ローマにある珍百景!ガイウス・ケスティウスのピラミッド
ガイウス・ケスティウスのピラミッドに行ってきました!
ローマの地図をじっくり見ていると目に飛び込んでくる「ピラミデ(Piramide)」の文字。そう、ローマにはピラミデ(ピラミッド)があるんです!もちろん本物ですよ!その正体とは…詳しくご紹介します。
ガイウス・ケスティウスのピラミッドとは?絶対行くべき理由ベスト3
- 正真正銘のピラミッドに会える点。
- ピラミッド駅(Piramide)の目の前でアクセス抜群である点。
- 周辺にも広がる紀元前~古代ローマ時代の風景を一緒に楽しめる点。
ローマにある、ピラミデ(Piramide)駅。この言葉は”ピラミッド(Pyramid)”にあたるイタリア語で、この駅のすぐそばには、なんと本当のピラミッドが存在します。名前は「ガイウス・ケスティウスのピラミッド(Piramide Cestia/ピラミデ・ケスティア)」。紀元前に建てられた由緒正しきローマの観光名所のひとつで、周辺にも興味深い史跡がたくさん!これは、見逃せません。
ガイウス・ケスティウスのピラミッド 押さえておくべき魅力とは?
高さ30メートル超えの巨大建造物
初めてガイウス・ケスティウスのピラミッドを見た人は、驚きを通り越して、思わず笑っちゃうこと間違いなし!というのも、駅を降りると立派なピラミッドが、ヨーロッパの街並みの中に鎮座しているからです。高さは約36.4メートル(ビル11階ほどの高さ)。三角錐の一辺の長さも約30メートルある大変大きなもので、エジプトのピラミッド同様、本当にお墓としての役割を果たすために建設されました。
ピラミッドに刻まれた文字
ピラミッドの主はガイウス・ケスティウス・エプロ(Gaio Cestio Epulone)。古代ローマ時代の執政官(最高権力ポストのひとつで、市長さんのような存在)で、ピラミッドは彼の指示で紀元前18~12年頃、ちょうど日本の弥生時代の頃につくられました。彼の名前や建設の背景などは、ピラミッドの側面に刻まれています。近くまでいったら是非、ピラミッドに刻まれた文字にもご注目ください。
ピラミッドから続く城壁
俯瞰してピラミッドを見てみると、周辺にも古めかしい遺跡がゴロゴロしていることに気付きます。写真奥に見えるのはサン・パオロ門(Porta San Paolo)。古代ローマを囲っていた城壁の一部で、一時はピラミッドでさえも、ローマを守る城壁の一部として機能していたそうです。サン・パオロ門の中は博物館(後述)にもなっているので、時間があれば是非足を延ばしてみてください。
古代ローマ時代のモニュメント
前述のように、後年、城壁の一部として組み込まれることになったガイウス・ケスティウスのピラミッド。このことが現在までピラミッドが遺跡として残り続けた理由の一つでもあります。しかし、もともとはれっきとした偉人の墓。城壁になる前の古代ローマ時代に、ピラミッドが独立して存在していた面影が残る箇所もありますので是非探してみてください。写真は裏手にある円柱。ピラミッドと打って変わってヨーロッパ調でつくられている点が興味深いです。
ピラミッド横に広がる墓地
ピラミッドの横には「チミテロ・アッカートリコ・ディ・ローマ/Cimitero Acattolico di Roma」が広がっています。「チミテロ・アッカートリコは、平たく言うと外国人墓地のコト。カトリック教徒以外のローマ在住の外国人たちが眠っており、それぞれ個性豊かな墓石が興味をそそります。こちらも自由に見学することが出来るので、是非合わせて立ち寄ってみて下さい。
ガイウス・ケスティウスのピラミッド 是非食べてほしい逸品
Mr. 100 Tiramisù
「ミスター・チェント・ティラミス」はその名の通り、100種類のティラミスが食べられるティラミス専門店。ヨーロピアンムードには欠けるものの、おひとりさまでも気軽に立ち寄りやすい、イマドキ~な雰囲気です。メニューはとにかくティラミス一色!イタリア語の下に英語も併記されていますのでお気に入りのものをじっくり選んで楽しんでみてください♪
ガイウス・ケスティウスのピラミッドワンポイントアドバイス
「別アングルからピラミッドを楽しもう!」
ガイウス・ケスティウスのピラミッドは、すぐ隣にあるオスティエンセ博物館(Museo della Via Ostiense)のてっぺんから楽しむこともできます。博物館はサン・パオロ門の中。ピラミットのてっぺんと目の高さの位置が揃うので、下から見上げるのとはまた違ったスケール感を味わえますよ!タダで入場できるので時間があれば立ち寄ってみてください。
ガイウス・ケスティウスのピラミッド観光での注意点
- 周辺は交通量が多いので、車に注意して見学しましょう。
- 墓地ではマナ―を守って見学しましょう。
- 城壁博物館(Museo delle Mura)と混同注意。
周辺は車通りが激しいのでご注意を。また、墓地ではマナーを守って見学しましょう。オスティエンセ博物館の近くに城壁博物館というものもありますが、ピラミッドが上から見られるのはオスティエンセ博物館の方です。
まとめ
高校生の時、ローマの地図で「ピラミッド」の文字を見付けて以来「本当にローマにピラミッドがあるのだろうか!?」と来訪を夢見ていた、ガイウス・ケスティウスのピラミッド。いざ行ってみると、想像以上に迫力があり、また歴史の重厚感もたっぷり味わうことが出来ました。ピラミッドと道路、ヨーロッパの街並みとが織りなす不思議な風景も見もの。是非足を運んでみてください♪
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