ヴェローナの歴史を見つめる、サンティッシマ・トリニタ教会

ヴェローナの歴史を見つめる、サンティッシマ・トリニタ教会|イタリア観光ガイド

サンティッシマ・トリニタ教会に行ってきました!

北イタリアの都市ヴェローナにある「サンティッシマ・トリニタ・イン・モンテ・オリヴェート教会(以後”サンティッシマ・トリニタ教会”)」。駅からも徒歩で巡りやすい、歴史ある教会の見どころをご紹介します!

サンティッシマ・トリニタ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅と街の中心部の中間地点にある教会である点。
  2. ヴェローナの中でも特に長い歴史を持つ教会である点。
  3. サンティッシマ・トリニタ(聖なる三位一体)についての理解を深められる点。

「サンティッシマ・トリニタ教会(Chiesa della Santissima Trinità in Monte Oliveto/キエーザ・デッラ・サンティッシマ・トリニタ・イン・モンテ・オリヴェート)」は、ヴェローナの陸の玄関口「ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅(Verona Porta Nuova)」から1.2キロほど離れた所にある教会。街の中心部へ向かう道の途中にある為、隙間時間の観光にも最適です。

サンティッシマ・トリニタ教会 押さえておくべき魅力とは?

サンティッシマ・トリニタ通りに立つ教会

サンティッシマ・トリニタ通りに立つ「サンティッシマ・トリニタ教会」。サンティッシマ(聖なる)トリニタ(三位一体,聖書の教えのひとつで、館内突き当たり上部に、この教えを表現したフレスコ画があります。上写真ご参照。)を信仰対象とする教会で(諸説ありますが)元々オリーブのなる山(モンテ・オリヴェート)にあったことから、現在の”サンティッシマ・トリニタ・イン・モンテ・オリヴェート教会”という正式名称が付いたと言われています。

ヴェローナならではの縞模様の外観

サンティッシマ・トリニタ通り沿いにある出入口から敷地内へ入ると、ヴェローナ周辺特有の、赤レンガ×凝灰岩の縞模様がトレードマークの外観が見えてまいります。教会の建設がスタートしたのは、なんと1073年!元々ネクロポリス(巨大墓地)のあった場所に建てられた為、今日でも敷地内のいたるところで墓地の名残(石棺など)を見ることが出来ます。

入口の先に続くAtrio

縞模様の教会の入口を抜けた先には、16世紀に整えられたロビーフロア(アトリオ)が広がっています。写真左側に写っているのがヴェローナの赤い大理石で出来た石棺で、アントニオ・ダ・セッソ(Antonia da Sesso)という貴族のもの。傍らには別の貴族(グアリエンティ家,Guarienti)」の墓石もあり、右手にも壁伝いに13の墓石が埋め込まれていて、昔この地がネクロポリスだったことを物語っています。

フレスコ画溢れるメインフロア

こちらはアトリオの奥に広がるメインフロアの様子。冒頭の写真でご紹介した中央祭壇付近以外にも、ご覧の通り美しいフレスコ画が溢れており、なんとも華やかな空間となっています。左手奥に見えるのは礼拝堂や聖具室(ミサ等に必要な道具を保管しておく神聖な部屋)へと続くアーチ。その手前には14世紀に描かれた新約聖書のエピソードにまつわるフレスコ画が続いています。

上階に設けられたLoggia

サンティッシマ・トリニタ教会は、入口付近の様子もとってもユニークで、見逃せません。パイプオルガンの下にあるロフトのような場所は「ロッジア」と呼ばれるもの。16世紀半ばにローマ教皇パウルス3世の指示で、サンティッシマ・トリニタ教会が、悔悛した女性たちを受け入れる施設へと変容を遂げた際、彼女たちが他の教徒たちと混ざり合うことなくミサ等に参加できるようにと設けられました。

サンティッシマ・トリニタ教会 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Pasticceria Camesco

「パスティッチェリア・カメスコ」は駅から町の中心部へと続く目抜き通り「ポルタ・ヌオーヴァ通り(Corso Porta Nuova)」添いにあるスタイリッシュなお菓子屋さん。朝ごはんにぴったりなブリオッシュやケーキなどがガラスケースにずらりと並んでいてとっても素敵!ホテルのロビーラウンジのような洗練された雰囲気なので、ご高齢の方と一緒の家族旅行などにももってこいです。

サンティッシマ・トリニタ教会 ワンポイントアドバイス

「セットでチェックしたい”サン・ゼーノ聖堂”」
ヴェローナの守護聖人(氏神様のような存在)「聖ゼーノ(サン・ゼーノ)」を祀るサン・ゼーノ聖堂(Basilica di San Zeno/バジリカ・ディ・サン・ゼーノ)。ここは、サンティッシマ・トリニタ教会に多くの影響を与えた聖堂と言われており、例えば11世紀から12世紀にかけて建設が進められたトレードマークの鐘楼などは、姿形がそっくりなことで知られています。機会があったら是非セットで足を運んでみてください。

サンティッシマ・トリニタ教会での注意点 押さえておくべき事項3選

サンティッシマ・トリニタ教会観光での注意点
  1. 月曜から土曜は18時からミサが行われます。
  2. 日曜は8時、10時、11時半、18時からミサが行われます。
  3. 入館無料です。

縞模様のファサード(正面口)は通りに面していません。サンティッシマ・トリニタ通りにある小さな出入口から敷地内に入る仕様になっていますので、ご注意ください。背の高い鐘楼が道しるべとして有効です。

まとめ

サンティッシマ・トリニタ教会は、アトリオ(ロビーフロア)やロッジアなど、一般的な教会にはない部屋も多く(しかもすべて無料で見学可能!)ヴェローナでの教会巡りの良いアクセントになること間違いなしのスポットです。目の前には大学や高校があるため、平日でも活気溢れるスポット。駅からも徒歩約15分で行くことが出来るので、是非足を運んでみてください。

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