トラヤヌスの市場のスグお隣！ローマ、マグナナポリの聖カタリナ教会

マグナナポリの聖カタリナ教会に行ってきました！

イタリアの首都ローマにあるちょっと穴場だけど行く価値アリ！の教会、マグナナポリの聖カタリナ教会（サンタ・カテリーナ・ダ・シエナ教会）。魅力をたっぷりとご紹介します。

マグナナポリの聖カタリナ教会とは？絶対行くべき理由ベスト３

「マグナナポリの聖カタリナ教会」は正式名称を「Santa Caterina da Siena a Magnanapoli（サンタ・カテリーナ・ダ・シエナ・ア・マグナナポリ/マグナナポリにあるシエナの聖カタリナのための教会)」といいます。トラヤヌスの市場からスグの所にあるマグナナポリ広場のラウンドアバウト（環状交差点）の先に見える真っ白な建物はとってもキュート。中には神聖な世界が広がっています。

マグナナポリの聖カタリナ教会 押さえておくべき魅力とは？

トラヤヌスの市場の「すぐ傍」

マグナナポリの聖カタリナ教会は、古代ローマ遺跡のひとつ、トラヤヌスの市場のすぐお隣にあります。西暦110年に整えられたトラヤヌスの市場は、1641年に整えられたマグナナポリの聖カタリナ教会と直接の接点はありませんが、間に挟まれるように立っている塔（後述）は、2つの建物を結ぶ重要な建造物。市場や塔は教会を目指す際の目印としてもお役立ちです。

教会横の「塔」

教会の隣には茶色の見張り台のような塔が建っています。どう見ても鐘楼（鐘つき堂）ではなさそうな雰囲気…。これ、実はもともとまさに軍事目的で使われていたものなのです。その名も「民兵の塔（Torre delle Milizie）」。13世紀から15世紀頃整えられ、当時は民兵の宿泊施設として利用されていましたが、その後1619年に教会の一部となりました。1349年の地震の影響で少しだけ傾いている点にもご注目を。

彫刻の美しい「中央祭壇」

教会の中に入ると、長い廊下の先にある中央祭壇に心を奪われます。外観と同じく真っ白なレリーフ。マルタ共和国出身の彫刻家、メルキオーレ・カファ（Melchiorre Cafà）の代表作の一つと言われており、この教会のシンボルである聖カタリナの法悦にまつわるシーン(Estasi di santa Caterina)が表現されています。

聖カタリナを描いた「天井画」

中央祭壇の次に目を奪われるのは優雅な天井画。ルイジ・ガルジ（Luigi Garzi）が1713年に描いた「聖カタリナの栄光（Gloria di santa Caterina）」という作品です。聖カタリナ（アレクサンドリアのカタリナ）は287年生まれのカトリックの聖人。天国で聖母マリアによってイエスさまと結婚した人物とされ、さまざまな分野の守護聖人として崇められています。

美しい「パイプオルガン」

中央祭壇の反対、入口上部を見上げると厚い網で覆われた重要そうな装飾品を見て取ることができます。これ、実はパイプオルガン。網の内側に1935年にイタリアのVegezzi Bossi社が制作したパイプオルガンが設置されており、入口左手の礼拝堂の中にオルガンが設置されています。パイプオルガンは教会にとって、とても重要なもの。周りを縁取る金の装飾も必見です。

マグナナポリの聖カタリナ教会 是非食べてほしい逸品

Osteria La Carbonara

「オステリア・ラ・カルボナーラ」は、名前の通りカルボナーラの美味しいお店…というより、（諸説あるものの）なんとカルボナーラ発祥の店だと言われている名店です。月曜から土曜のみの営業。店にはイタリア国内外からの観光客が集まっており、どのテーブルでもカルボナーラが並んでいます。ちょっと濃いめの味付けですが食べ応えあり！是非近くまで行ったら覗いてみてください。

マグナナポリの聖カタリナ教会ワンポイントアドバイス

「マグナナポリとは」
教会のある”マグナナポリ地区”。ローマ（中央イタリア）にあるにも関わらず、ナポリ（南イタリアの都市）の名を冠しているのには、ワケがあります。それは（諸説ありますが）かつてこのエリアがナポリ王国からの軍を封鎖するための重要拠点だったから。民兵の塔などが建てられた中世時代はイタリアでは内乱が続いており、ローマとナポリも長らく敵対関係にありました。

マグナナポリの聖カタリナ教会での注意点

教会はミサの間は見学不可となります。ローカルな教会ゆえ、開館時間が異なることもありますので、最新情報は現地にてご確認ください。また、目の前の広場は車通りが激しいので、徒歩でお越しの際はご注意を。

まとめ

ローマの陸の玄関口、ローマ・テルミニ駅からも歩いて20分ほどの所にあるマグナナポリの聖カタリナ教会。ちょっと歩くとフォロ・ロマーノ（徒歩約5分）やトレヴィの泉（徒歩約7分）などもあるため、ローマ観光の起点としてもオススメです。平日は朝早くから扉が開くので、散歩がてらの訪問も◎是非素敵な外観と彫刻類を見学しに行ってみてください。