カプリ島の隠れ人気スポット、ヴィラ・サン・ミケーレ
ヴィラ・サン・ミケーレに行ってきました!
青の洞窟で有名な南イタリアにあるカプリ島。「青の洞窟以外に何があるの!?」と思った貴方に是非行って欲しいのが、アナカプリ地区にある「ヴィラ・サン・ミケーレ」です。
ヴィラ・サン・ミケーレとは?絶対行くべき理由ベスト3
- 青の洞窟と双璧をなす人気観光スポットである点。
- どこを写真に撮っても絵になる素敵な世界が広がっている点。
- 通年営業しており、時期を気にせず足を運ぶことが出来る点。
「ヴィラ・サン・ミケーレ(Villa San Michele)」はカプリ島で、青の洞窟の次に多くの来場者数を誇る、超人気観光スポット。スウェーデン出身の紳士が建てた邸宅が観光客向けに開放されており、美しいコレクションや手入れされた庭園。そして高台からのとっておきのナポリ湾の景色を望める点が人気の秘密です。一年中営業している為、青の洞窟に入れなかった時の訪問先としても最適。
ヴィラ・サン・ミケーレ 押さえておくべき魅力とは?
邸宅へと続く、長い階段
ナポリからの船が到着するマリーナ・グランデ港(Porto di Marina Grande)と、ヴィラ・サン・ミケーレとを結ぶ、全長約1.7キロ、921段の超長~い階段が「フェニキア人の階段(Scala Fenicia/スカラ・フェニシア)」です。全行程を徒歩で移動すると、約25~30分ほどかかりますが、少しでも時間と体力があれば是非上ってみて欲しい風光明媚な階段(もちろんケーブルカーやバスでもヴィラには行けますのでご安心を)。これを上ってヴィラへと向かいましょう。
スウェーデン人によって建てられた邸宅
スウェーデン出身の医師アクセル・ムンテ(Axel Munthe)によって建てられた瀟洒な邸宅。彼が1885年にカプリ島を訪れた際、この地に10世紀に建てられた大天使ミカエル(サン・ミカエル)に捧げられた礼拝堂の遺跡をいたく気に入り、修復作業開始。作業を行う過程で、古代ローマ時代の別荘を発見し、これにインスパイア―される形で、ヴィラ・サン・ミケーレを建てることを決めました。
古代ローマ遺跡のオマージュ
古代ローマ時代の別荘をモデルに建てられたヴィラ・サン・ミケーレ。一見よくあるカプリ島の典型的な邸宅の1つのようにも見えるのですが、中に入ると至る所に古代ローマ時代の面影を発見することが出来ます。こちらはポンペイ遺跡から発見された古代ローマ時代の邸宅にあしらわれた「猛犬注意」の床絵のレプリカ。カンパニア州を旅行中、ポンペイ遺跡もセットで訪れた方は、思わぬ再会に、大興奮間違いなしと思います。
シンプルな色味の住環境
アクセル・ムンテの理想が詰め込まれたヴィラ・サン・ミケーレですが、目の病気を患っていた彼にとって、光が燦燦と降り注ぐヴィラでの生活は非常に困難を極めるものでした(実際、カプリ島での多くの時間を、彼は近くにあるマテリアの塔で送っています)。彼の病を考慮してのこのだったのでしょうか。意外にも室内装飾はシンプル。食堂なども厚い壁で覆われており、なんとなく洞窟住居のような雰囲気を醸しています。
紀元前のスフィンクス
打って変わってこちらは屋外に広がる庭園からの絶景。広い庭にも古代ローマ時代の彫像、遺跡などが飾られており、アクセル・ムンテのこだわりが随所に感じられます。中でも最も有名なのが、紀元前13世紀につくられたスフィンクスの石像。ドイツ出身の有名詩人ジャン・パウル(Jean Paul)が「スフィンクスのような形」と例えたカプリ島。そのことも相まって、アクセル・ムンテはこのスフィンクス像がお気に入りで、最高の景色が望めるこの場所への設置を決めました。
ヴィラ・サン・ミケーレ 是非食べてほしい逸品
Café Casa Oliv
「カフェ・カーサ・オリーヴ」はヴィラの中にあるカフェレストラン。テラス席からの眺望が最高で、ここに行くだけでも旅の最高の思い出を1つ、紡ぐことができます。カフェだけ利用する場合は入場料は要らないので(写真の入場口ではなく、矢印に沿って外の専用入口から入ります)、時間がない方でも気軽に利用できる点も魅力です。営業時間は5月から9月の9時から18時迄。月曜はお休みです。
ヴィラ・サン・ミケーレワンポイントアドバイス
「ヴィラ・サン・ミケーレの、もう一人の住人」
持病の影響で、ほとんどヴィラ・サン・ミケーレに住むことが出来なかった、アクセル・ムンテ。彼が不在の間、このヴィラを愛用していたのが、ルイーザ・カザーティ(Luisa Casati)侯爵夫人です。社交界の蝶であり、エキセントリックな言動や生涯がオペラになる程、魅惑的な女性だったルイーザ・カザーティ。どんな人物か気になる方は是非写真で彼女のプロマイドを検索してみてください。
ヴィラ・サン・ミケーレ観光での注意点
- 入場料は10ユーロです。
- 月によって開館時間が異なるのでご注意ください。
- カフェのみの利用の場合、入場料はかかりません。
1月、2月、11月、12月は9時から15時半迄。3月は9時から16時半迄、4月、10月は9時から17時迄、5月から9月は9時から18時迄開いています。午後に足を運ぶ予定の方は閉館時刻にお気を付けください。
まとめ
ヴィラ・サン・ミケーレは歴史や宗教、イタリア絵画などに興味のある方には少し物足りないかもしれません。一方で「とにかくカプリ島の素敵な景色が見たい!」という自然愛好家の方や、写真好きな方には、何時間いても飽きない素敵な場所だと思います。目でみて感覚的に楽しめるものばかりなので、小さなお子様などでも親しみやすいハズ。是非足を運んでみてください。
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