イノシシ像の本物も!フィレンツェ、ステファノ・バルディーニ美術館
ステファノ・バルディーニ美術館に行ってきました!
フィレンツェの穴場美術館のひとつ「ステファノ・バルディーニ美術館」。「フィレンツェはどこに行っても観光客だらけでうんざり!」なんて方も、ここならのんびり観光出来てお悩み解決間違いなし!?見どころをご紹介します。
ステファノ・バルディーニ美術館とは?絶対行くべき理由
- ルネサンス期の貴族の暮らしぶりを垣間見られる点。
- ごった返すことが少ないため、のんびり観光できる点。
- ユニークな展示ラインナップを楽しめる点。
「ステファノ・バルディーニ美術館(Museo Stefano Bardini/ムゼオ・ステファノ・バルディーニ)」は、フィレンツェの中心を流れるアルノ川を渡った先にある美術館。イタリアを代表する芸術家たちの傑作が多数所蔵されているにも関わらず、一年を通じて観光客でごった返すことが少ないので、ゆっくりと「美」とのふれあいを楽しむことが出来ます。
ステファノ・バルディーニ美術館 押さえておくべき魅力とは?
スグ手前に架かるグラツィエ橋
フィレンツェ中心街からアルノ川にかかる「グラツィエ橋(Ponte alle Grazie)」を渡ったすぐ先にある「ステファノ・バルディーニ美術館」。グラツィエ橋は世界遺産「ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)」のすぐ東側(上流)に架かる橋で、橋の中央からはヴェッキオ橋の美しい姿を望むことができます。いるだけで中世にタイムトリップしたような気分になってしまう不思議な場所。是非、お時間や体力と相談しながら、目的地までのお散歩も楽しんでみてください。
フィレンツェのアイドル「ポルチェッリーノ」
こちらはフィレンツェに旅行に来たことのある方の中ではおなじみの「ポルチェッリーノの噴水(Fontana del Porcellino)」のシンボル、ポルチェッリーノ(いのしし,子豚)像の本物。1633年にピエトロ・タッカ(Pietro Tacca)が制作したブロンズ像で、メルカート・ヌオーヴォ広場(Piazza del Mercato Nuovo)にあるレプリカは、鼻を触ると幸運が訪れることで有名です。
ルネサンス期の調度品が並ぶ中二階フロア
ステファノ・バルディーニ(Stefano Bardini)のコレクションを中心に展開されている館内。こちらはポルチェッリーノ像がある地上階(Piano terra)から階段を1つ上に上がった先に広がる中二階(Piano ammezzato)で、中央の柱に設置された巨大な木製の十字架がポイントです。足元にはルネサンス期に婚礼時に用いられた美しい収納箱(カッソーネ)や、陶器の飾り棚のコレクションなどが並んでいます。
館内で観られる名画たち
館内に飾られた絵画作品たちの中で、最も観るべき1枚はアントニオ・デル・ポッライオーロ(Antonio del Pollaiolo)が1460年に描き上げた「サン・ミケーレ・アルカンジェロ(San Michele Arcangelo,大天使ミカエル)」。聖書の中に登場する物語「大天使ミカエルと竜の戦い」をモチーフとした作品で、迫力のある構図が印象的です。
ユニークな額縁のコレクション
館内で最もユニークかつ、多くの人を集めていたのが2階(Primo Piano)にある「額縁の広間(Sala delle Cornici/サラ・デッレ・コルニチ)」。ステファノ・バルディーニが集めた約50の額縁が壁にずらっと並んでいてとってもユニーク!青色の壁紙と金色の額縁とのコントラストが見事で、改めて名画を縁どる額縁の大切さに気付かされます。
ステファノ・バルディーニ美術館 是非食べてほしい逸品
Chianti
「キャンティ」はフィレンツェのあるトスカーナ州周辺が産地の赤ワイン。サンジョヴェーゼ(Sangiovese)というブドウが主な原材料で、サンジョヴェーゼの割合によって、さらに呼び名がいくつかに分かれます。日本で飲もうとすると小難しいウンチクなどが書かれていて、ちょっと、とっつきにくい印象のワインなのですが、現地では最も気軽に飲めるワインのひとつ。ぜひ思い出作りにたしなんでみてください。
ステファノ・バルディーニ美術館 ワンポイントアドバイス
「すぐ近くにある”バルディーニ庭園”」
ステファノ・バルディーニ美術館の南側には「バルディーニ庭園」という、敷地面積約4万平方メートルの広大な緑地があります。こちらも元々はステファノ・バルディーニが購入した場所。相続人が途絶えた後、2000年から修復作業が始まり、その後フィレンツェ市の所有する庭園として一般開放されるようになりました。お時間がある方はぜひセットで観光してみてください。
ステファノ・バルディーニ美術館での注意点
- 金~月曜の11時から17時迄開いています。
- チケット売り場は16時に閉まります。
- 入場料は7ユーロです。
(ステファノ・バルディーニ美術館のある)中心街から見てアルノ川を越えた先に広がるエリアは、若干観光客が少なめです。それゆえ中心部より治安がやや悪いので、できるだけ明るいウチに観光を終えるようにしましょう。
まとめ
ステファノ・バルディーニ美術館にはその他、ジャンボローニャ(Giambologna)の彫刻、ティントレット(Tintoretto)やジャンバッティスタ・ティエポロ(Giambattista Tiepolo)の名画など、イタリアを代表する芸術家たちの作品が多数展示されています。こじんまりした空間なので「大きな美術館に疲れてしまった…!」という方にも最適。是非足を運んでみてください。
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