ハッピーオーラ全開!ナポリ、サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会に行ってきました!
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会はナポリの高級エリアにある教会。ナポリ地下鉄Linea2、ピアッツァ・アメデーオ駅(Piazza Amedeo)からスグのところにあるので、はじめてのナポリ観光の方にもオススメです。
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ナポリの上品なエリアにある教会である点。
- 珍しい暖色系の可愛らしい外観を楽しめる点。
- 曲線美の美しいバロック様式を堪能できる点。
「サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会(Chiesa di Santa Teresa a Chiaia/キエーザ・ディ・サンタ・テレーサ・ア・キアイア)」は、ナポリのピアッツァ・アメデーオ広場から歩いて2-3分のところにある教会。周辺は高級ブランドメーカーの路面店などもあり、ナポリの中ではちょっと上品なウエリア。教会自体も宮殿のような曲線美の際立つ優雅なつくりで、一目見ただけで心奪われます。
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会 押さえておくべき魅力とは?
階段の美しい外観
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会の特徴といえば、なんといっても正面口の前に設置された大きな石の階段です。ヴィットリア・コロンナ通りとミッレ通りの境目にそびえる美しい階段を、まずはゆっくりとご覧ください。ちなみに、この階段。元は1650年にコジモ・ファンザーゴ(Cosimo Fanzago)によって設計されたものなのですが、ミッレ通りの開通に伴って、ちょっとだけ短くなったのだとか。
教会の向かい側に建つお屋敷
宮殿のような教会の目の前には、本物の宮殿も建っています。名前は「スカルペッタ宮殿(Palazzo Scarpetta)」。1880年に整えられたもので、かつてエドゥアルド・スカルペッタ(Eduardo Scarpetta)という、有名な俳優が住んでいました。建物の中に入ることは出来ませんが、入口から中庭部分の吹き抜けまでならちょっとだけ覗くことが出来ます。気になる方は、少人数でマナーを守ってご見学ください。
外観を彩る彫刻たち
階段以外にサンタ・テレーサ・ア・キアイア教会の特徴的な部分といえば、外壁とそこにあしらわれた見事な彫刻たちです。北~中央イタリアではあまりみかけない暖色系の外壁がムード満点!中央扉の上には、2人の天使の間に、教会のシンボルであるアビラの聖テレサ(サンタ・テレーサ)の姿が見られます。よく見ると真ん中を境に上下で少しだけ雰囲気が異なる点もポイントです。
中央祭壇周辺の様子
館内に入るとまずは突き当たりにそびえる白亜のアビラの聖テレサの彫像に目が行きます。こちらもコジモ・ファンザーゴの作品。1625年に制作された大理石の彫像で、数年前に修復作業が行われた為、さらに白さ際立つものへと生まれ変わりました。中央祭壇周辺は奥行きがあり、彫像や名画がとにかくたくさん!中央祭壇の裏手や左右のスペースにもアビラの聖テレサにまつわる作品が飾られています。
足元を彩るタイル
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会は足元も華やか!南イタリア特有のマヨルカ焼きのタイルが敷き詰められていて、模様も場所によって花柄だったり、ハートだったり、見ているだけで飽きません。そしてそれらの床をよく見ると…場所によって亀裂が。実は、17世紀半ばに建設されたキアイア教会。1688年の大地震で壊滅的な被害を受け、現在でも床や、入口付近のクーポラ(ドーム屋根)付近でその時の跡が残っています。
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会 是非食べてほしい逸品
Lasagna napoletana
「ラザーニャ・ナポリターナ(ナポリ風ラザニア)」はパッと見は日本でもお馴染みのラザニアと一緒。しかし、具にちょっとした違いが見られます。ベシャメルソースの代わりにリコッタチーズやハード系のチーズ、ひき肉の代わりにミートボールやサラミ、その他に、ゆで卵などを入れてつくることもあります。材料の種類が異なるだけで、だいぶ食感や味わいが変わるので、是非召し上がってみてください。
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会ワンポイントアドバイス
「サンニオ地震」
1688年6月5日の夕方にナポリのあるカンパニア州のべネヴェントという街で発生したサンニオ地震(Terremoto del Sannio)。マグニチュード7.0の大地震で、ナポリ市内も壊滅的な被害を受けました。市内の30を超える教会が深刻な被害に。ナポリのドゥオーモとして知られるナポリ大聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂)もこの震災により、深刻なダメ―ジを受けました。
サンタ・テレーサ・ア・キアイア教会観光での注意点
- 月曜から金曜は7時半から10時45分迄開いています。
- 土曜は17時半から19時半迄開いています。
- 日曜は9時半から13時、17時半から19時半迄開いています。
教会周辺は街の中心部などと比べるとすこ~しだけ、落ち着いた雰囲気。しかし、決して治安が「良い」とは言えない為、出来るだけ移動は地下鉄やタクシーを利用して行いましょう。明るいウチに見学を済ませるのも鉄則。
まとめ
見るからにハッピーオーラ全開の、おとぎ話に登場しそうなサンタ・テレーサ・ア・キアイア教会。詳しく内部を見ていくと、震災の跡などもあり、その陰と陽のギャップにどんどん吸い込まれていきます。ナポリの中でも観光客が多く、若干治安も良いエリアなので、日中であれば周辺の散策もリラックスして楽しめることでしょう。是非、南イタリアらしい教会に会いに行ってください。
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