ナポリの邸宅の中に潜む「美」の世界。ピニャテッリ博物館

ナポリの邸宅の中に潜む「美」の世界。ピニャテッリ博物館|イタリア観光ガイド

ピニャテッリ博物館に行ってきました!

ナポリの高級エリア、キアイア地区にある「ピニャテッリ博物館」は、絢爛豪華なお屋敷と、3つの異なる「美」を楽しめるとってもお得な場所なんです。見どころをご紹介します。

ピニャテッリ博物館とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 天候に左右されずに楽しめる点。
  2. ナポリの貴族の栄華を感じられる点。
  3. 3つの異なる「美」に触れられる点。

ピニャテッリ博物館(Museo Pignatelli/ムゼオ・ピニャテッリ)」は、元々、貴族ピニャテッリ家の邸宅だった場所を博物館として一般公開しているもの。ピニャテッリ家の宝物を中心に、近代の馬車や現代写真といった多岐にわたる分野の展示が楽しめるので、悪天時でも大充実のナポリ観光を楽しむことが出来ます。晴れた日は邸宅ご自慢の英国式庭園を散策するのも◎

ピニャテッリ博物館 押さえておくべき魅力とは?

広大な庭園

プリンチペッサ・ロジーナ・ピニャテッリ通り(Via Principessa Rosina Pignatelli)に面した重厚感たっぷりの入口を抜けると、まずは、広大な「庭園(Giardino/ジャルディーノ)」が私たちを出迎えてくれます。鶏やアヒルなども放し飼いにされていて、なんとも牧歌的。グリエルモ・ベーキ(Guglielmo Bechi)によって整えられた英国式庭園で、ここだけ散策するチケットも販売されています。

Museo Principe Diego Aragona Pignatelli Cortés①

ピニャテッリ博物館は3つの博物館から構成されています。その中で最も見ごたえがあるのが「ディエゴ・アラゴナ・ピニャテッリ・コルテス王子の博物館(ムゼオ・プリンチペ・ディエゴ・アラゴナ・ピニャテッリ・コルテス)」。かつてこの屋敷の主だったディエゴ・ピニャテッリ・アラゴナ・コルテス公爵にちなんでその名が付いており、彼らの邸宅の中に、貴重な胸像や磁器、絵画などが展示されています。

Museo Principe Diego Aragona Pignatelli Cortés②

こちらは館内における貴重な展示品のひとつ「ローマ教皇インノケンティウス12世の胸像(Busto di Innocenzo XII)」です。インノケンティウス12世はピニャテッリ家から輩出された名誉あるローマ教皇。胸像はドメニコ・グイディ(Domenico Guidi)によって17世紀末に制作されたものです(ドメニコ・グイディはバチカン市国へと続く名橋、サンタンジェロ橋に飾られている彫刻の1つを担当していることでも知られる有名芸術家です)。

Casa della Fotografia

「写真の家(カーザ・デッラ・フォトグラフィア)」は、2016年にヴィラ・ピニャテッリの中に新設された展示スペース。ディエゴ・アラゴナ・ピニャテッリ・コルテス王子の博物館に比べ、かなり現代的な雰囲気です。展示内容は都度変わるので、気になる方はHPをチェック!2016年には世界的権威のある写真コンテスト「世界報道写真展(ワールドプレスフォト)」の会場にも選ばれた名誉ある場所です。

Museo delle Carrozze

こちらは1975年に開館した「馬車博物館(ムゼオ・デッレ・カロッツェ)」。ヴィラ・ピニャテッリの北側に設けられていて、19世紀から20世紀にかけて、イタリアやフランス、イギリスで使用されていた馬車や馬車関連のアクセサリーなどが展示されています。実際に触ったり乗ったりすることは出来ませんが、液晶の展示パネルなどがあるので、それらを使って楽しく見学することが出来ます。

ピニャテッリ博物館 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Pesce balestra

「ペシェ・バレストラ」はカワハギの一種。地中海で海釣りを楽しむイタリア人たちがよく釣っている魚のひとつで、さっぱりとしていて食べやすい白身魚です。アクアパッツァにしたりオーブン焼き、フリットにしたりするのが定番。イタリアで全土的に食べることが出来ますが、海辺に面したナポリで食べるバレストラは格別!是非味わってみてください。

ピニャテッリ博物館 ワンポイントアドバイス

「ヴィラ・ピニャテッリの主たち」
ヴィラ・ピニャテッリはピニャテッリ家以外にも歴史上著名な人物が暮らしていました。最初のオーナーはフェルディナンド・リチャード・アクトン(Ferdinand Richard Acton)。その後、ピニャテッリ家に渡る前はロスチャイルド家(ドイツ、フランクフルトにルーツを持つ富豪)のカール・マイアー・フォン・ロートシルト(Carl Mayer von Rothschild)によって所有されていました。

ピニャテッリ博物館での注意点 3選

ピニャテッリ博物館での注意点
  1. 1つのチケットですべてのエリアを散策することが出来ます。
  2. チケットは5ユーロです(庭園だけの場合2ユーロ)
  3. 水曜から月曜の8時半から17時迄開いています。

ピニャテッリ博物館は入り口から建屋までも少し距離があります。時間に余裕を持って向かうようにしましょう。博物館は3つのパートに分かれていますが1つのチケットですべて見学することが出来ます。

まとめ

ナポリ中央駅から4キロ強離れた場所にあるピニャテッリ博物館(但し地下鉄で簡単にアクセス可能、最寄り駅はPiazza Amedeoです)。ナポリ湾近くに広がる高級エリアは、ナポリ中央駅周辺と比べ治安も良く、さらに、博物館の敷地内は有料エリアとなるため、リラックスしてナポリ観光を楽しめることでしょう。広い庭園はお子様連れでナポリ旅行をされる方のアクティビティスポットとしてもオススメです。

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