ナポリ有数のクーポラ！ナポリ、サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会

2021.05.11カンパニア州

サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会に行ってきました！

ナポリのサニタ地区にある「サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会」。ナポリに初めていらっしゃる方にはあまりオススメ出来ないのですが、教会としての魅力はピカイチ！いったいどんな場所なのか、ご紹介します。

サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会とは？

おすすめのポイント

ナポリ有数の大きさを誇るクーポラ（丸屋根）を見学出来る点。
マヨルカ焼きのアクセントが可愛らしい外観を楽しめる点。
ギリシャ十字架型の広々とした館内を巡れる点。

「サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会（Basilica di Santa Maria della Sanità/バジリカ・ディ・サンタ・マリア・デッラ・サニタ）」は、ナポリのサニタ地区にある大きな教会。特にクーポラはナポリ有数の大きさを誇ります。外観のアクセントとしてあしらわれたマヨルカ焼き（南イタリア伝統の、カラフルな陶器類）のデコレーションがムード満点！「南イタリアに来たぞ～！」という気持ちにさせてくれます。

サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会魅力とは？

Via Sanitàに建つ外観

サニタ通り（ヴィア・サニタ）にあるサンタ・マリア・デッラ・サニタ教会。周辺は少し前まではナポリの中でもあまり治安が良くない地域と言われていた場所…。ゆえに、周辺のごちゃごちゃした雰囲気も相まって、教会の神聖さ、神々しさが、さらに際立ちます。現在の外観は18世紀に整えられたもので、美しい彫刻や、右手にあるマヨルカ焼きの大時計が、旅情を掻き立てます。

Ponte Della Sanitàから見るクーポラ

早速館内へ…入る前に、少し回り道して、是非足を運んで頂きたいのが「サニタ橋（ポンテ・デッラ・サニタ）」です。教会から300メートルほど南に進むとサニタ橋に続く「サンタ・テレサ・デッリ・スカルツィ通り（Via Santa Teresa degli Scalzi））」に入ることが出来るので、そこから通りをひたすら直進！約3分後、右手にご覧のような、クーポラを独り占めできる特等席が出迎えてくれます。

外と中から見比べるクーポラ

まるで、菜の花の花びらを散りばめたかのような鮮やかなクーポラ。装飾は大時計などの装飾と同時期に、マヨルカ焼きの名手、ガエターノ・マッサ（Gaetano Massa）の工房にて製造されました。市内でも最大級の大きさを誇るクーポラ。さぞかし内側も華やかなのかと思いきや…意外とシンプルなんです。このギャップは中に入った人だけが知ることの出来るとっておきの景色。是非、館内でもクーポラのチェックをお忘れなく。

ギリシャ十字架型の館内

イタリアの教会は上から見ると縦（軸木）が長い十字架の形をしていることが多いのですが、サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会は、縦と横が同じ長さの、いわゆる「ギリシャ十字架」の形をしています。故に、館内に入ると、なんとなく丸い形をしているような印象を受けるハズ。まずは入口から真っすぐ直進し、パイプオルガンが眩しい、豪華な中央祭壇を楽しみましょう。

趣の異なる礼拝堂たち

館内は、中央祭壇から円を描くように、主に8つの礼拝堂が並んでいます。こちらは、17世紀にナポリで活躍した画家、ルカ・ジョルダーノ（Luca Giordano）が描いた、聖人ビセンテ・フェレール（Vincenzo Ferreri）の姿。ビセンテ・フェレールは、スペイン出身の聖人。当時スペインに支配されていたナポリならではの一枚です。

サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会食べてほしい逸品

Taralli napoletani

「タラーリ・ナポレターニ」は、ドーナツの形をしたプリッツェルのような食べ物。特にナポリ版は1つ1つが大きくて、アーモンドが練り込まれているのが特徴です。ワインやチーズなどと一緒に、メインディッシュが来るまでポリポリ食べることが多いのですが、あまりの美味しさについつい手が止まらなくなってしまうことも…。パンやさんやスーパーにも売っているので、見かけたら是非食べてみてください。

サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会ワンポイントアドバイス

「サンガウディオーゾのカタコンベ（Catacombe di San Gaudioso）」
サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会は、中央祭壇のふもとから入ることの出来るカタコンベ（地下墓地）を巡るツアーが人気です。自由見学不可。基本的には見学予約をした後、イタリア人ガイドさんと共に巡るものなので、ちょっとハードルが高いのですが…もし興味がある方は、インターネットから予約が取れますので、是非チャレンジしてみてください。

サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会での注意点

毎日（祝日含む）10時から13時迄開いています。
13時迄に入館すれば見学可能です。
カタコンベの見学は有料です（9ユーロ）。

教会の最寄り駅は「Materdei（マテルデイ）」駅もしくは、「Museo（ムゼオ）」駅です。どちらも降車後1キロほど歩くので、体力等と相談しながら交通手段を決めましょう。

まとめ

サンタ・マリア・デッラ・サニタ教会のあるサニタ地区は、ナポリの中でもあまり治安が良くない場所として知られています（但、個人的にはナポリの治安が全般的にあまり良くないためか…際立って”治安が悪い場所！”という印象は無かったです。笑）最近では、NHKの旅番組で紹介されたり、だいぶイメージも変わってきましたが、ご来訪予定の方は安全に留意して、必ず明るい時間帯に見学しましょう。