospedale S.S. Annunziata)の小児科、婦人科などはいまだ健在。現地では、中庭など、一部見学可能ですので、もし興味のある方は覗いてみてください。

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂 注意点

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂での注意点
  1. 毎日8時半から18時半迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 見学は明るいウチに済ませましょう。

駅から歩いて10分弱。道も一本道で簡単ですが、駅周辺はスリやひったくりがたくさんいて、かなり物騒です。徒歩で移動される方はお手回り品にはご注意を。出来るだけササっと歩いて目的地まで向かうのが吉。

まとめ

サンティッシマ・アンヌンツァータ・マッジョーレ聖堂は徒歩圏内にナポリの有名観光地がずらり密集している場所。最も駅寄りにある観光地の一つなので、旅の最初や最後に立ち寄るのにぴったりです。ローマなどでルイジ・ヴァンヴィッテリの作品に魅せられた方は、館内で彼の作品を全身で感じられるとっておきのスポット。聖具室も実際に見るとさらに色鮮やかで心躍る空間です。是非機会があったら立ち寄ってみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。