修復してさらにパワーアップ!ナポリ、ジロラミーニ教会

修復してさらにパワーアップ!ナポリ、ジロラミーニ教会|イタリア観光ガイド

ジロラミーニ教会に行ってきました!

ジロラミーニ教会はナポリ中心部のトリブナリ通り(Via dei Tribunali)沿いにある宮殿のような美しい教会。真っ白な外観にうっとり。中に入ると想像以上の奥行きがあり、さらにびっくりさせられます。

ジロラミーニ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ナポリ中心部で観光しやすい点。
  2. 回廊や絵画館などもある、複合施設である点。
  3. あの、バンクシーの作品にもお目にかかれる点。

「ジロラミーニ教会(Chiesa dei Girolamini/キエーザ・ディ・ジロラミーニ)」はナポリ中心部にある大きな教会。複合施設(Complesso)になっており、教会本体以外に回廊や図書室、絵画館など、様々な設備を所有しています。目と鼻の先にはナポリいちの観光スポットのひとつ、ナポリ大聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂)もあるためセットでの観光も◎目の前の広場は、ナポリ唯一のバンクシーが見られる場所としても知名度を上げています。

ジロラミーニ教会 押さえておくべき魅力とは?

広場にそびえる白の外観

ジロラミーニ広場に建つジロラミーニ教会。16世紀の終わり頃から建設が進められ、正面口はフェルディナンド・フーガ(Ferdinando Fuga)の設計をもとに、1780年に整えられました。幸か不幸か、周りの建物が老朽化していることも相まって、真っ白な外観がとにかく神々しい!近年さらに修復作業が進んでいる為、今後ご旅行予定の方は、さらに美しいジロラミーニ教会に出会えるチャンスが待っています。

外観を彩る彫刻たち

外観を彩る彫刻たちも、ジロラミーニ教会の大きな見どころ。特に中央扉の上にいる天使の彫刻や、左右に設置された鐘楼のふもとにいる聖ペトロと聖パウロ像などは、有名彫刻家ジュゼッペ・サンマルティーノ(Giuseppe Sanmartino)が手掛けたことで知られており、それを見るだけでも十分来訪する価値があります。ちなみに教会の入口はここではなく、右手にまわったトコロ。正面口をしっかり写真に撮った後は、中に入るために、一旦右手にまわりましょう。

2つの回廊

正面口を見たのち、一旦トリブナリ通りに出てから教会の右手を走るドゥオーモ通り(Via Duomo)を進むと、徒歩約2分で教会への出入口に到着します(住所:Via Duomo 142)。中へ入ると出迎えてくれるのが回廊(中庭)。実はジロラミーニ教会は複合施設になっており、回廊も立派なものが2つもあります。写真は小さい方の回廊(Chiostro piccolo/キオストロ・ピッコロ)。床のタイルや中央に設置された曲線の可愛らしい井戸が見どころです。

天使の燭台

教会の中に入るとさっそく目の前に飛び込んでくる祭壇。左右に設置された大きな天使の燭台も、ジュゼッペ・サンマルティーノが制作したものとして知られています。ジュゼッペ・サンマルティーノはサンセヴェーロ礼拝堂が所蔵する”ヴェールに包まれたキリスト像”という彫刻の作者として有名。サンセヴェーロ礼拝堂へはジロラミーニ教会から歩いて5分で行けるので、時間があれば是非立ち寄ってみてください。

陽の差すクーポラ

館内でひと際光り輝くクーポラ(ドーム屋根)。内側の装飾はカミッロ・グエッラ(Camillo Guerra)によるもので、激しく損傷していますが、天国の様子が華やかに表現されています。ジロラミーニ教会は第二次世界大戦で大きな爆撃を受けたため、戦後、長い修復作業を経て2009年にようやく一般公開に至りました。現在でも絵画や中央通路上の格天井など、修復作業中の箇所がいくつもありますが、その分、今後、訪れるたびに美しく生まれ変わる教会に出会えることと思います。

ジロラミーニ教会 是非食べてほしい逸品

Mozzarella fritta

「モッツァレッラ・フリッタ」はモッツァレッラチーズに衣をつけて揚げたもの。ボ―ル型、生ハムと一緒に揚げたバージョン等様々な種類があり、どれもナポリのカラっとした天気によく合います。日本でも似たような食べ物はありますが、パン粉の挽き方が違ったり、調理方法が違ったりするだけで(イタリアではオリーブオイルで揚げることが多いです)、違った味わいに…。是非お試しください。

ジロラミーニ教会ワンポイントアドバイス

「ナポリ唯一のバンクシー」
イタリアでも人気の英芸術家バンクシー。様々な都市で彼の作品が発見されるたびにテレビや新聞を大きく賑わせています。ナポリではここ、ジロラミーニ教会の正面右手の建物の壁に「聖母マリアとピストル(Madonna con pistola)」という作品があることで有名。正直このあたりは壁じゅう落書きだらけなので、知らなければ素通りしてしまいそうなところなのですが…近年保護パネルが設置されたため、より、観光客にとっても発見しやすくなりました。

ジロラミーニ教会観光での注意点

ジロラミーニ教会観光での注意点
  1. 月曜から金曜は、8時半から19時迄開いています。
  2. 土曜と日曜は8時半から14時迄開いています。
  3. 水曜休みです。

最終入場時刻は閉館時刻の1時間前となります。回廊や教会本体、絵画館がセットとなったチケット制で1人5ユーロ。図書館は現在見学することが出来ませんのでご留意ください。

まとめ

ジロラミーニ教会は入口の場所が少し複雑(正面口から入れない)ゆえ、来訪予定の方は、事前に地図などで出入り口の場所を再度確認しておくと安心です。また、ちょうどナポリ大聖堂の目の前が出入り口となるので、先にナポリ大聖堂を見てから足を運ぶのもオススメです。館内は想像以上に広く、修復の甲斐あって日ごとにパワーアップし続けています。美しく生まれ変わるジロラミーニ教会に足を運んでみてください。

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