美しい広場を彩る。ローマ、サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会
サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会に行ってまいりました!
スペイン広場とトレヴィの泉の間に位置するサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ広場のシンボル、サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会についてたっぷりとご紹介します★
サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会 おすすめ理由ベスト3
- スペイン広場トレヴィの泉の中間にあり好アクセスな点。
- 優雅なサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ広場も一緒に楽しめる点。
- 絵画、彫刻作品の隠れた名作が多数所蔵されている点。
「サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会(Basilica di San Lorenzo in Lucina/バジリカ・ディ・サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ)」は、観光地ど真ん中にある教会。高級ブランド店が連なる広場は、春夏秋冬いつ行っても華やかな雰囲気で溢れています。華やかな世界は教会内にも…。誰もが知っている有名アーティストの作品も無料で鑑賞することが出来ます。
サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会 押さえておくべき魅力とは?
シンプルながら独特な「ファサード」
1927年に修復されたばかり?の比較的新しいサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会のファサード(正面口)。オリジナルのものは、正面右手にそびえるロマネスク様式の鐘楼と同時期の12世紀に建てられました。地上部分に設置された横長のポルティコ(アーケード)がトレードマーク。少し珍しい正面口の雰囲気を、まずはゆっくりとご鑑賞下さい。
「Busto di Gabriele Fonseca」
「ガブリエーレ・フォンセカの肖像(ブスト・ディ・ガブリエーレ・フォンセカ)」は教会内の見どころの1つ。イタリアの誇る芸術家ベルニーニの作品で、今にもしゃべりだしそうな勢いのある雰囲気が溜まりません!ガブリエーレ・フォンセカは、ローマ教皇インノケンティウス10世の担当医師。インノケンティウス10世は、ベルニーニの有名なパトロンの一人でもあった為、ガブリエーレとベルニーニにも、接点がありました。
「ニコラ・プッサンの墓」
館内にはもうひとつ、興味深い彫刻作品があります。それが、館内右手の礼拝堂にある「ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin・イタリアでは”ニッコロ・プッシーノ”)のお墓」。ルーブル美術館所蔵の名画「アルカディアの牧人たち」などで有名なニコラ(小説「ダヴィンチ・コード」にも登場しました!)は、フランス人なのですが、実は生涯のほとんどローマで暮らしており、ゆえに今もサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会にお墓があります。
豪華な競演が見もの「中央祭壇」
サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会は中央祭壇も美の競演っぷりが凄い!祭壇自体はローマを代表する芸術家カルロ・ライナルディ (Carlo Rainaldi)が1669年に制作したもので、それに先立ち、1638年頃、グイド・レーニ(Guido Reni)によって祭壇画が描かれました。暗闇から浮かび上がるイエスさまの姿は磔刑のシーンにも関わらずどこかうっとりした表情。必見です。
美しき「格天井」
美しい世界は天井にも広がっています。額縁を繋ぎ合わせたかのような木の格天井は、19世紀に整えられたもの。祭壇手前には当時のローマ教皇、ピウス9世の紋章が刻まれています。入口付近にあるのはロベルト・ボンピアーニ(Roberto Bompiani)が描いたキリストの昇天にまつわるフレスコ画。教会のシンボルであるサン・ロレンツォの姿も見られます。
サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会 是非食べてほしい逸品
Ciampini
「チャンピーニ」は日本のガイドブックなどでも紹介されることの多い、ローマきっての有名カフェ。1941年に創業した店は、今日、まさに”サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ広場の顔”として君臨しています。夏の暑い日などは、上品な雰囲気漂うジェラードが◎約50メートルほど離れた所にはお食事を楽しめる「チャンピーニ・ビストロ(Ciampini Bistrot)」もあります。
サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会ワンポイントアドバイス
「サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ広場も見逃せない!」
教会前に広がるサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ広場も見逃せません。Christian Louboutin (クリスチャン・ルブタン)、Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン)、Bottega Veneta (ボッテガ・ヴェネタ)といったイタリア国内外の高級ブランドが囲む広場は、冬には大きなクリスマスツリーも登場し、より華やかな雰囲気に!新婚旅行や記念日旅行の観光スポットとしてももってこいです★
サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会観光での注意点
- 開館時間は8時から20時迄です。
- ミサの時間は見学出来ません。
- サン・ロレンツォを祀った教会はイタリア各地にあるのでご注意ください。
開館時間は、8時から20時迄となります。また聖人サン・ロレンツォを祀る教会は、イタリアには特にたくさんあります。混同を避けるべく、是非正式名称で覚えておきましょう。
まとめ
外観だけ見ると歴史の重厚感をあまり感じさせないサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会。ですが、一歩中に足を踏み入れると、何百年にもわたる豊かなカトリック文化を、肌で感じることが出来ます。外国人画家の作品が多く展示されている点も特徴的で、ニコラ・プッサン以外にもフランスの画家シモン・ヴーエ(Simon Vouet)の作品なども見られます。是非、ゆっくりとお楽しみください。
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